BYDアット3 詳細データテスト 英国でも快適な乗り心地 先進的なバッテリー 操作面は改善が必要 (original) (raw)

はじめに

ブランド名にかけて、ビルド・ユア・ドリームを掲げるBYD。その最新モデルが、日本導入も話題になった電動クロスオーバーのアット3だ。

アットセカンドというのは、100京分の1秒を意味し、計測できないくらい短い時間のことだ。BYDはここから、できることの限界を押し上げていこうというのだろう。

テスト車:BYDアット3デザイン

テスト車:BYDアット3デザイン MAX EDLESTON

アット3の3は、自社製e−プラットフォーム3.0を使用していることから付けられたネーミングだ。そのアット3がちょっと無難なクルマに思えても、今後登場するドルフィンシールはこれよりおもしろいものになりそうだ。

日本同様、欧州でもBYDはEVのみで勝負するが、今後のラインナップは二つのカテゴリーに分類されることになる。ダイナスティシリーズは、中国の王朝にちなんだネーミングが与えられる、より高価でプレミアムなモデルだ。こちらは、英国で販売される予定は今のところない。

もうひとつのオーシャンシリーズは、海の生き物にちなんだネーミングで、ドルフィンとシールのほか、シーガルというモデルが投入される予定の市場もある。それぞれイルカ、アザラシやアシカなどの海獣、カモメを意味する。

今後、BYDが送り出そうとしているラインナップには興味深いものがある。その嚆矢となるアット3の実力を、今回はまず確かめてみたい。

画像 写真で見るBYDアット3とライバル 全16枚