■ (original) (raw)

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スキーリフトに乗っている時間が結構好きだ。

ただ乗っているだけなのに自動で山の頂点に連れて行ってくれるリフトは、なんとなくお得感がある。人力車に乗っている感覚に近いのかもしれない。乗ったことないけど。

それと、リフトに乗っている時間は安心感がすごい。

それはリフトが唯一安定した体勢で座れる場所だからだ。スキーをにしてもスノボにしても、体にまったく親和性のない木の板をつけているわけで、さらにはそんな状態で斜面を下らなくてはならない。そこに安定など存在しない。

それに比べてリフトはどうだ。座る部分に角度がついていない。それだけで素晴らしい。ありがとう、リフト。

リフトは友達との距離を縮める役割も果たしてくれる。

リフトには2人乗り用や4人乗り用があるが、どちらにしても定員で乗るとちょっと狭く感じる。それじゃあ居心地が悪いじゃないかと思う方もいるかもしれないが、それこそが良いのである。

物理的な距離が縮まれば、不思議と精神的な距離も縮まる。あいにく、異性と二人っきりでリフトに乗るというロマンチックな状況になったことはなく、とても残念に思うのだが、同性となら乗ったことがある。

それは、高校2年の冬だった。その人は「会ったら話すけど仲良くはないかなぁ」くらいの関係性だったのだが、リフトに一緒に乗ったことで少し距離が縮まった。

何回も一緒にリフトに乗る内にお互いより深い話をするようになり、僕は「ストレスを感じるとお腹を壊す」という人にあんまり話さないことも話すことができた。

結果、その時から僕のあだ名はウンコマンになった。

それが親しみを込めたあだ名であったと、僕は信じている笑。