どんどん坂 (original) (raw)
長崎市の「坂道景観13選」に選ばれた長崎港を一望できる異国の薫り漂う石畳の「どんどん坂」。雨に濡れた石畳はより一層趣が増します。
グラバー園や大浦天主堂に近い南山手の静かな住宅地にあり狭く長いまっすぐな坂は、歩きだしたら止まらなくなりそうな急勾配。洋風の古い石畳の両側には、美しい赤レンガ造りの「マリア園」や数軒の洋館が現存、外国人居留地の面影が色濃く残されとてもエキゾチックな雰囲気です。
坂の脇には三角溝と呼ばれる排水溝があり、水流の速さを調節するために溝の形を坂の上部からU字、中部のV字、下部の矩形へと変化させ流れをスムーズにする工夫がされています。雨が降ると雨水がドンドンと音をたてて流れてくることから通称「どんどん坂」になったとか。
坂の頂上からは、広い青空と長崎港を中心に山々が取り囲むすり鉢状の長崎ならではの景色が広がります。夕暮れから夜にかけての眺めは素晴らしく、ライトアップされた長崎造船所と世界遺産の「ジャイアント・カンチレバークレーン」がキラキラ輝いて見えます。静かで落ち着く知る人ぞ知る穴場スポット、夜景をゆっくり楽しむことができます。
- スライドショーで見る
マイページに追加済み
マイページから削除
マイページに追加
エリア
カテゴリー
旅のテーマ
フォトジェニック 景色・夜景を楽しむ 春におすすめ 夏におすすめ 秋におすすめ 冬におすすめ
もっと詳しく知ろう! どんどん坂
三角溝ってどんな溝?
外国人居留地だった南山手と東山手の丘には、今もあちらこちらに2枚の平らな石をV字に組んだ三角溝や段々になった側溝が残されています。
この形の溝は雨水や汚物が流れやすいのが利点。
三角溝は別名オランダ溝とも呼ばれますが、ポルトガル式もしくはオランダ式、または居留地造成当時から高台にはこの手の溝があった想定されていることから、居留地に住む外国人達が考案したのではないかともいわれています。
他に、出島や出島以前にオランダ商館が置かれていた平戸、また、グラバーの別邸がある長崎港沖の高島にも同様の側溝が見られるため、どちらにせよ異国の文化の賜物だといえるでしょう。
ピンクの外壁が印象的な洋館/欄干とマントルピースは今も健在
居留地時代を偲ばせる周囲の洋館にも注目!
どんどん坂の周辺には今も個人の住宅として利用されている現役の洋館が数棟あります。
上り坂の途中、右の小道へ入るとその洋館が現れます。
まるで居留地時代へタイムスリップしたかのような風景。
当時のものと思われる通りにある石垣や欄干、マントルピースの煙突屋根、そして長崎港。長崎の一時代の記憶とも呼べる風景です。
基本情報
住所 | 〒850-0931 長崎県長崎市南山手町 |
---|---|
電話番号 | 095-822-8888(あじさいコール) |
交通アクセス | ・長崎駅前から路面電車「崇福寺」行で「新地中華街」乗換え「石橋」行で「大浦天主堂」下車、徒歩約10分・JR長崎駅前東口から長崎バス60番系統で「大浦天主堂下」下車、徒歩約12分・JR長崎駅前から車で約10分 |
リンクURL | 長崎Webマガジン「ナガジン」 |