手のひらにねぶた (original) (raw)
iPhoneケースを新調した。
色とりどりにコラージュされた和紙は、なんと青森ねぶた祭りで実際にねぶたに使用されたもの。
作家さん手作りの、世界でたったひとつのiPhoneケース。
ねぶた祭りが終わったあと、バラバラに解体されて廃棄になる予定だった和紙を再利用してるんだとか。
色合い、模様、隅から隅までどこをとっても美しい。
そろそろiPhoneケースを変えたいと前から思っていて、どうもしっくりくるものが見つからなかった。
iPhoneケースって、人に見られるものでもないけど毎日一番身近に自分が使うものだから心から気に入ったものを使いたい。
透明のiPhoneケースにお気に入りのステッカーを数枚入れて使ってた時も、組み合わせや配置をミリ単位でああでもないこうでもないと調整して納得がいくまで悩んだりして。世界で一番無駄な時間の使い方。
そんな感じで、今回もだいぶ決めあぐねていた。
そんなある日、インターネットの海を彷徨っていたところにこの"ねぶたの息吹"を見つけた。
ひと目見た瞬間「これだ!」と思った。
まず"ねぶたの息吹"っていう名前が素敵だ。
廃材になる予定だった和紙が、別の作品となってまた新たな息を吹き返す。
そのコンセプトにも惚れ惚れ。
とはいえ作家さんに完全おまかせオーダーなので、届くまでわたしの手元に届くものがどんな出来上がりになるかわからない。
ドキドキしながら待った。
数週間後、届いた包みを開けてびっくり!
良い意味で大きく期待を裏切られた。
夏らしくて生命力を感じる鮮やかな色合い。
縦横無尽に駆け回ったねぶたに使われているんだと思うと、眺めているだけで元気がもらえる。
ひとめで気に入った。
青森ねぶた祭り、行ってみたいなぁ。
生で見たら絶対に感動するんだろうな。
ニュースで映像を見るだけで熱気と迫力、エネルギーに溢れてるのが伝わってくるもの。
青森情報観光サイトさんにフリー素材をお借りしました
2年前、松屋銀座にたまたま立ち寄った時、エスカレーターの吹き抜けに北村麻子さんのクリスマスねぶたが展示されていた。
初めて肉眼で見るねぶたのその美しさに思わず息をのんだのを覚えている。
和紙から透けたやわらかい光が幻想的で、写真で見るよりずっとずっと綺麗だった。
夜の闇に浮かび上がるねぶたはさぞかし美しいんだろうな。
行きたいぜ、青森。
もう何年も前から抱き続けてる青森へのあこがれ。
あたらしいiPhoneケースのおかげでその思いがますます強いものとなった。