タクミくんシリーズ10th Anniversary Complete Edition4 約束の海の下で - ちるちる (original) (raw)

原作小説既読です。
収録されているのは原作小説の『バレンタイン ラプソディ』より『約束の海の下で』と『美貌のディテイル』より『まどろみのKiss』までのお話です。
2つのお話を合わせても文庫本で60ページちょっと程で、時間をたっぷり使えるとあってか、台詞も余りカットされてない方だと思います。

託生君が初めてニューヨークにあるギイの家を訪ねるエピソードが丸々楽しめます。
初めての海外旅行、恋人の家を訪ねるというのに冒頭から託生君のご機嫌がよろしくなくて、なかなか気難しい面を覗かせています。
ネタバレになってしまうのですが、託生君が記憶を失ってしまってからは、知らない人を疑ってかかるという、更に厄介な事に…。
丁度2年生の初めの頃の託生君がこんな風だったと思うのですが、これまでほとんど書かれていない1年生の頃の託生君もこんな様子だったのかなと勝手に思いめぐらしました。
ツンとデレの託生君が聴ける作品だと思います。