「計91%が緊急避妊薬の薬局販売に反対」→実際は42%だった。産婦人科医会が調査結果について謝罪 (original) (raw)

種部医師は検討会で、「アンケートに協力していただいた方の意思を反映した表記にしなかったことについては、産婦人科の先生方にこの場でお詫びを申し上げます」と謝罪したのち、Web回答と郵送での回答を合わせた全回答の集計結果という数値を口頭で発表した。

その内容によると、「無条件で賛成」と答えた人が432人で7.8%、「条件付きで賛成」の回答をした人が2613人で46.9%、反対を選んだ人は2343人で42%だった。

「無条件で賛成」と「条件付き賛成」を合わせると、過半数を占める計54.7%となる。

回答者の91%が反対と結論づけた点についても「バイアスがありすぎというご指摘を受けており、その通りだと思います」と語った。

一方、「賛成」と「条件付き賛成」を選んだ人の中には「非常に温度差がある」と言い、中でも「条件付き賛成」と回答した人の8割以上が「性教育の充実」が必要と答えたことを強調。

「(緊急避妊薬が必要される理由として)男性任せの避妊の使用や膣外射精、自覚のない性暴力が非常に多いこと、特に中学生が性的同意のない性交後に緊急避難のために受診をしているという現場を(アンケートに回答した産婦人科医が)見ていることから、このようなことが起こらないようにしてほしいという意見が多数書かれておりました」

「賛成か反対かという議論で対立を作るのではなくて、反対と答えた方たちの合意形成を図るためには何が課題なのか、その課題解決に向けて考えることには、色々なヒントが隠されていると思います」と言い、現場の医師らが感じている課題を、検討会の議論にも反映すべきだと述べた。