ドアをノックするのは誰? - ちるちる (original) (raw)
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表題作 ドアをノックするのは誰?
あて馬
富永肇 → 野島裕史
その他キャラ
あらすじ
甲田は大学助教授だが、かなりの遊び人。興味本位で美貌のサラリーマン・頼久に交際を申し込む。しかし思いがけないほどあっさりとOKが出て、トントン拍子に同居生活が始まると、すべてを捧げて尽くしてくれる頼久に甲田はメロメロに。
三歩下がって、三つ指突いて、女遊びに文句ひとつ言わずに家を守る―。『妻の鑑』のようでありながら、スルリと腕をすり抜けていく頼久に、甲田の心中は複雑で…。
両想いなのにどんどんズレていく、ちょっとおかしくて切ない大人の恋物語。(メーカーより)
作品情報
作品名
ドアをノックするのは誰?
著者
イラスト
媒体
作品演出・監督
ミヤモトタダヨシ
音楽
F-TONE
脚本
立花ひめ
原画・イラスト
佐々木久美子
オリジナル媒体
小説
メーカー
収録時間
77 分
枚数
1 枚
ふろく
ポストカード
発売日
2007/09/25
JANコード
4523513721713
神
(4)
萌々
(3)
萌
(8)
中立
(0)
趣味じゃない
(0)
レビュー数
4
得点
56
評価数
15
平均
3.7 / 5
神率
26.7%
レビュー投稿数4
思わずもらい泣
自分が持っている社会人向け講座を聴きに来てくれた中のひとりで、ちょっと気になった頼久@平川さんを、甲田@成田さんが食事に誘い、口説いているところからスタート。そんな簡単には……と思っていたのに、案外すぐに交際にOKした頼久。
頼久の家に招かれ食事をごちそうになり、そのままベッドへ……。初めてなのに、敏感な頼久に身も心もベタ惚れになっていく甲田。
もうねぇ、最初っから平川さんは「本物の頼久がそこにいる!」って感じでびっくり。高校2年生の時に両親を亡くし、小さな双子の弟・妹を必死になって育て上げ、その双子も就職や結婚で自分の手元を巣立っていき、喪失感でいっぱいだった頃に甲田@成田さんに出会った……と言うような、頼久の寂しさだとか心の平板さだとかを、実にうまく表現してて。
頼久にメロメロな甲田が、何をしても動じないんですねぇ、甲田には気の毒だけど。
「先生の幸せが私の幸せです」って、あり得ない心情を蕩々と語り、甲田を唖然とさせちゃって。
「君は僕が好きか?」と頼久に聞く甲田が、何とも切なくて。「好き」って当然答えてもらえるものだと思っているのに、望む答えは返ってこないんですよ。そりゃ、誰だって「ダメだ」とあきらめます。
それが後半、弟・妹の巣立ちを現実として感じたあと、甲田への愛を自覚したあたりから、だんだんと感情の振り幅が大きくなっていくわけですが、その感情は当然『切ない』というものが一番大きくて、私はボロボロ泣いちゃいましたよ。
妹の披露宴(妹の頼久に対する手紙がこれまた涙を誘うのよ)に甲田が迎えに来て、その甲田の姿を見つけた頼久の喜びやうれしさを感じたときが一番泣けたかなぁ。
甲田と悪友・根本@楠さんが行っている京都へ、新幹線で乗り込む頼久を書いた書き下ろしのお話も、このあとCDになってました。
それまでは貞淑な妻だった頼久が、一転強妻になっちゃうわけですが、そんな妻ぶりをこれまた平川さんが見事に演じてらして。そんな頼久の強妻ぶりや、たじたじになっている根本や甲田に、めっちゃ笑えました。
根本に「悪い遊びに誘わないでください」と釘を刺したあと、甲田と2人になったとたん、恥じらって真っ赤になっている頼久の様子が手に取るように感じられて。その辺も「さすが!」と、またしても平川さんに惚れ直す私。
17/02/20 22:35
弥勒菩薩の平川さん??ww
原作でも楽しませていただいなのですが
甲田さんが成剣さんで頼久が平川さんって…ナイスキャスティング…。
甲田さんはわりとわかりやすく男らしいというかww
頼久の美しさと優しさに溺れそうなところを
ばっさり斬られる感じ、残念な男前です。
落ち着いているかのように思えるのに動揺させられる甲田さん、
成剣さんくらいのベテランさんが!って楽しかった!
発売は10年前ですが良い意味で昭和感が…ww
頼久役の平川さん、幼い弟と妹を事故死してしまった両親の代わりに
立派に育てあげた良妻賢母的なキャラクターを
なんの違和感も無く演じて下さっていました。
冒頭でも天使っぷり拝ませていただきましたが
これだけ心も体も許されているような間柄でTrack2まで幸せそうなのに
理解がありそうで頼久の愛が難解なんです!
夜の営みは夜にベッドだけ、週に2回って…そんな…ww
甲田の過去の行いのせいで修羅場もチラッと出てきます。
女性の叫び声が苦手な方はご注意を…。
終わったコトですし全く深刻な雰囲気ではありませんが念の為。
甲田の友人・根本役の大典さん、ずっしりしてるけどある意味軽いww
頼久の後輩・富永役の野島兄さん、当て馬にしちゃ優しいお声!!
甲田との探り合いが面白いですww
頼久の弟役の寺島さんは初々しい印象でしたが
あっという間の出番で勿体無い…。
全体的にコメディ色が強くて安心して聴けますが
頼久が自分の居場所を求め甲田の愛を心から欲するシーンはきゅんとしました!
なんだかんだで甲田がべた惚れで良かった。
Track9の、根本に本妻宣言した頼久が似合い過ぎる平川さん!!ww
堂々としたものだったのに本当に天使と悪魔が共存している…。
翻弄された成剣さん、収録で多分ノリノリだったんじゃないかなぁww
09/07/23 22:23
77分間タップリ楽しめます
平川ボイスを堪能できる作品です。
高校生の時に両親を亡くし、双子の弟妹を一人で育ててきたものの、彼らが自立し生き甲斐をなくしてしまった頼久と、自他共に認める博愛主義・享楽主義者の甲田のお話。
社会人講座の講師だった甲田が受講生だった頼久に交際の申し込みをしたことからお話が始まります。
生き甲斐をなくして気落ち気味だった頼久は先生の世話ができることを喜び、恋愛感情など持っていないのに身体の関係込みのお付き合いを受け入れます。
一々真面目で気が利き、家事全般も難なくこなす頼久はまるでロボットのよう。
挙句の果てにエッチの条件まで箇条書きで提出してくる始末。
甲田の悪友根本には“尻に敷かれた結婚生活”とからかわれるほど。
それでも気丈な未亡人のような頼久にメロメロの甲田だったのですが、頼久の後輩・冨永が現れてかき回されることに・・・
頼久の方も、妹の結婚や弟の内縁の妻のことなど、手を離れてしまった二人のことで心の傷が一層深まるのです。
冨永では癒されない、先生でなくてはダメだとやっと気付く恋心。
ロボットのようだった頼久が、血の通った人間に変わっていきます。
で、どの辺が面白いかといえば、初めの頃の頼久がエッチも含めすべて事務的にこなしていこうとする姿と、その後の変化が楽しいところでしょうか。
本性がわからないくらい色々な顔を見せてくれます。(自分を失くしてしまっていたというのが正しいと思いますがいかがでしょう?)
天使のように優しくもあり、冷たく切り捨てるところは悪魔のようでもあり、弥勒菩薩にも鞭を振るう女王にもなってくれるらしいし。
その変化をしゃべり分けているのが平川くんです。
一番に言えることは、頼久は結構嫉妬深くて魔性だということ。
甲田は成田さんですが、積極的で甘い言葉を並べ立て、私に言わせれば歯が浮くような気障男なのですが、それがぴったりはまっております。
根本(CV.大典さん)は渋いし、弟のあっちゃん(CV.寺島くん)も後輩の冨永くん(CV.野島くん)もみんなかっこよくてうれしいし、女性のキャラもみんないいポジションを取ってくれています。
なかでも甲田の元カノ・亜由美ちゃん(土谷麻貴さん)はグッジョブです。
ただし、ビジュアルに関しての細かい解説はそれ程入っていないので、頼久が凄い美形だということはそれ程アピールされていません。それでも一向にかまわないと思いますが。
ちなみに私は、原作の小説は未読です。買ってはあるんですが・・・
ぶっちゃけ変化前の受けのほうが好き
良妻賢母を絵に描いたような、優しくて尽くしまくりの美人受け。しかも夜は淫乱。
そんな受けにメロメロになってしまうイケメンオッサン41歳が攻めです。
でも生活をするうち、「恋」されてないことに気づいて攻めは耐えられなくなる。
美人受けが欲しかったのは「とにかく尽くせる相手」だったんですよ。それまで育ててきた弟妹が巣立った寂しさを、他の人に尽くすことで埋めようとしていた、という。
微妙にズレたやり取りをしてる二人が非常に面白かったです。
若干シュールなこういうコミカルさって大好きなんです。
ただ、「受けが攻めに恋して嫉妬という感情を持つようになる」「他人の幸せじゃなく自分の幸せを求めるようになる」という、これまた絵に描いたような幸せな愛のカタチを手に入れることになったら、途端にこの二人のやり取りに興味そそられなくなりました。
だって「普通」なんだもん!
普通である必要ってあったのかな、と。
たしかに素晴らしいハピエンなんだけど、せっかく面白い二人なんだから、「ズレを内包したままで互いを受け入れる」みたいなイビツなハピエンでも良かったのになと。受けが攻めに恋してしまったことを曖昧にボカしてコメディタッチで「攻めが、永久に自分の片思いだと思ってトホホとなってるオチ」とかさ。
なにより、前半のヘンテコな受けのほうが面白くて好きなんですよねぇ。
面白かったんですけど、微妙に残念にも思いました。
あと平川さんの美人嫁っぷりは最強でした。