「音楽は魔法」MCに大森靖子が怒り Yogee New Wavesが謝罪文 (original) (raw)

「大森さんの作品を否定する意図、全くない」

謝罪文によれば、Yogeeのメンバーは10日に大森のもとを直接謝罪に訪れたが、「配慮の至らない点があり」大森はこれを受け入れなかった。

その後、大森サイドの確認も経て、14日の謝罪文公表に至ったという。

YogeeはMC での発言について、謝罪文で《「音楽」と「魔法」に関する主義主張は、様々なアーティストが様々な哲学と思想を持った上で発言、歌唱、表現していることは理解しているつもりです》と説明。

《他意はなく、ましてや大森靖子さんの作品や表現を否定する意図は全くありませんでしたが、表現の仕方が間違ってしまった》と述べ、大森本人やバンドメンバー、スタッフ、また双方のファンに対して謝罪した。

楽器貸し出しめぐる経緯

事態をより一層複雑にしたのが、Yogeeの演奏中にベースの弦が切れ、大森のバンドメンバーのベースが貸し出されたことだった。

大森は10日付のブログで《私のステージへの気持ち全部かけた曲を否定したのだから、弦が切れて困ったからって、本人の許可無くうちのメンバーの楽器を使って欲しくなかった》と訴えていた。

ただ、この点はYogee側にも同情の余地がある。

「本人の許可無く」というと無断でベースを持ち去ったようにも読めるが、実際にはYogeeのベーシスト上野恒星がもともと知り合いだった大森バンドのギタリスト畠山健嗣に声を掛け、えらめぐみのベースを借りたのだという。

畠山はその場でえらに許可を得ようと電話をしたが繋がらず、緊急事態であることを考慮してベースを貸した。結果、えらや大森の預かり知らぬところで、Yogeeのステージでベースが使われることになった、という経緯だ。

上野は謝罪文で、えらや畠山らへの感謝を表明。予備のベースを持参しなかった準備不足への反省を述べつつ、《ご厚意で協力していただいた方々に、大変複雑な思いをさせてしまって、非常に心苦しく思っています》と記した。

いくつものボタンの掛け違いが重なり、炎上が拡大した今回の騒動。謝罪文の発表で事態が収束へ向かうことを祈りたい。