主人公論4(グレンダイザーUとか) (original) (raw)

論と言いつつ、雑談記事だな

NOVA「私的創作論で主人公について、いろいろ書こうと思いながら、何だか雑談が続いているなあ」

晶華「じっさいに雑談だし」

翔花「大体、論と名付けるんだったら、『問題提起と、本論と、結論』の構成が必要なんじゃない? 例えば、『主人公とは何か?』という定義付けから始まって、一応の結論を出して、次に別の問題を派生的に出して……と段取りを踏まえるものだと思うし」

NOVA「ほう。翔花にしては、知的なことを言うじゃないか?」

翔花「花粉症ガールの物語の主人公だからね。主人公として振る舞うにはどうすればいいかって、少しは考えます」

NOVA「ふむ。そして、お前にとって主人公らしさとは?」

翔花「問題や事件が発生したら、それを率先して解決して、世界に平和な日常を取り戻す。これこそが王道主人公ってものじゃない?」

NOVA「一理あるな。事件解決型のドラマでは、その事件を鮮やかに解決して、めでたしめでたしに持って行けるのが主人公か。ただ、主人公が自分の悩みに鬱屈してしまい、挙げ句の果てに暴走してしまって、副主人公やら、そのガールフレンドやら、主人公の妹の方が事件解決に寄与して、主人公? と疑問符付きの作品があってだな」

晶華「グレンダイザーUね」

NOVA「どう見ても、あの作品の主人公は兜甲児だよな。愛する者を失って終盤で主人公が暴走する作品だと『仮面ライダー01』があるが、この場合、主人公の暴走を止める不破さんみたいなキャラや、主人公の仇である滅との対決で終幕を飾った。形式上は、グレンダイザーUでは甲児くんが不破さんの立ち位置で、最後のガンダルを協力して倒すという見せ場はあったが、それでもデュークに或人社長ほどの共感はできなかったな」

翔花「どうして?」

NOVA「大きな理由は、ゼロワンの場合、イズというヒロインに視聴者はかなり感情移入していて、或人社長とのコミカルなパートナーシップに日常のハッピーを感じていた。だから、そのイズが破壊されたことによる或人の絶望と暴走にも感情移入できたわけだ」

翔花「愛する者を失っての絶望と暴走を描くにしても、そのキャラへの思い入れがないと、暴走する主人公の感情に共感できないってことね」

NOVA「恋愛ドラマと悲劇というのは、ギリシャの古典演劇とかシェークスピアとか古今の作劇論がいろいろあるわけだが、グレンダイザーUの場合、愛情劇の描き方に致命的な失敗がある」

晶華「失敗と断定するんだ」

NOVA「ああ。個人的な恋愛感情に溺れて(翻弄されて)、地球を守るスーパーロボット作品の主人公という立ち位置を放棄した点は、類似作品がいろいろ考えられるので後回しにして、仮に主人公の心情メロドラマが作品テーマで、ロボット活劇はサブテーマに過ぎないとしよう」

翔花「世界の平和よりも、個人の感情が大事。感情で世界を救うだと、セカイ系だっけ?」

NOVA「暴走ロボのグレンダイザーは、セカイ系に通じるギミックだが、愛がテーマで感情移入が必要な場合、我々は主人公とヒロインがいかに愛を育み、互いのパートナーシップでドラマを紡ぐかに期待する。例えば、悟くんといろはの先日の告白イベントは傑作快作として特筆に値する。恋愛感情を意識していない『みんな大好き』の友達愛的なヒロインと、その明るさに惚れて『サポート役を頑張って助けたい』と健気に立ち回るメガネ君の関係は、ほのぼの恋愛未満の2人が公式にどう進展するかを現在進行形で見せてくれる」

晶華「うん。悟くんは有能メガネね。ガヴのニエルブ兄さんといい、ニチアサメガネタイムが充実しているのはいいことよ」

NOVA「グレンダイザーUにはメガネキャラがメインにいないのが残念……って、そういう話じゃなくて、恋愛に至る感情を現在進行形で見せてくれるのが大事なのに、そういうものを全部、過去の回想シーンで謎解きみたいに示して、サプライズのネタにしちゃったのが、感情移入を思いきり阻害しているんだな」

翔花「ええと、ルビーナさんやテロンナさんのデュークに対する恋愛感情は、現在のドラマで紡がれたものではなくて、フリード星時代の思い出だけで見せられているってこと?」

NOVA「そう。過去の回想シーンは、恋愛の動機づけとしては悪くないんだけど、それを見せたから感情移入できるってものでもないんだよな。あくまで、そのキャラの内面描写であって、だったら今の気持ちはどうなんだ、とか、現在の関係性や未来の願望(妄想でもいい)が丁寧に描かれていないと、ドラマに感情移入できない。この今現在の人の関わりが丁寧に描かれていないのが、本作の恋愛劇に感情移入できない点だな」

晶華「だけど、立ち位置的に敵味方の関係なんだから、今の関わり方を描くのって難しくない? 1クールで尺が短いって問題はさておき」

NOVA「ナイーダの回は、わずか1話で成功したと思うのは、ストレートに原作を土台にしたからかな。ルビテロは、謎解きサプライズの錯綜感で引っ張りすぎたために、素直にキャラの心情が入って来なかった。恋愛ドラマをミステリー仕立てで見せようとしたのかもしれないけど、デュークが能動的に謎解きに努めるキャラじゃなかったからな。

「ミステリー仕立てだったら、『最初のダイザー暴走の際に死んだとされていたルビーナがどうして生存していたのか』とか*1、謎が解けて『なるほどな』と感じ入らせるものがあれば、ミステリー感覚で楽しむこともできたろうけど、そういうパズルのピースがしっかりハマるような整合性もなく、過去の呪縛に翻弄されまくったデュークさんがそういうのを全部断ち切って、旧作ファンの思い入れもいっしょに崩壊させたアニメ、という結論になる」

晶華「ひどい」

恋愛劇の主人公

NOVA「さて、ロボット作品やヒーロー作品の主人公が恋愛劇にハマり込むと、地球防衛などの公務がおろそかになる、というのは、ダイモスジェットマンなどで描かれて、『愛が地球を救わない』という展開になりがちだ」

翔花「そうなの?」

NOVA「まあ、正義や大義みたいな公の部分と、恋人や家族などの私情の対比は、ドラマの基本だからな。私情が上手く戦う動機づけに昇華できればいいし、それに成功したのがダイモスだ。これには、中盤以降、恋愛対象だったヒロインのエリカが敵勢力の平和活動レジスタンスに身を投じて、『主人公との愛を結実させるには、平和が必要というラブ&ピース』で立ち回ったことが大きい。そして、エリカサイドの革命ドラマと、一矢サイドのロボット活劇が物語としてリンクする一方で、アンチテーゼとなった三輪長官の『地球を守るには、徹底して相手を殲滅させるべし。それに協力しない民間人も虫ケラ同然の非国民だから守る価値はない』という過激思想で、戦争したがる主戦派を倒して人道的な平和主義者の愛が勝つというドラマを見せた。『拳に愛を乗せて戦う拳法家という作劇フォーマット』は後に『北斗の拳』や『聖闘士星矢』や『ダイ大』のマアムや『Gガンダム』などに受け継がれる」

晶華「愛とバトル活劇が上手くリンクした作品ってことね」

NOVA「これらの作品の共通点は、主人公もしくは仲間の拳法家キャラ(星矢ではドラゴン紫龍に集約されている)に必ず師匠がいて、心と拳、優しさと強さの調和を教えてくれたことだな。ダイモスの場合は、例外的に師匠はいないが、一応、ダイモビック所長の和泉博士が一矢の空手の師であり、また親友の夕月京四郎が剣術家の祖父を師匠に持った故事成語マニアで、一矢の精神的バックアップ親友の立ち位置。ドラマとしても、師匠や親友がいろいろサポートしてくれることで、主人公の未熟な心情と成長が描きやすいということになる」

翔花「デュークさんは、兜甲児さんが親友じゃないの?」

NOVA「これについても、尺の足りなさで親友となった経緯がよく分からないまま、甲児が過保護にデュークをバックアップしながら、何とか地球防衛の同志になることを押しつけているだけに見えたな。本作のデュークが主体性を持たない主人公で、物語開始時には記憶も定かでない逃亡者設定だったのが、自分を拾ってくれた富豪の甲児に外枠を固められて、流されるままに地球防衛の仕事を任された感じだ」

晶華「デュークさんの立ち位置は、ブンブンジャーのブンドリオに近いよね。甲児さんが大也さんで」

NOVA「富豪つながりだな。まあ、ブンドリオと玄蕃を足したのがデュークの立ち位置かもしれないが、この世界の甲児は金持ち特有の強かさがあって、『自分の権限やコネで、他人を上手く枠にはめて、役割を押しつける主体的リーダー』の方向性だな*2。原作のグレンダイザー甲児は、大介さんの弟分で猪突猛進な立ち回りだったけど、U甲児は完全にリーダーとしてチームを仕切っている。精神年齢的には、明らかに甲児の方が上で、さらに妹のマリアの方がデュークよりもしっかりしている面さえある」

翔花「結局、主人公のはずのデュークさんが、地球防衛の仕事にしても、2人の王女との恋愛劇においても、主体性を発揮できなかったから残念ってこと?」

NOVA「それが一番大きいのかもな。例えば、最終回において、『恋人のルビーナがブラッキーに殺された。だから怒りで暴走したら、敵軍が殲滅されました』って展開は、物語を一気に畳むという意味では悪くない。しかし、この際、暴走するダイザーの暴れっぷりは描くけど、中に乗ってるデュークの荒れ狂いっぷりが全く描写されていない。劇中では甲児視点に切り替わったから、暴走するグレンダイザーの圧倒的な破壊力でベガの奴らを殲滅させたはいいけど、その止まらない怒りが地球にまで及ぶとなって、止めないとって話になる。

「それで止めるところまでがドラマで、おまけに地球に突っ込んでくるガンダルをみんなで一斉に必殺技の合体攻撃で撃破して、一応の体裁を整えた。しかし、デュークの活躍じゃなくて、甲児の活躍だって気分だったな」

晶華「NOVAちゃんとしては、荒れ狂うデュークさんが見たかった?」

NOVA「怒りで我を忘れて、惑星大罪人らしい狂戦士デュークが見たかったな。種割れしてフリーダムを撃墜したシン・アスカみたいな激情モードで『ブラッキー、お前は死ね!』と叫ぶダイナミック・デュークとか、ベガスターに突撃時に『お前たちみたいなのがいるからッ! みんないなくなれぇぇッ!!』と吠えるデュークとか、ヒカルさんのセリフだけじゃない悪い人デュークを見せて欲しかったよ」

翔花「つまり、悪いのは制御できないグレンダイザーだけじゃなくて、デュークさん自身が本当に自分の暴走する感情を制御できなくて、惑星大罪人としての荒れ狂いっぷりを描いて欲しかった、と」

NOVA「優しくて温厚なデュークの裏にある、凶暴なバーサーク・デュークの二面性を描いてくれたら面白かったと思うんだけどな。あるいは、デュークの顔がパカっと開いて、レディ・デュークが出て来るとか。そういうサプライズだと、俺は笑う」

晶華「ガンダル司令じゃないんだから」

NOVA「それにしても、今作の最大の意義は『ガンダル司令という、あしゅら男爵ヤヌス侯爵を足して2で割ったようなキャラクター』が令和に認知されたことかもしれない」

晶華「昔は、あしゅらさんに比べてマイナーなガンダルさんをディスっていたこともあったわね」

NOVA「まさか、この話をした6年後に、キン肉マンとガンダル司令が同時にアニメで話題に上がるとか思ってなかったな。そして、いざガンダルさんの顔パカ芸がご披露されると、たちまちネタキャラとして一部マニアの大人気を集めることに」

翔花「ガンダルさんとブラッキーさん、それにズリルさんのトリオ漫才が名物コーナーに」

NOVA「主人公が辛気臭いので、お笑い要素は子安・高木・関トモのベテラン声優トリオに委ねられた形だな。俺の中ではDIOと億泰とプッチ神父が語っているようにも聞こえていたが」

晶華「主人公のデュークさん自身が、敵役トリオとセリフのやり取りをあまりしなかったのが残念ね」

NOVA「戦闘中に、『ズリル長官、お前の作戦はもう通用しない』『おのれ、グレンダイザー。次こそは最適化された作戦で必ず倒してやるぞ、デュークフリード』とか言ったノリで、敵幹部とのやり取りが行われたら、良かったのに」

翔花「こうすれば良かったのに論ね」

NOVA「何はともあれ、主人公がロボ物の主人公としては、乗機のグレンダイザーへの愛着がなさそうなのも、甲児のマジンガー愛に負けてると思うし、原作序盤の『ベガ大王が奴隷化したフリード星人の科学で作らせた悪魔の兵器』という設定と(後に『フリード星の守護神』という設定に改変)、桜多コミック版の『先史文明の遺跡ロボ』という設定をミックスしている感じだけど、その主人公ロボの実態がUでは匂わす程度で語られていないため、肝心の主役ロボがドラマ的にも消化不良という形で終わっている」

晶華「2期があれば、いいんだけどね」

NOVA「3年後ぐらいに、たくましくワイルドな兄貴分になったデュークが、ベガ大王に占拠されたフリード星を解放するために、マジンガーXやコズモスペシャルとともに宇宙に旅立つという設定で、1本の映画にしてくれるだけでも、いいんだけどな」

翔花「結局、主人公の主体的な成長や活躍が見たいのであって、主人公が翻弄されるだけの話じゃ、残念ってことね」

戦うトレンディドラマ

NOVA「……で、ジェットマンの話に流れるんだが、悪堕ちしたヒロインに翻弄されて戦意喪失した主人公レッドのシーンがあって、グレンダイザーUのデュークに通じるかな、と思ったんだが、そうでもなかった」

晶華「何それ?」

NOVA「一部のシーンを断片的に切り取ると、類似のイメージはあるんだが、ここで大事なのは、『普段のレッドホークは真面目な正義漢で、堅物すぎる面はあっても非常に頼れる熱血リーダー』なんだな。つまり、主体性をしっかり見せていて、チームの柱として活躍しているのが常態なんだ」

翔花「それって、昭和のグレンダイザーの大介さんと同じってことね」

NOVA「そう。普段はしっかりしている兄貴分が、恋愛感情とその先の悲劇に翻弄されて、正気を失ってしまう。それと似たのが、新旧ともにあったナイーダ回なんだな。リメイク版も、これは傑作エピソードだと思うよ。基本的にグレンダイザーは、亡国の王子が第2の故郷と決めた地球の緑を守るために、甲児との友情その他の地球人の想いに支えられながら、それでも敵対することとなった昔馴染みとの再会で揺れ惑いつつ、己の節はしっかり貫いて高潔さを示したわけだ。そう、高潔なヒーローが、それでも心折れそうになって涙を流すから、女性なら母性本能をくすぐられもするし、男なら浪花節めいた悲恋譚に感じ入ったりもする」

晶華「戦いのドラマに時々、人情ドラマが混ざるから、印象深いってことね」

NOVA「強い主人公がそれでも情に流されて、弱みを見せる。だけど、そういう強さを提示しないまま、ただナイーブなだけの主人公を見せられたら……面白いかな」

翔花「エヴァンゲリオンのシンジ君とか、SEEDのキラ君とか?」

NOVA「そういう系譜なんだろうな。だから、どうして甲児がそういう辛気臭い相手を『大介さん』と言って持ち上げて、全面擁護するのか、分からないんだよ」

晶華「昔のグレンダイザーがそういう話だからでしょ?」

NOVA「デュークの性格が昔と違っているんだから、甲児と大介の関係性も違う形で友情を描くべきなんだよな。例えば、昔は『大介さん、甲児くん』で、大介さんのさん付けは年上兄貴分だから、といったものだ。だけど、Uの大介は年上感覚が薄いうえ、デュークの方が甲児と呼び捨てなんだから、対等で大介呼びでいいと思うんだが、じっさい、デュークの方が甲児に世話になっている面が大きいんだから、『お前は世話になっている相手に対して敬称抜きの呼び捨てかよ。礼儀を知らない箱入り王子はこれだから』とツッコミ入れたくなる」

翔花「で、結局、今回はグレンダイザーUの不満点をぶちまけるための記事なの?」

NOVA「いや、もちろん主人公論なんだが、Uのデュークに主人公の魅力を感じられなくて、甲児の方がよほど主人公していたのはどうしてかなあ、と」

晶華「結局、ロボットとの一体感とか絆を示しているかよね。デュークさんはグレンダイザーを腫れ物に触るように扱っていたし、『このグレンダイザーがある限り、緑の地球はお前たちの好きにはさせん!』とかヒーローらしい決め台詞もなかったからでしょ」

NOVA「もしかすると、呪われた機体扱いは、サイコガンダムとフォウの関係性に近いのかもしれないが、とりあえず、本作のデュークは70年代スーパーロボットの主人公ではなくて、90年代やゼロ年代エヴァやSEEDのナイーブ主人公の文脈で考えるべきで、スーパー系好きにとっては甲児くんを見て満足すべしってことかな」

翔花「あとはエヴァのシンジ君やSEEDのキラ君好きなファンが、今回のデュークさんをどう思うか聞いてみたいところね」

NOVA「何にせよ、双子姫の嫉妬や未練がドロドロなサプライズ恋愛劇も、ジェットコースター風トレンディドラマのノリであることは間違いなくて、でも、ラストでルビーナの遺体がグレンダイザーに吸収されたということは、ダイザーの中にルビーナの魂が宿って、それこそ魂を表現するマシンになってしまう可能性があるな。2期があれば」

晶華「グレンダイザーがオカルトロボになってしまう?」

NOVA「まあ、不満のあれこれはあっても、見ていなければ、こういうネタ話もできなかったわけで、不満があることと、視聴したり期待したりしたことを後悔することは話が別だってこと。見るんじゃなかったとは思わないし、続きがあれば文句を言いつつ見るだろうな、と」

シン・ヤマトの話

晶華「ところで、エヴァ庵野監督が今度はヤマトを作るって話ね」

NOVA「最初はシン・アスカキラ・ヤマトフュージョンしたのかと思ったぜ」

翔花「すると、エヴァゴジラ、ウルトラ、ライダーの合体ロボに母艦が付いて来るわけね」

NOVA「今、展開中のヤマト3199のシリーズとは別に、庵野版ヤマトが作られるってことだな。どんな内容になるか、続報が楽しみだぜ。まあ、そっちは先の話になるから、今月楽しみなのはこっちなんだが」

ウイングマンの話

晶華「坂本監督と、主演・藤岡真威人さんと、北倉先生役の宮野真守さんだけでもNOVAちゃんの特撮魂に火が付けられるメンツね」

NOVA「全部で10回放送なので、原作の全てを再現することは不可能だが、ヒーローオタク漫画の原点みたいなところがあるし、原作者の桂正和さんと言えば、牙狼にも関わっていて、特撮ヒーローと美少女アクションヒロインとの親和性の高い漫画家さんだからな」

翔花「いいアクションシーンがいっぱい見られることを期待します」

晶華「坂本監督だから大丈夫と思うけど」

NOVA「注目要素は、ウイングガールズのアクションが見られるか、支援バイクロボのウイナルドが登場するか、ポドリアルスペースの天地逆転映像はありなのか、そして必殺技のデルタエンドの描写だな。追加装甲のガーダーやソーラーガーダーまで見られると大拍手だが、全10話だから贅沢は言うまい。とにかく満足できる作品を期待ってことで」

(当記事 完)