キリング・ストーキング - ちるちる (original) (raw)

続きます!!書籍からの方は、続くので要注意!!

レジンコミックスサイトで読了済。
あちらで課金したくせにコミックスもポチってしまいました。
待ってました書籍!!
1巻だけ届いた状態。
続きは順次発売されるんでしょうか?
本編の長さを考えると10巻くらいいく気がしますが…。
サイトの方では完結してるので、続きがどうしても気になる方はそちらでも有料で読めます。

画力素晴らしいです。
最初は人物の特に顔が少しだけ、気になるのですが、物語が進むにつれ上手くなっていきます。
息を呑むほど陰鬱になっていきます。
フルカラーでアメコミらしいタッチです。
常に湿度の高い暗澹な雰囲気漂っています。
次が予想できなくて常にドキドキ。
世界観に高速ダイブ。

すこしネタバラシですみませんが、ウジンは冒頭あたりで足をやられますので、要注意。
他も何かと流血沙汰の多い作品ですが、内臓取り出したりとかは無いので、まだ綺麗な方かと思います。

ストーカーな主人公ウジンも、監禁する攻サンウも、どっちも最初から常識がぶっ壊れてるので、物語はどんどん予想外の方向へ。
ずっと不穏な空気が続き、正直胃に悪いです。が!!!それでもちゃんと読みたい〜!となってしまうほど、物語のテンポがいい!魅力的!引き込まれる!!!
ただ惹かれてしまうんです。
目が離せないんです。
怖いもの見たさみたいなもので見てしまいます。

本作品には歪で理解し難い愛があります。
サンウもウジンも、育った家庭が機能不全だった為に、欠けた情緒で生きているのが痛々しい。
2人の関係が最初は理解できず、予想外だと思ってしまうのですが、物語を追うごとに、なんかこう、2人の形なんだなと思えてきます。
脈略ぐちゃぐちゃですが、甘い言葉なんて無く、終始酷い言葉ばかりですが、人として完全に不完全な2人ですが、2人にしか、作り上げられない関係。

擦り寄って自分に心許しちゃうヤツ殺しちゃう系サイコパスなサンウ。
興味が無いサンウ。
この人本当に周到だから、よっぽどのことが無い限り、疑われずに人生やり過ごせたはずなんですよね。
ウジンいつも被害者ヅラだから、(いや被害者ではある)つい、ウジンに同情しそうになるんだけど、後半にいくほど、サンウはウジンに心を踏み散らかされていくのですよね。
なぜか分からないけど、思い出の蓋などが開けられてしまう。
サイコな面で補っていた、社会生活の為の情緒を、ウジンとの関係が深まる中で崩れていってしまうんですね。
ウジンと遭遇してしまうことで運命狂わされていくんですよね…

物語が終わる時には号泣でした。
まさか紙媒体で手元に置けるなんて最高です。

とにかく話の重厚さにスタンディングオーベーションです。
映画を見たような充足感と没入感でした。
早く2巻以降も出て欲しいですね。