奥多摩のトゥクトゥク (original) (raw)
実家近くで一人暮らししている息子は、9月末から毎週末勤勉に我が家に帰って来て運転練習に励んでいました。
数年前に家を出る際の荷物運搬で対物事故を起こして以来一度も運転していない、完全なペーパードライバーだったのですが、転職先で社有車の運転が必要になるからというのが第一の理由です。
ただ真面目に毎週通ってくるのには業務上の必要以外にも理由があって、それは奥多摩で今レンタルされている電動トゥクトゥクに乗ることを彼女と相談しているからなのです。彼女は運転免許を持っておらず、必然的に息子が運転となるのですが、上記のような状態で運転に全く自信の無かった息子は、趣味と実益を兼ねて運転練習を始めたという訳です。
「トゥクトゥク」と言えば東南アジアでよく見かける三輪自動車を思い浮かべますが、多くは営業用のタクシーで、トゥクトゥクはタイでの呼称、インドやパキスタンでは「オート・リクシャー」「リクシャー」、バングラデシュでは「ベイビータクシー」、ネパールでは「テンプー」、スリランカでは「スリーホイーラー」、インドネシアでは「バジャイ」、フィリピンでは「トライシクル」、ラオスやポルトガルでは「サムロー」などと呼ばれているのだそうです。
奥多摩のトゥクトゥクがどんなものなのか調べてみると、下記のページが出て来ました。我々がイメージする東南アジアのトゥクトゥクと比べると随分スマートで小型です。ゴルフカートやファーストフードチェーンのデリバリーカーに近い感じでもあり、これなら運転練習しなくても大丈夫なんじゃないかと思ったのですが、説明を読んでみると、最高速度は45~50kmも出るようですし、電動カーというのはかなりトルクもありますから、まあ練習しておくに越したことはないですね。
これで奥多摩の道を走るのはなんだか楽しそうですし、私も乗ってみたいと思う程ですが、運転者には年齢制限があって、70歳までとなっていました。チャレンジするなら今年限りということになりますが、同乗者は何歳でもOKなので、妻に運転してもらえばいつでも大丈夫です。
それとトゥクトゥクの写真を見て気付いたのですが、方向転換はステアリングではなくハンドル式なんですね。元々がオートバイだからなのでしょうが、日本でも昔のオート三輪はかなり大型のトラックでもこのハンドル式のものがありました。
ちなみにステアリングは日本語では「操舵装置」ですから、自動車式の円形のものは「ステアリング・ホイール」オートバイ式の棒状のものは「ステアリング・バー」が正式な呼び名で、どちらもハンドルとは呼びますが、オートバイのをステアリングとは呼ばないと思います。
息子はこれまで毎週末5回の運転練習をこなして、助手席に乗っていても殆どの場合リラックッスして運転を任せておける程にはなりました。前回紹介した直近回は成田空港を経由して九十九里海岸を走り、8時間・200km程も運転しましたから、もうトゥクトゥク位は楽勝かと思っていたのですが、考えてみれば息子はバイクには全く興味がなく、原付に跨ったことも無いですから、オートバイ式の手首をひねって使うアクセルは初めての経験となります。ブレーキもハンドル左右のレバーを握るオートバイ式なのでしょうが、こちらは自転車と同じですから問題無いと思います。
クルマとバイクのアクセルの違いで思い出すのが、妻の若い頃の失敗談です。やはり二輪経験が全くない妻(普通自動車免許は取得済みでクルマは日常的に運転していた)が、友人の原付に跨らせてもらった時、不用意にアクセルを全開にしてしまい、ウイリー状態となって駐車場内を引きずられて行ったことがあったらしく、妻はそれ以来二輪恐怖症なのです。
写真で見る限り、このトゥクトゥクが幾らアクセル全開にしたとしてもウイリーすることはあり得ませんし、そんな急加速することも無いでしょうが、息子にはアクセルワークには注意しなよとだけ言っておきました。