七月の新刊から (original) (raw)
七月も終わろうとしていますが、今月の新刊で、まるで縁がなくて手に
することができていないものがありです。
当方の行きつけの本屋には岩波文庫はまったくはいってこないので、
注文しなくては入手することはできません。注文するまではなくて、どこかの
大きな本屋さんではじめて手にすることになるのかな。
とうとうというかやっと荷風の「断腸亭日乗」が岩波文庫に入りまして、
これは読みやすくなることです。当方はその昔にでた荷風全集の日乗のとこ
ろを揃えましたので、これの文庫化を待っていましたとはならないのですが、
それでも気になることです。そうとうに売れているとあって、めでたいことです。
次の岩波は、現代文庫にはいった佐藤正午さんのエッセイ・コレクション。
現代文庫では全3冊で、佐藤正午さんのエッセイをまとめるのだそうです。
その一冊目は初期随筆ということで、「かなりいいかげんな略歴」というタイトル
になっています。これまでのエッセイ集の再構成となるのでしょうが、どのような
ものが収録されているのでしょうね。
今月の岩波系文庫で一番のものは、少年文庫にありです。この本の紹介
には「イタリアの人気作家のデビュー作、本邦初訳」とあります。初訳ということ
ですから、これまでは日本語で読むことができなかったのですね。
主要な作品は文庫で読むことができるようになっている作家ですが、児童向け
の作品は岩波少年文庫と福音館文庫に入っていて、読まれているのかどうか
わかりませんが、当方はこれは買いますよ。すぐには読むことはできないかもしれま
せんけども。