咎狗の血 vol.2 ケイスケ編 - ちるちる (original) (raw)

冒頭は、トシマでの出来事後、
とある工場で働き始めた主人公のアキラ(受け)と
ケイスケ(攻め)のほのぼのした日常から。

相変わらずツンデレのアキラと
それをあたふたと心配するワンコのケイスケ。
ああ、トシマのあの陰惨な出来事を経て、
こんなにも穏やかな日常を得ることができたんだね……、と
感慨深くなります。

それにしてもケイスケの声優の「何武者」さん!
そんな穏やかな声、どこから出してるの?
そんな声も出せたんだねー><
何も言われなかったら、正体が分からなかったかも!!

そして、アキラ役の「先割れスプーン」さん。
うおおおお、かっこええ!男前な声!
こんなかっこいい受けがいていいのか。
設定でも、LOSTと異名を取るほどの戦闘力の持ち主。
それでも、ごくまれーにツンデレで、そんなところがカワイすぎる!
あ、喘がせてみたい…(爆)
キュンキュンします。

平穏な日常が流れていきますが、それが一転、
トシマでのあの血と死の過去であるケイスケの記憶が出てきます。

アキラにずっと想いを寄せていた幼馴染のケイスケ。
それをずっと口に出す勇気もなく、
トシマまで危険を冒してアキラに付いてきたきたケイスケ。
アキラを守りたいという一心で、アキラよりずっと戦闘力がない、
人と殴り合いの喧嘩すらしたことがないケイスケが
死のゲーム・イグラへの参加を決意します。
あまりにも一途でひたむきなケイスケの想いに
心を打たれた場面でした……。

でも、もともと卑屈なケイスケをつい、
「お前を見てると、イライラする……!」
と、詰ってしまったアキラ。
ケイスケは耐えきれなくなって、アキラの前から姿を消し、
アキラよりも戦闘力を得たいと望み、
決して手を出してはいけない麻薬・ラインを口にしてしまいます。

「ああケイスケ、それだけはダメだ!」と、思いましたが
その思いも虚しく、ケイスケは麻薬・ラインに
手を出してしまいました…。
アキラのため、アキラに振り向いてほしいがためとはいえ、
あまりにも悲壮な場面でした…。
ケイスケ…それだけは、してはいけなかったのに…

ケイスケは、ラインの力を得て、肉体も精神も地獄に落ちます。
狂気のまま、欲しいがままに、イグラの参加者を殺戮し続けます。

そう!
ここからが「何武者」さんの本領発揮!
恐いんです、すごく。
腹の底から出しているような声で、
「アアアアアキィィィィィラァァァァァァ…………!!!!」
とか、呼ばれた日には!!><
もう、ぞくーっと悪寒がして、アキラと一緒になって
胸の鼓動が大きくなるようでした。

そしてケイスケはアキラの前に姿を現し、
ついに長年の想いをアキラにぶつけてしまい、アキラをレイプします。
(その前にゲームの中では
有名な「ダブルドライバー」の場面がありますが…)

ああ、ここの場面は心が締め付けられるようでした。
喘ぎ声も何もない、ただのアキラの悲鳴が木霊する廃屋の部屋…。
レイプというのは、こんなに辛いものなんだ……と
すごく胸が締め付けられるような思いがしました。
アキラの声優である「先割れスプーンさん」の悲鳴が
本当に辛過ぎる悲鳴に聞こえ続けて、心憂いました。

この後、決闘を経てアキラがケイスケをねじ伏せ、
麻薬・ラインを体から抜き出します。
この後、ゲームの中ではアキラとケイスケの心が通じ、
トシマの廃墟でひとつに結ばれるのですが、
そのシーンがCDにはなくて、正直、かなりガッカリしました…。
CDを聴く側としては、そのエッチシーンは、
かなり重要で心待ちにしていたシーンだったのに!
こんなふうに思ったのは、きっと私だけじゃないはずです><

そして再び、場面は平和な日常に。
相変わらず、アキラをひたむきに想い続けるケイスケ。
そして、そんなケイスケを見守るアキラ。

トシマでの出来事は二人にはあまりにも陰惨な過去だけれども
なくてはならなかったことだったんだね…。

過去があるから今がある。

そんな想いが廻ったCDでした。
聴いてて辛い場面もあり、
「萌え」とはほど遠いCDかもしれませんが、良いCDでした。

ゲームをプレイした者としては、
ケイスケの深い想いを補完したCDとなりました。
聴いて良かったです。