Illustrator:スクリプト書体(筆記体)でのアポストロフィ (original) (raw)
スクリプト書体(筆記体)でアポストロフィを処理するとき、単純に文字列として落とし込んでしまうと、本来の筆順とは異なり見た目がおかしくなりますよ、という話。
スクリプト書体でのアポストロフィ
Illustratorでは、プロポーショナル字形が非常に扱いづらいのと、文字組みアキ量設定に難を抱えているのと、そもそもアポストロフィ自体が文字として問題を抱えていることもあり*1、何も知らずに文章を入力してしまうとトラブルになりかねないな〜と思った次第です。
そこで、解決方法としては、前掲の画像の通りになります。一応説明しておくと、画像で「そのまま入力」としたものは、文字組みアキ量設定が「行末約物半角」になっています。
スクリプト書体においては文字組みアキ量をなしにするだけでは解決できず、アポストロフィを別のテキストとして上から置く、という方法しか採りようがありません。というのも、筆記体でのアポストロフィは、それが用いられる単語(画像では「cant」)をひと続きで書き、後から書き加えるものです。要するに、tやiなどの分離したパーツと同じです。ですので、実際の書き方をなぞるのであれば、can と t が分離してしまっては困るのです。
リガチャーという仕組み上、これは逃げようがないのでは、と思います。
参考文献
参考…とまではいかないですが、Illustratorでアポストロフィについて調べてたどり着いたいくつかのウェブサイトも掲載しておきます。