屋敷伸之九段対斎藤慎太郎八段(第74回NHK杯テレビ将棋トーナメント2回戦第9局2024年10月6日) (original) (raw)

こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。将棋第74回NHK杯、屋敷伸之九段対斎藤慎太郎八段の対局の棋譜と、あたろうの感想を記事にしたいと思います。

2024/10/6 第74回NHK杯テレビ将棋トーナメント2回戦第9局

▲先手 屋敷伸之(やしき のぶゆき)九段 52歳 竜王戦2組(1組:16期) 順位戦B級2組(A級:6期)

△後手 斎藤慎太郎(さいとう しんたろう)八段 31歳 竜王戦1組(1組:3期) 順位戦B級1組(A級:4期)

解説は髙見野泰地七段です。本対局の見どころは、このお二人は、お互い居飛車党なのですけど、屋敷九段が先手になった場合は、相掛かりか、角換わりになると思いますとのことです。

本対局の棋譜

▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7六歩△3二金▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成(下図)

▲同銀△2二銀▲3八銀△3三銀▲7八金△6二銀▲4六歩△6四歩▲4七銀△7四歩▲3六歩△7三桂▲6八玉△6三銀▲3七桂△4二玉▲9六歩△1四歩▲1六歩△9四歩▲4八金△8一飛▲5六銀△6二金▲6六歩△5四銀▲2九飛△5二玉▲7九玉△4四歩▲8八玉△6三金▲2八飛△6二金▲6七銀△6五歩(下図)

▲同歩△同桂▲6六銀左△6四歩▲5六歩△8六歩(下図)

▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛▲5五歩△4三銀▲2九飛△4二玉▲4五歩(下図)

△同歩▲同桂△4四銀左▲4六歩△9五歩(下図)

▲同歩△9六歩▲6三歩△7二金▲3五歩△9七歩成(下図)

▲同玉△4七歩▲5八金△3八角▲6九飛(下図)

△2七角成▲4七金△3五歩▲5六銀△3八馬▲8八玉△3六歩▲6五銀直(下図)

△同歩▲同飛△6四歩▲同飛△7三金▲4四飛(下図)

△同銀▲6二歩成△3一玉▲5二と(下図)

△4五銀▲同歩△6六桂▲3四桂(下図)

△7八桂成▲同玉△6九銀▲7七玉△7八金▲6六玉△6四飛▲6五角(下図)

△3四飛▲4四桂△3三金▲4二銀△2二玉▲3三銀成△同飛▲3二桂成(下図投了図)まで115手で先手屋敷伸之九段の勝利。

素人あたろうの、本対局の感想

▲先手 屋敷伸之九段 (勝ち)

△後手 斎藤慎太郎八段

序盤、戦形は角換わりになりました。

今回、素人「あたろう」が注目したのは、中終盤から終盤にかけてです。

中終盤、後手△3八角(下図)と打った場面、

上図より、先手2九の飛車が▲6九飛(下図)と、6筋に移動します。

この先手の6筋の飛車が、先手の攻めに活きてきます。

上図より、△2七角成▲4七金△3五歩(下図)、

後手が3筋の歩を、攻めに活かそうとしますが、先手は3筋にかまうことなく、攻めと守りを展開します。

上図より、▲5六銀△3八馬▲8八玉△3六歩(下図)、

先手は6七にいた銀を5六へ進めて、4七の金を守りつつ、6筋の飛車道を通します。そして、9七にいた自玉を8八へ戻します。

上図より、先手▲6五銀直(下図)、

先手は、飛車先の銀を6五へ進め、攻めを展開します。

上図より、△6五同歩▲同飛△6四歩▲同飛△7三金▲4四飛(下図)、

先手の飛車は、6九の位置から、6五、6四、4四、と移動し、その手を十分として飛車を切ります。

上図より、△4四同銀▲6二歩成△3一玉▲5二と△4五銀▲同歩△6六桂(下図)、

後手のターン、後手は△6六桂と打って、攻めの姿勢をみせますが、

上図より、先手▲3四桂(下図)、

後手の攻めにかまわず、3四に桂を打ちます。

この時点で、先手は自玉が詰まないと判断しました。

上図より、△7八桂成▲同玉△6九銀▲7七玉△7八金▲6六玉△6四飛(下図)、

と、後手は先手玉を追います。

6四の後手の飛車に対して、先手の間駒が絶妙でした。

上図より、先手▲6五角(下図)、

先手は角を間駒として、後手玉の頭にある3二の金を睨みます。

以後、上図より、△3四飛▲4四桂△3三金▲4二銀△2二玉▲3三銀成△同飛▲3二桂成(下図投了図)、

と進み、後手の投了となりました。

本対局は角換わりでしたが、中終盤以降、先手の鋭い攻めが光る対局であったとともに、先手玉が8八へ引いた守りの手や、自玉の詰みが無い事を読み切っていたと思われる攻めが、素晴らしい対局でした。

コラム・将棋サロン「またさかば」(2024/10/10号)

※ここは「またわれ村」の酒場「またさかば」。「あたろう」や「またわれ」が、「またさかば」の一角を借りて将棋談義をする、将棋サロン「またさかば」です。

またわれ:やあっ!僕「またわれ」。股の割れた大根の妖精だよ。

あたろう:こんにちは!あたうる興業の「あたろう」です。

またわれ:なんかこの将棋コラムも久しぶりだな。そして、対局の感想も、なんか偉そうな感想だったなぁ、おいっ!

あたろう:うん💦自分で書いていて、なんか偉そうな感想になった気がする。自分の腕前なんて大したこと無いのにね💦それはさておき、将棋の記事書くの、物凄くひさしぶりだからね。今の将棋界のトレンドも良く知らないので調べたさ。

またわれ:そう言えば・・・藤井聡太さんが伊藤匠さんにタイトルを奪取されたよね。

あたろう:そうなんだよね。ビックリしたよね。やはり八冠維持というは難しい・・・というか、伊藤匠さん凄いよ!新叡王の誕生ですね。

またわれ:今回は最近のプロ将棋のタイトルの状況について紹介するのかな。

あたろう:そうだね。

・叡王戦

藤井聡太叡王に挑戦した伊藤匠さんが、2勝2敗として最終局までもつれ込みました。6月20日に行われた第5局。伊藤匠さんが藤井聡太叡王に勝利し、叡王のタイトルの奪取に成功しました。藤井聡太八冠が七冠に陥落という話題は記憶に新しい出来事です。

・棋聖戦

6月~7月に行われた棋聖戦。藤井聡太棋聖に挑戦したのは、山崎隆之八段でした。結果は、藤井聡太棋聖の3戦全勝でタイトル防衛しました。

・王位戦

7月~8月に行われた王位戦。藤井聡太王位に挑戦したのは、渡辺明九段でした。結果は、藤井聡太王位の4勝1敗でタイトル防衛しました。

・王座戦

9月に行われた王座戦。藤井聡太王座に挑戦したのは、永瀬拓矢九段でした。結果は、藤井聡太王座の3戦全勝でタイトル防衛しました。

・竜王戦

竜王のタイトル戦は、第1局が10月5~6日に行われました。藤井聡太竜王に挑戦するのは、佐々木勇気八段。竜王戦は七番勝負で、先に4勝した方がタイトルを得ることが出来ます。第1局は、藤井聡太竜王が勝利しました。第2局は、10月19~20日に行われる予定です。

またわれ:う~ん、つまりだ。藤井聡太竜王名人は、七冠陥落しても

めっぽう強い

というわけだねぇ・・・

あたろう:そうだね。勢いそのままというか、更に強さを増しているのかもね。

またわれ:年末最後の将棋と言えば「竜王戦」。

あたろう:竜王位は将棋界の最高峰のタイトルなので必見です。そして、挑戦者は佐々木勇気八段。第1局は敗れたものの、今後も注目です。

またわれ:昨年度のNHK杯の優勝は佐々木勇気八段だったね。なんか藤井聡太竜王との因縁の対局って感じで熱くなれそうだね。

あたろうまたわれでした。

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