恋が満ちたら - ちるちる (original) (raw)
攻め厨が書かせていただきます。
待ちに待ち、望みに望んだ日がようやく来ました。
心臓を叩いて死なないように毎日構えていたはずなんですが、そんなものは軽く灰燼と化して残った骨が散り散りとなり世界に散らばりました。
スタッフは前作から続投。あの盤石の制作陣が変わらないと知ったときからなんの心配もないなとは思っていたんですが…心配どころか、その高い期待を大きく大きく成層圏すら超えてきました。
こんな、こんなに良いなんで聞いてない…!
メインのお二人の演技は全く変わらず、そこに大量の甘さと優しさと繊細さがこれでもかと加味されてめちゃくちゃ耳に優しく聴きやすいものになってます。
穏やかでゆったりとした内容なのに合間合間に来るとんでもない色気の塊の応酬が確実にこちらの息の根を止めてきます。気が緩んだところにこんなのぶち込んでくるんじゃない!死ぬだろ!!(死にました)
まずタイトルコールからして前作とまったく違うんですよね。当然ですが。
2人の関係が進んで、甘く優しく満ちたものになったのだと開始3分で分かります。すごい。
2人が言い合うシーン、音声化したら聴くときちょっと胃が痛くなるんだろうかと思ってたんですがお二人の演技力がバカ高いおかげで全く不快感などなく、むしろニコニコと聴けて大好きなシーンになってしまいました。堀内さんの絞り出すような反論の声がとにかくたまりません。恐ろしいほどの技量です。
脚本の久礼野さんには前回から全幅の信頼を置いていたんですが、今回も素晴らしい手腕を発揮してくれました…。時系列がとにかく分かりやすくなってて、キャラクターの動きやコミックスにないシーンを埋めて均すところがとにかく自然で、追加セリフが追加に聞こえません。すごい。
全体に散りばめられた丁寧且つ的確な効果音も、二人の存在を現実として浮かび上がらせる素晴らしい仕事でした。
水族館の館内や運転するときの音など心地よく、温泉宿に到着したときの音は面白くて笑いました。
前作では(個人的に)分かりにくかった菱本さんが時計を外して机に置く音が今回はっきり聞こえたのがめちゃくちゃ嬉しかったです。二人のラブラブっぷりに気を取られがちですが確かにあります。音響様、ありがとうございます。
個人的に一番驚いたというか予想以上だったのが新キャラの内田さんと掛け合う菱本さん。
若い女子社員に対する菱本さんの優しい声色が、伊瀬くんへ向けられるそれとは似てるけど明確に違うと分かるので本当に驚きました。
こんな声で会話されたらそりゃ惚れるにきまってるという説得力と、どこまでも優しい”だけ”な菱本さんの態度を見事に演じられていて、堀内さんのキャラクター解釈には感謝しかありません。
一番楽しみにしてたエピローグの例のシーン…いや、もう。。。ズル過ぎませんか・・・????
私の許容範囲を完全に超えてたので逆に笑いが止まりませんでした。
「好きにしてもいいよ?」「好きにされたい?」「いいよ」「そのくらい」
この連続波状攻撃に耐えられる人間なんていますか?いません。完膚なきまでにノックアウトでした。
などなどなど良かったところを上げたら本当にキリがないほど何もかもがあまりにも”””””良さ”””””しかないです。手放し賞賛です。悪いところなんてひとつもない。
これを聴かずに人生は終われませんでした。出会えて本当に良かった。
アニメイト特典は必ず手に入れてください。この世で一番可愛く愛しい菱本さんのくしゃみが聴けます。
本当に可愛いです。本当に可愛いです。
フリートークでは、ここですらかっこいい堀内さんとさっぱりした興津さんと楽しそうな平川さんのお話が面白くて何度でも聴けます。
前回のフリートークの興津さんを聴き比べると本当に緊張してたんだな…と分かって面白いです。
「賢雄さんは賢雄さんと戦っている」「己の色気と戦ってる」言い得て妙すぎました。苦悩する男の背中、ぜひ実物拝見したかった…。
このCDで一人の人間の魂が根こそぎ救われました。今後一生ずっと聴き続けます。
制作に関わってくださった、すべての方に感謝します。ありがとうございました。