NATURE DIARY (original) (raw)

20170128 南米フランス領ギアナの散歩道(5):モルフォチョウの輝き

2017年 02月 18日

▊DIARY Vol.12 (742): #05, 2017 ▊:

滞在中はほとんど毎日雨でした、しかし時折雲が切れて日が差すと、どこからともなく大きなモルフォチョウが現れ、青い金属光沢の翅を点滅させながら不規則な軌跡を描いて飛ぶ姿がみられました。モルフォたちを目にすると、はるばる南米まで来たことが実感できます。ここカウ山の森で見ることができたモルフォは、メネラウスモルフォ M. menelaus、ディダミアモルフォ M. deidamia、アキレスモルフォ Morpho achillesの3種でした。

静止した時に、モルフォはほとんど翅を開くことがありませんが、1度だけ雨後に開翅しているディダミアモルフォに出会う機会がありました。ちょうど60ミリマクロレンズを装着していたのですが、何とか近寄ってまばゆい翅表を撮影することができました。

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----▶ディダミアモルフォチョウの開翅 - (January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)

メラネウスモルフォは数があまり多く無いようで、数回その姿を目にしたにすぎませんでした。そこで、飛翔写真にチャレンジしてみました。チョウの姿を大きく写すことができませんでしたが、同行の山口 進氏の頭上を飛び去るモルフォが撮影できました。

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----▶メラネウスモルフォチョウ - (January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)

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----▶日陰で静止するアキレスモルフォチョウ - (January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)

森の中で大きな網を持ったフランス人採集者と出会いました。

彼の手には青色の銀紙を貼った卓球のラケットのようなものが握られていました。用途を訪ねてみると、これをモルフォチョウにかざすと寄ってくるということでした。この銀紙の反射によってモルフォチョウをおびき寄せ、網で捕まえる採集方法は、昔、フレンチギニアの役人で標本商として名高いフランス人のル・ムールトが考え出したものらしい。

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----▶モルフォチョウの採集者 - (January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)

Photographic Adventures for Insects and Flowers

by 虫林花山

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