ロシアの政策金利18%へ (original) (raw)

ちなみにアメリカは5.5%、我が国は脅威の0.1%だ。

この手のニュースを見ると金利の勉強をしないといけないと感じる。

金融知識は無くとも生きていくことはできるけど、あるとないとでは人生に雲泥の差ができると思うのだ。

今回のロシアの政策金利について、政策金利とロシアを昔にほんの少し勉強したので、予備録的な感じで残しておいます。

※注意:間違っている事を書くかも

政策金利とは中央銀行が設定する金利で、中央銀行から金融機関が資金を調達する時に関わる。この金利が高ければ、金融機関が企業等に貸し出す金利が高くなり、企業は設備の拡張や昇給を行うことが難しくなる。⇒消費が落ち込む=インフレの抑制

近年のロシアの政策金利は資源価格の下落を受けたルーブルの下落により2014年12月に17%まで急騰しました。その後は徐々に金利を下げて、2020年にはコロナウイルスの感染拡大の影響もあり5.5%と今のアメリカの水準にまで金利が下がっていました。

今回、政策金利が18%に利上げされましたが、これは2022年4月依頼の高水準です。(ウクライナ侵攻直後の混乱によるインフレを抑えるために2月に金利を20%にしています)

つまりロシアはかなりのインフレになっている。しかも戦争から2年以上経過した現在においても、それは悪化している。

ルーブル自体は戦争直後1ドル:81ルーブルだったのが1ドル:143ルーブルまで暴落しましたが、現在は86ルーブルまで回復しています。つまりルーブル安はそこまで影響していないのかもしれません。

純粋な供給不足は大いにあるでしょうが、素人目には2年もあれば迂回輸入も安定化する気がします。それ以上に消費の拡大があるとなるとやはり軍事関連になるでしょう。

例えば、ロシアは今、兵器関連の工場をフル稼働させているでしょう。原料となる鉄や石油は自国で産出しますが、工場がないと製品(兵器)にはならないので、当然、人と物資がそこに取られます。当然、それ以外の分野は割りを食うことになります。

ここまでグタグタと書いてきましたが、これの金利の上昇によってロシアが崩壊するなんてことは思っていません。

ロシアのインフレ率は元々高いので、これが原因で暴動から政権交代なんて考えにくい。

それでも記事にしたのは、何か引っかかるものがあったからです。