スローリズム - ちるちる (original) (raw)

表題作 スローリズム

あて馬

堀田雅光 → 寺島拓篤

その他キャラ

木田修二[安元洋貴]/ ウエイトレス[森谷里美]

あらすじ

水森にとって毎週二回電話をかけてくる矢萩は、一番身近に感じられる友人だった。
その矢萩に高校の頃、ゲイであることの告白と共に、すまし顔で言われたのは
「安心しろよ。おまえだけは絶対好きにならないから」
あれから12年。この言葉どおり、水森と矢萩はずっと友達でいるが…(公式HPより転載)

作品情報

作品名

スローリズム

著者

杉原理生

イラスト

木下けい子

媒体

CD

作品演出・監督

みさわあやこ

音楽

スタジオマウス

脚本

紅郎

原画・イラスト

木下けい子

オリジナル媒体

小説

メーカー

モモアンドグレープスカンパニー(アブソードミュージックジャパン)

収録時間

80 分

枚数

1 枚

ふろく

初回封入特典フリートークCD約25分

パッケージ発売日

2009/10/22

JANコード

4582196801389

(6)

萌々

(10)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数

12

得点

104

評価数

30

平均

3.6 / 5

神率

20%

レビュー投稿数12

派手さはないが号泣慟哭なしのリピしやすい良作だと思う

高校時代の友人が週2回電話をしてくる。
他愛ない話がスローリズムの音楽のようで寝落ちしてしまう。
という冒頭の野島さんのモノローグにグッと捕まれる。
良作の予感。

「男が好きだから男子校に来た」「お前だけは絶対に好きにならない」という高1の言葉から12年。
お互いに好意を抱いているのは明白なのに、軽口は叩けても核心には踏み込めない臆病。
「ずっと友達で、一生付き合っていく」が重い。

言葉選びが詩的だが気になるほどではない。

友人役の安元さん、後輩役の寺島さんがナイスアシスト。話の上でも演技でも。
この4人しか出てこない。そういう意味でとても聴きやすい。

大声で想いをぶつけるシーンの電車の音が大きすぎるという意見を見るが、それほどでもなかった。

「友達だけで終わるなんて嫌だ」と言うノンケに「ずっと付き合っていけるなら他には何も望んでいない」と答えたのは綺麗事ではなく本心だろうが、
「白状しろよ。俺が好きだって」「お前が口説かないなら、俺がお前を口説くよ」「お前が好きだ」までノンケに言わせて、
やっと「愛してる」からの~最後に一度ある絡みは、12年分の想いを込めた前野さんのやさしい攻めがよかったですね。
野島さんも控えめな声◎
しかし朗読かと思うほど前野さんが最中によく喋る。

巻末フリト。
安元さんは「前野」「寺島」と呼び捨てにするのか~。
安元さん、前野さんは「結婚したい」とのこと。
野島さん「恋愛ものは何回やってもいい。こういう大恋愛はなかなかできないので、作品でやれて幸せです」好感度の高い発言。

特典フリト。
メール事情やお酒事情で、紀章さんや下野さんや吉野さんなどのここにはいない人のプライベートな話が聞けて楽しかった。
自炊事情も、安元さんが「嫁にしたい声優」と言われている件も、訊かれてもいない自分の恋愛感もw結構珍しい話を和気藹々としていて、最後まで和やかな1枚。

派手さはないが号泣慟哭なしのリピしやすい良作だと思う。

サガン。

09/10/27 20:31

やっぱりのじーのフリトは面白い。

高校からの12年愛。
今までの関係が壊れるのがこわくて。
自分の気持ちを押し留めたまま、それでもそばにいることを選んで。
欲しがらなければ、失わないから。
どうしても失いたくないから、欲しがらない。
そんな距離を保とうとする矢萩。
そんな矢萩の気持ちに本当に気付いてないのか気付いてないふりをしてるのか水森は無意識なのか気になるような言葉を吐いたりするし。
水森の言葉に振り回されてる矢萩がちょっと可哀想にもなったりかわいくも見えたり。
どうしても思いきれない臆病すぎる矢萩に最終的には水森の方が頑張って。
というか。
矢萩はずっとずっと想い続けてきたわけで。
その苦労があるから失いたくない気持ちが強かったりで。
水森の方はそういう意味では自分の気持ちの自覚ってのが遅かったのか無視してきたのかで気持ちの盛り上がりが一気に来た感じに見えたり。
怖がる矢萩にその心配はないのだと身をもって教える感じというか…。

のじーが今まで聞いた中ではかなり男前声でした。
こういう男らしい感じののじーってあんまない気がします。
前野くんはかっこいーんだけど、水森のちょっとした言葉に振り回される時の息づかいというかそういうのが印象的でした。
それだけで矢萩が水森のことどんだけ好きなのか伝わってくる…。
安元さんのあの声でちゃん付けで呼ばれるとくすぐったい感じがするのは何故だろう…。
無駄にフェロモンが出てるから?

特典フリトが面白かったです。
みんな仲良さそうで。
のじーの前野くんに対するツッコミが素敵でした。
基本的にはのじ以外の3人がメインで喋ってる感じではあるんだけども言葉数は少ないのにサラッと毒を吐くというか…。
ナイス、のじー!

適役ばっかりで安心して聴ける

もどかしいもどかしいもどかしいお話だということは、原作を読んでいるから知っていましたが、やっぱりもどかしかった。
でも、お話が進まないでイライラする類のもどかしさではなく、意味のあるもどかしさと言ったらいいでしょうか。

どこまで鈍感なんだって言いたくなるような水森(CV.野島健児)と
言葉や態度の端々で本当は好きなんだってアピールしている矢萩(CV.前野智昭)はもちろんのこと、
後輩の堀田(CV.寺島拓篤)も友人の木田(CV.安元洋貴)も適役で、お話もわかりやすくて良かったです。

肝心の雨の中のシーンもバッチリでした。

原作者コメントにも「派手な設定もなく、劇的な事件も起こらず、淡々とした日常の積み重ねのお話が・・・」とありました。
でも、いい感じにまとまっていたと思います。

フリートークは安元くんが牽引役。
ワサワサしながらも結構きちんとテーマに沿って応えてくれているので、いっぱい聴いた感がありました。
嫁にしたい声優(男だけど)的なお話も出てきたり・・・

矢萩(前野)のフェラは、男前!

水森(健児)と矢萩(前野)は12年間親友。
「おまえだけは好きにならない」と宣言したゲイの矢萩(前野)
その言葉どうりずっと親友でいつづけたふたりの
とってもスローな恋のリズム。

初回から矢萩(前野)の気持ちは駄々漏れv
男同士だから、親友だから
今がすごくいい75%ぐらいの関係だからゆえに
告白したらゼロになるか100になるかの賭けなわけですよー。
ふたりともすごく臆病なんですよね。

杉原さん原作のお話なので、じれったい。
じれったいのがお好きな人にはぴったり。
でも1枚モノなんで、じれったいのが苦手な人にも
ダレずに最後まで聴ける尺だと思いましたよ。

高校時代からの親友のふたり。
現在は、リーマン設定ですが
過去のエピソードも盛り込まれてまして
そのときの声のトーンが、ちょい若めに作ってるのは
地味に感動しました!

矢萩(前野)のフェラは、男前!
「だして?」つったときの
何か口に含んでいるような発声!!!
ぎゃー絶妙~。
これぞ!男前フェラ!!
やったね☆前野!!!

原作は、つきあいはじめてからのお話
「スローリズム2」もあるのですが
CDでは「スローリズム」のみの収録でした。

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初回特典キャストコメント約4分
(野島、前野、寺島、安元)
司会→寺島
「よっ!俺だぜ☆」の安元さん素敵ぃ~v
「前野がすげぇ痩せてて心配です」っていう件は
私も激しく頷きました!!!
「俺に恋しとけ」の野島さんのセリフは
フリトなのに悶絶しましたv

初回特典フリートーク約21分
(野島、前野、寺島、安元)
司会→安元
テーマトークお題
『おまもり、願掛けなどありますか?』
『固定電話は使いますか?どんなときに電話しますか?』

Tに山さんYし野さんSも野さん・・・
ここにいない声優さんのネタばかりw

毎度毎度だけど、野島健児さんのテンションが最高w
ボケもつっこみも、常にマイペース☆
言葉数は、けっして多くないのに
すごく印象的なセリフをいい声で発する野島さんが好きv

じれったいのがお好きな方に

原作既読です。
小説本の前半、「スローリズム」のみのお話です。
原作でも感じましたが、このドラマCDでもかなりゆっくり、じれったい恋が展開されています。
恋、というよりもかなり親しい友情、といった方がいいかもしれません。
受け視点中心にお話が進むのですが、受けが気持ちを自分で認めるのにかなり時間がかかるので、じれったいお話がお好きな方にはいいかもしれませんが、猪突猛進型の恋愛が好きな方にはダメかもしれません。
周囲の友情関係やお話の進み方は、かなりリアルな方だと思います。

余談ですが、ラストで使われているBGMが、私が大好きな作品、紺野けい子さんの「ラブミースルーザナイト」のドラマCDのラストでも使われているものと同じ曲で、これを聞いた時、ちょっと紺野さんの作品と被ってしまいました(そういえばあちらの作品も10年愛のお話で、このお話と似た設定だったな、と聞きながら思ったり(笑))。

この作品が収納されている本棚