陵辱! 潜入捜査官II - ちるちる (original) (raw)

毎回捕まる玲於奈は一見お間抜けに見えますが、
このやり取りが敵を油断させ時間稼ぎにもなり、
仲間達が駆けつけ一斉逮捕!
玲於奈の身体を張った作戦とも取れて、
成功は高瀬との絆があってこそ。
そんな二人のお約束であるコンビネーションプレイが、
今回はちょっと変化球になるお話。

堂々と「陵辱!」をタイトルに掲げつつも、
メインは高瀬とのプライベートでのHです。
ちょっとアブノーマルで意地悪しつつ甘さもあり、
玲於奈も大分素直になれてきていて可愛らしさアップ。

反面、タイトルに相応しいモブレ描写も度々あり。
これは1巻で玲於奈が西門に捕らわれた時の回想…
この記憶を蘇らせ玲於奈を洗脳する為の
西門の煽りは、陰湿で言葉責めとも取れるほどでした。

ただ、玲於奈には申し訳ないけれど、
モブレが回想しか無いのが意外で少し残念でした。
リアルタイムでのモブレや
西門の恐ろしい一面をもう一度突き付け、
絶望に落とされた所で、高瀬がヒーローのように
助けに来る話を想像していたので。

でもそれだと結局
いつもと同じになってしまうからダメなんですよね。
今回は高瀬の力を借りつつも、
玲於奈が自分で決着を付ける事に意味があるから。
玲於奈のカッコ良さや強さの方が強調されていて、
そこからは努力や成長も伺えます。

犯罪や事件が絡む壮大なバトルを想像していたので、
西門が現れたのが、単に玲於奈が欲しいと言う
個人的な理由なのがやや拍子抜けだったかな…。
部下達も、もう一度玲於奈とヤりたいから
必死になっている感が強くて本人も呆れ顔(^-^;
でも、それだけの理由で部下達を巻き込んで
えげつない事しているのが、
西門のサイコパスみを表現しているとも言えますね。
美形なお顔が鼻血まみれになる惨めなラストもご愛敬。

ちょっと物足りなく感じる所もあったけれど、
絆が深まっていく主役二人のその後と、
気になっていた虎頭との決着編が読めて嬉しいです。
高瀬の悲しい過去については
僅かにしか触れられていなかったので、
その部分についても気になる所ですね。