NATURE DIARY (original) (raw)
20200710 クヌギ林の散歩道:オオムラサキとヤマトタマムシ
2022年 07月 26日
▊DIARY Vol.16 (816): #27, 2022 ▊🔍 虫眼鏡ノート
山梨県は2021年の県別年間日照時間が1位(2319.5時間)。そのため、メガソーラーシステムの設置には好都合で、僕の良く行く里山のフィールドでも、突然に多くの木が伐採されて、そこに無機質な太陽光パネルが一面に並びます。里山の自然と全く調和しないその景色は、見るたびに心が痛みます。
政府の「エネルギー基本計画」では、2030年度の電源構成として再エネ導入目標を36~38%(2019年度:18%)としており、そのうち太陽光は14~16%(2019年度:6.7%)とされています。このためには、太陽光発電の累積導入量を 103.5~117.6 GW(2019年度:56 GW)まで増やす必要があります。そのハードルをクリアするために、里山における大規模な「メガソーラーシステム」の設置が奨励されているということでしょう。
一方、近年は国連傘下のiPCC『気候変動に関する政府間パネル』でさえも太陽活動活発化に言及し始めています。そもそもNASAの人工衛星観測によるデータセットを用いると、太陽活動は大きく変化しており、地球温暖化の大半はそれで説明できてしまうため、CO2等の寄与は小さいという論文さえあるのです。
How much has the Sun influenced Northern Hemisphere temperature trends? An ongoing debate
Ronan Connolly et al 2021 Res. Astron. Astrophys. 21 131
とにかく、里山におけるむやみなメガソーラーの設置は将来に対する「負の遺産」となるのは自明です。
オオムラサキたちが暮らす雑木林をいつまでも残しておきたいものですね。
▊ オオムラサキ Sasakia charonda
異様な形をした台場クヌギを混じえる雑木林。
大きな瘤のように突き出た部分で樹液出ていて沢山の虫が集まっていた。
▶台場クヌギ
山梨県 Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
台場クヌギにはオオムラサキが集まります。
▶オオムラサキ雄
山梨県 Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
▶オオムラサキ雌
山梨県 Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
▶オオムラサキの顔アップ
山梨県 Olympus Tough TG6
▊ ヤマトタマムシ Chrysochroa fulgidissima
飛翔してきたタマムシが枝先に止まった。
▶ヤマトタマムシ
山梨県 Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
▶ヤマトタマムシ
山梨県 Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro
▊ その他 Others
▶ルリボシカミキリ
山梨県 Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro
Written by 虫林花山
Photographic Adventures for Insects and Flowers
by 虫林花山
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