【言葉に関する3題】フルネーム・発端・アフィリエイト (original) (raw)

「フルネーム」は使うべきカタカナ言葉

人の苗字と名前をセットで「フルネーム」という。
日本語ではなんと言えばいいかGoogleで検索してみたら「姓名」になるらしい。

例えば相手のフルネームを書いて欲しい時に「姓名を書いてください」と言って伝わるだろうか。
私がそう言われたら、コンマ数秒くらい考えると思う。
その結果、脳内で「あぁ、フルネームを書けばいいってことね」と解釈するだろう。

つまり「フルネームを書いてください」と言ってくれればノータイムで即座に理解できるわけである。
文字で指示するなら見栄えなども踏まえで「姓名をご記入ください」となるのだろうけれど、口頭においては「フルネームでお願いします」の方が伝わりやすいと個人的に思う。

普及しているのかどうかわからない、少なくとも聞き手に少し考えさせてしまうような、日本語で言った方が伝わるだろうと思うようなカタカナ言葉(例を挙げるならインシデント、シーズ、プライマリ)が蔓延している中、本当に使うべきカタカナ言葉は「フルネーム」のようなものだろう。

それを使うことで、より正確に意図を伝えることができるかどうかを基準にして、もっと考えて欲しいものだ。

「発端」のような言葉は便利

「なになにを発端にしている」というように使うわけだが、発端という文字を分解して「なになにに端を発している」みたいに微妙な言い換えができる。
こうすると「発端」と「端を発する」という2つの語彙を得たことになるのでお得感がある。
このブログみたいにそこそこの頻度でそれなりの文章を書く習慣があると、こういう言葉は使い勝手が良い。
ついつい癖がついて、同じような言い回しをしてしまいがちだけれど、こうして少しだけ言い回しを変えてやることで多少はマシにできるからだ。

そういった言葉をわざわざメモやリストにしてコレクションしたりはしないけれど、ふと使ってみて「おっ、便利だな」と思ったら、その言葉を自然に多用するようになる。
一方で、その言葉に頼りすぎないように意識をすることも大切だ。
そうやって少しずつ語彙、というか使い勝手が良い言葉のレパートリーを増やしていけば、文章を書くのが楽になるし、役に立つ機会も少なくないと思われる。

「アフェリエイト」ではないのだよ

このブログはアフィリエイト収入を得ている。
ところで、私はずっと「アフィリエイト」のことを「アフェリエイト」だと思っていた。
過去記事を「アフェリエイト」で検索してみるとヒットするから、勘違いに気づかないまま使っていたということだろう。

まあ、言葉にすれば違和感はあるけれど、文字にすれば気づかれない可能性が高い。
きっと「アファリエイト」でもスルーされるだろう。
間の文字、それも小文字が間違っているというのが大きい。
「サファリエイト」とか「アフィリマイト」とかだと違和感を抱かれるものと思う。