米国債の弱気派に心の支え、シティもバーリ氏も利回り上昇を見込む (original) (raw)

米国債利回りが上昇すると見込む投資家は、シティグループおよび「世紀の空売り」で有名なマイケル・バーリ氏のお墨付きを得た。

シティグループ・グローバル・マーケッツは米景気回復に加え、米金融当局によるテーパリング(債券購入の段階的縮小)が見込まれることから、米10年債利回りが2021年末までに2%に上昇すると予想。利回り上昇を見込むポジション構築を勧めた。

バーリ氏のサイオン・アセット・マネジメントも利回りについて同様の見方で、長期の米国債のプットオプション2億8000万ドル(約310億円)相当を6月末に保有していたことを先週に届け出た。

世紀の空売りバーリ氏、米長期国債下落に賭け-ETFプットに308億円

新型コロナウイルスの感染再拡大が経済成長にどの程度影響するのか、それがテーパリング開始時期の変更につながるかどうかヒントを求めるトレーダーらは、今週のジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)にバーチャル形式で登壇するパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長に注目している。

シティのストラテジスト、ジャバズ・マタイ氏はリポートで、「短期的な見通しは不透明だが、われわれの考えるマクロ的な全体像は米10年債利回りの上昇を示唆している」と分析した。

米国債をショートせよ、ただし人民元でのヘッジ付き-シティグループ

マタイ氏は同時に、中国経済の弱さが利回りを押し下げる可能性があるとして、「短期でアウトオブマネーのドル・人民元プットを売る」ことでヘッジする案を示した。

Citigroup looks to hedge bearish Treasury bets with USD/CNH options

原題:Treasury Bears Redeemed as Citi, Michael Burry See Higher Yields(抜粋)

Citigroup Says Short Treasuries and Add Bet Against Yuan (1)(抜粋)