月の街、花の都(3) - ちるちる (original) (raw)

荒廃した世界の荒んだ話が読みたかったんです

って言っても物欲モンスター 買ったはいいけど完結してからでいいかな なんて積んだら最後 完結して何年たってるよって話になってて 遅ればせながら一気読み

ぶっちゃけ 思っていたのと全然違ってて 試し読み以降が本番だったと気づいた時には 一気に3巻まで読み終わっちゃったってだけなんですが ほんと面白かった

荒んだどころか 常軌を逸した歪んだ愛と 欲のために権力振りかざす鬼畜に何度吐き気がしたことか

荒廃のなかでの虚無とか空虚を自分で読みたがっておきながら あまりのムカつきと胸くそ悪さに 1巻読み終わった瞬間叩きつけてやりましたよ 布団にッ!←本傷みますからね できるだけ柔らかいところに

2巻に至っては 荒廃の街での出会いからはじまって その繋がり 思いを読まされいく

のに 自分の思い通りにいかないものへの醜い執念の権化のアイツが思い出したように目の前に現れたりするもんでイラついてそこどころじゃない挙句 頭んなか大パニックになる爆弾投下 そこまでの話が全部ブッ飛ぶ自体に

鬼畜の所業を見てきた一葉だったけど 手のひら返すところがあっさりしすぎたかな?とか

僅かばかりの救いは 忠誠心の強い側仕えがいることと 各々が生きる術を手にした瞬間と 生きる意味を再確認したところが見れたってことくらいかな?とか

あれこれ思ってたのに「どう言うことだてめぇーーッ!」が身体を駆けめぐり その後のお話がいっさい頭に入ってこない

で 待望の3巻ですよ 放置してたくせに待望ッ!

普通 こう言ったお話のときって必ず光と影がセットなはず な気しません?

ないよ ここまでは光は一切ない 暗闇をもがき苦しんでる子しかいないぃぃ ゥゥゥッ
いや だからノリノリで読んでこれたんですけどね ←病みと闇が大好物

で 最終巻 もうここまで来ると 表紙が水色ってだけで 闇から救われた気になります

最終局面というか 確執や本能の部分を淡々と読んじゃって ある意味びっくり
どいつもが抱える 守りたい者へのでっかい執着の結末だったはずなんですけど 思いの外緊迫感が感じられなくて あらあら? って

今までの胸くそ悪さが この巻でスカッとなるはずだったのでは? っと

この世に神様がいるなら もっと重い罰を与えてやって欲しかった
願わくば 患う身体に鞭打つよう生き長らえ あわよくば 痛みを日々噛みしめるように……って ダメですよね

せっかく作家さまがみんなに 生きる希望 選べる未来 を与えた優しいエンドにしたのに

なんだけど んんんん
あたしの頭を爆発させた義父の話は全部ウソなの? そこだけでも知りたいッッッ!

2巻までのノリで振り切れてたらアレだったんですが うん カップルいっぱいで全員幸せってのが

明と暗 ポジとネガ 光と影はセットだからいいんだけどな……