カトリック中町教会 (original) (raw)
JR長崎駅に近く、巨大な尖塔がビルの谷間から見える白亜の美しい中町教会は、120年以上の歴史をもつ長崎を代表するカトリック教会です。
明治時代、長崎市街地には大浦天主堂の他にカトリック教会がなかったため、初代島内要助神父は殉教の歴史をもつこの長崎に、日本人のための教会を建てようと決意。苦労の末、1889年の暮れにキリシタン大名大村純忠ゆかりの大村藩蔵屋敷跡である現在地を求めて設立しました。
教会建設のためにフランス人女性から多額の寄付を受け、フランスのパピノー神父の設計で1891年8月に建設に着手し、1897年9月8日に「カトリック中町教会」が完成。この日は聖母マリア生誕の祝日、26聖人殉教300年祭も兼ねた献堂式が行われました。
1945年8月9日、原爆投下により教会は外壁と尖塔だけを残して焼失しましたが、世界中からの献金や信徒たちの奉仕によって、1951年10月その外壁と尖塔をそのまま生かし再建。現在も教会北側の塀には被爆の跡があり、貴重な被爆遺構として長崎市に指定されています。
教会の祭壇中央には「ほほえみの十字架」像、敷地内には西坂の丘で殉教した「聖トマス西と15殉教者」の聖人像などがあり、長崎におけるカトリックの歴史を感じることができるでしょう。
夜にはライトアップされた幻想的な教会を見る事ができます。
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もっと詳しく知ろう! カトリック中町教会
ミラノ・グラッシ氏製作のステンドグラス
祈りの空間を照らすステンドグラス
思わず目を奪われてしまう聖堂内の扉に配された10枚の美しいステンドグラス。
きめ細やかな色彩に深く刻まれた影、そこへ外から差し込む陽の光が加わり、見事な芸術が浮かび上がっています。
主の誕生から聖母の戴冠までを表現したこのステンドグラスは、1982年に製作されたミラノ・グラッシ氏によるもの。
また、再建の際作られた『十字架の道行』を現したレリーフも聖堂内の壁に飾られ、ステンドグラスの色と共に祈りの空間を作り出しています。
聖トマス西と15殉教者の碑
聖トマス西と15人の殉教者に捧げた教会
あまり知られていませんが、この中町教会は聖トマス西と15殉教者に捧げられた教会です。
聖トマス西と15人の殉教者とは、ドミニコ会司祭、修道士、修道女、彼らを助けた信徒達で、キリシタン迫害が厳しかった寛永10年〜14年(1633〜1637)に殉教した人々。
日本二十六聖人と同様に西坂の丘で殉教していった16人の記念碑が聖堂横の庭にあり、悲しい殉教の歴史に触れることができます。
基本情報
住所 | 〒850-0055 長崎県長崎市中町1-13 |
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電話番号 | 095-823-2484 |
FAX番号 | 095-823-2486 |
営業時間 | 7:45~17:00 (ミサの時間中は見学不可) |
休日 | 無休 |
料金 | 無料 ※献金箱にご寄付をお願いします |
交通アクセス | JR長崎駅前から徒歩で約6分路面電車・バス「桜町」停留所から徒歩で約4分 |
駐車場 | ミサ参加者以外の使用不可 |
リンクURL | http://nakamachi.sakura.ne.jp/ |