「すべての数字を消す」国が指示 消しゴムで書き換えた統計データ (original) (raw)

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「すべての数字を消す」国が指示 消しゴムで書き換えた統計データ

基幹統計のデータ書き換えは、国の指示を受けた都道府県の職員らの手で行われていた。建設業者が鉛筆で書いてきた受注実績を、消しゴムで消して書き換えていた。(柴田秀並、浦野直樹、伊藤嘉孝)

「すべての数字を消す」

「全ての調査票の受注高を足し上げる」

国土交通省が都道府県の「建設工事受注動態統計」の担当者向けに配布した資料には、同省の指示がこう記されていた。朝日新聞はこの資料を入手した。

イメージ図を使いながら例示した流れはこうだ。A社が、4~6月の3カ月分の受注実績の調査票を、3枚まとめて都道府県に提出したとする▽都道府県は3カ月分の受注実績を合算して6月分の調査票に記入する▽4、5月分の調査票の受注実績は消す――。3カ月かけて受注した実績を、最新の1カ月だけで受注したかのように書き換えるわけだ。

東日本のある県の統計担当者…

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この記事を書いた人

伊藤嘉孝

東京社会部次長|調査報道担当

専門・関心分野

霞が関、調査報道、安全保障、自衛隊