北関東道の碑 (original) (raw)

長方地区の北関東道沿いに建つ大きな石碑。田舎によくある耕地整理の碑かと思ったら違った。

「大道一心夢拓く」と題された碑文。北関東道に関するものだった。

大まかに言うと、平成11年に道路公団と地元との打ち合わせで開示された図面が、耕地整理の成果を蔑ろにする住民軽視の内容であった(実際どうであったかは不明)ため、計画見直しと充分な保障を求めるべくJA岩瀬町の援助で北関東自動車岩瀬地区地権者会を結成。瓜連町長先崎氏、県議の長谷川氏・常井氏のバックアップで話が進み、水路・農道・側道整備と保障拡大で平成12年に調印。川那子明三町長・町議会・町対策協議会に何度も働きかけつつ、ついでに国道50号線拡幅にも同じ条件をつけることに成功したとある。

岩瀬町第3次総合計画(平成8年)の図

農家のために活動した熱意やボックスカルバート増設を果たした実績は認めるが、それはIC周辺を開発する可能性を消し去ったということにも繋がる。実際、平成8年の岩瀬町役場の計画ではインターチェンジ北側が開発予定だった。おそらく鍬田・富岡地区を開発し、岩瀬市街地の西側拡大を図ったものと思われる。

桜川筑西ICは笠間西と違い、比較的市街地に近いというメリットがある。IC周辺に商業や工業を集積させて岩瀬の生き残りに活かすこともできた。

これらの未来を、この運動は潰した。岩瀬の未来を潰されたも同然だ。

個人的にはこの碑文は否定も歓迎もできない。