春になるまで待っててね - ちるちる (original) (raw)
うぁ?え?なに、、、多幸感ハンパないぞ(;////;)
「あー…幸せ~……」
って温かさに包まれている感覚がずっと続くんですよ!
心の奥底がポカポカ甘やかな冬眠BL、良かった~!!!
インタビュー記事に書かれているように、
モフモフに癒やされる絵本のようなお話でした。
デッカい動物とちっさい動物がギュッてしてるの堪らん。
犬居さんの挿絵が世界観にピッタリ嵌まるのも良きです♡
そもそもなんですが、私は初めて"冬眠BL"に触れました。
冬眠でBL…?どゆこと…?
攻め受けはあらすじで確認できる限り、初対面。
どうすれば寝てる間にBがLするん…????と疑問だらけ。
いやはや、作者さん天才か!と思いましたね。
冬眠しながらBがLしていくんですよ~( ´艸`) ♪
うとうと眠りにつきながらただただ幸せな時間と、
失った家族と過ごした幸せな過去が重なって展開し、
ちょっぴり切なく、温かく、幸せを噛みしめるような時間にたっぷり癒やされました♡
さてさて。
受け:リックはリス獣人。
冬眠休暇に入る前日に火事で家を無くし途方に暮れます。
襲われやすい小型獣人にとって安心して冬眠できる環境の有無は死活問題。
リックは頼れる身内もおらず、財産も火事で失いました。
そんなリックを不憫に思った消防士が冬眠先を紹介してくれます。
攻め:ディビスは熊獣人。冬眠休暇に入る消防士です。
同僚からの連絡で家を失ったリックを快く受け容れます。
と、そんなこんなで同じ家で冬眠をーーとなりますが、
最初のリックは大型獣人を前にして本能的な恐怖が勝ってビクビクオドオド。
何もかも規格外の家に圧倒され、ちんまりしてます。
しかしディビスは寡黙で言葉が少ないけれど
裏表のないストレートな優しさが感じられるんですね。
リックの為に用意された部屋は気遣いの塊…!!
もうね、まだ序盤だというのにジワジワと目が潤みました。
リックは早くに親を失って孤児になり、頑張って自立した。
職場環境は悪くなく、自分一人食べさせる分の稼ぎはある。
けれどそんなに多くない財産も火事ですべて焼けてしまった。
気丈に振る舞ってても心にポッカリ穴が空いてしまってたんですね。
その悲しい隙間にディビスの優しさが埋まるのがね!
頑張って生きてきた子が優しくされて涙堪えるシーンに弱いので涙でた(;///;)
単に嬉しいだけじゃなくてほんの少し劣等感が入り交じるのも切なくて余計にクる。
そんなこんなで最初は別部屋で冬眠を始めたんですが、
ある日寝ぼけたリックは間違えてディビスの部屋へ…。
ぬくぬくしてて、気持ち良くて、とっても幸せな気分で再度眠りにつきます。
次に目覚めたリックは間違えに気付いて狼狽えるけれど、
ディビスは気にした風もなくのんびりと受け容れていて。
一緒に寝てる間の幸せな気持ちに抗えずなし崩しでそのまま一緒に眠るようにーーー。
寝て起きてと繰り返し夢うつつでフワフワしている中で、
リックの心が幸せに満たされているのがめっちゃ伝わるんですよー!(;///;)
気持ち良いお湯に浸かっている感覚で終始読んでました。
と、いっても、
幸せを噛みしめてるのはリックだけなんですよねw
ディビス視点がないので個人的解釈になりますが、
ディビスは一目惚れ?最初からロックオンしてた気がする…!
リックを大事にしながら少しずつ囲い込んで、
自分の巣穴に入れるのに成功したら離さないのが熊っぽい。
って考えたらめっちゃ萌えました+゚。*(*´∀`*)*。゚+
で。
癒やし空間が続くのでエッチするのが想像できなくて
かわいいチュッで終わるのかな~と思ったんですが……
ディビスの性欲はシッカリとした雄のソレでしたw
リックは恋愛経験すらなくて何が正解かわからず戸惑うばかりなんですが、
無自覚でディビスの性欲を煽りまくっててですねー。
リックはグズグズだし、ディビスは暴走するしで、私の心は踊ってた(///Д///)
(エロなしでも納得の内容だけど、あったらあったで嬉しいよねっていう本音…)
癒やしの幸せBLが堪能できてすごく良かったです…!
伊達きよさんの本を初めて読んだんですが、
描写がすごくお上手で頭の中に表情や情景が浮かぶところもすごく良かったです。
頭の中でディビスとリックがトロトロと寝ている姿がハッキリ見えて癒やし度増し!
なので小説を読んでるけど漫画を読んでいるような感覚もありました。
(犬居さんの作画でコミカライズして欲しいな~!)