由利先生と愛しき日々 - ちるちる (original) (raw)

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愛しさいっぱい 名作‼

『由利先生〜』シリーズ続編です。
相変わらず由利先生はワガママです。両思いになってからの色々な葛藤、ライバル先生の出現、先生の婚約者やお母様の登場と、今回は色々な人達が2人の仲を引っ掻き回してくれてます。
由利先生の、ツンツン不遜男もここまでくると読んでいてすがすがしいやら微笑ましいやら(笑)でも、好きな六車の行動に何気に一喜一憂して不機嫌になったりしている由利先生が可愛すぎるんです。余裕綽々と見せかけて子供みたいにかまって欲しい(笑)とても素直な由利先生の六車君への愛情表現が、愛あふれていて微笑ましく読ませて頂きました。
やっぱり愛のあるお話はいいですね。
六車くんも前作に比べて、少しだけ自分の気持ちを告げたり自己主張するようになって芯が強くなってます。
あと婚約者さんのキャラ好きですね。六車君を応援するんですけど、「お兄様が好きなら根性お見せなさいよ。日本男児でしょう」…この決め台詞は痛快でした。
戦後の世界観の中を、誤解やすれ違いを経て変わっていく2人の恋模様がとてもあっていて心あたたまるお話でした。魅力あふれるキャラ達でした。

癒しあり、ちょっとせつなさもあり、ほのかな甘さとキャラの可愛さ…読んでいてほっと落ち着けます。
相思相愛になってからの肌を合わせるシーンも、木下先生らしく愛あふれていて萌でした。六車君が艶やかで色っぽいんです!
愛しい日々はこれからも…いつまでも読んでいたい満足満足な作品です。ぜひオススメします。

いや~神ですね、これは。

1巻読んでから、この巻を入手して、ずっと今まで読まずに置いてました。
好きなものは後にとって置く性格なので、なんとなく「まだ読まなくても大丈夫、まだ待てる」って感じで(笑)。

そして、
六車君にやられました。
あの、切なそうな表情に、もう何度も何度も胸が痛かった・・・
なんて悲しそうな顔で耐えているんだ、君は!!!
ガラスのように繊細で、たおやかで健気で、ほんとうに竜胆の花のようです(笑)。
こんないい子を悲しませるなんて、由利先生もちょっとは苦しめばいいんだ!!(笑)

木下けい子さんは、決して派手ではないんですが、こういう日本人のいい特徴がでている作家さんの一人ではないかと思います。
たおやかでしっとりとした作品が好きな方にはお勧めです。

キリヱ

15/10/04 23:44

ああ、大好き!

ああ、いいですね。
たまらない!
婚約者のお嬢さんや当て馬(なのか?)の佐倉先生もいい味出してます。
二人ともすっとぼけてて可愛いなあ。
癖のあるキャラばかりで、六車くんはいろいろ大変そう。
でも、幸せだからいいか!
きっとこのまま二人は、のんびり変わらず暮らしていくんだろうなあ。

これで最後なのかなと思うと寂しいですが、また何かの機会に描いて下されないだろうか。
六車くんが出ているというので、他の本や同人も購入してみました。

決して手放したくない玩具になった六車君

今回は六車君と由利先生を振りまわす(?)キャラクター達が出てきて益々面白く、キュンキュンを誘うお話になっています♪
ああー、六車君が愛おしい。

編集二年を迎えて、由利先生の他にも担当するようになった六車君。
佐倉は華族出の気障な作家ですが、どうも由利先生のライバルみたいです。
六車君を困らせることで由利先生も困らせて、六車君を迎えに行く由利先生は愛だよね~って思うけど、六車君ニブチンだからすぐグラグラしてグルグルもしてしまう。
でもそれが可愛くて、可愛くて、佐倉が仔リスちゃんって呼んでますがまさにその通りですよね。
佐倉に怒って宮城弁が出て怒るシーンよかったな、佐倉は母親を思い出して感動してました。
そしてわかったのは由利先生は薔薇アレルギー。
この二人の関係を進展させるのが、由利先生の義母と許婚・柚子の登場。
そこで由利先生の自出がわかります。
義母に「もてあそばれてるだけ」って言われて心にトゲが刺さったようだと感じているシリアス六車君に胸が熱くなりました。
また、先生の妻や愛人になりたいわけじゃない、尊敬の気持ちのままだったらずっと側にいられたのか、と真剣に先生への愛を考え始めた六車君が切ないよ。
また先生が、佐倉の家に柚子を迎えに行くふりをして六車君を迎えに行って、その背中を見送る苦い表情が、いつもしないものすごく真剣なもので、カッコイイ先生を見ました。
柚子は実は六車君と先生を応援していたのに、自分が邪魔をしてしまったと気付いて六車君の背中を押してあげるんです。
そしてもう我慢できなくなった先生が六車君に聞くんです「小説がすきなのか、僕がすきなのか?」って。
二人の今回の絡みはとっても色っぽかったです♪
もう六車君は自信を持ったから、佐倉に揺さぶられても揺るぎません。
よかったな~、今回は二人が気持ちを本当に通わせることができたので最初から最後まで胸が締め付けられっぱなしでした。
でも、きっとまだまだ由利先生は六車君で遊ぶんでしょうけどww

平蔵が先生に甘えるシーン平蔵と猫の仲間の後姿が印象的でした。

六車くん、はじめての嫉妬

前作で無事、恋人同士になった由利先生と六車くん。
相変わらず先生は偏屈だし、六車くんは振り回されっぱなしだけど、幸せな日々が続いていました。
そこに現れたのが美形変人マザコン小説家の佐倉(笑)
彼は六車くんに母親の影をかさね、彼に好意を寄せていました…まぁこの佐倉はそれほど二人のお邪魔はしません。
最大の敵は、由利の義母なんです。
由利はもともと医者の息子で、義母は彼を病院の跡取りにするため作家をやめるよう由利に迫り
六車くんとの関係もぶち壊しにやってきます。
そして、婚約者の柚子。
徐々に明らかになる由利の恋愛遍歴。
由利は、六車くんがいるから嫁はいらないと言います。
ここから二人の仲はこじれていくのですが…

六車くんは由利の恋人である前に、仕事上のパートナーであることを大事にしています。
だから、由利の妻になるのはいやだと思うのは仕方がないことだと思います。
六車くんもれっきとした男子であって、由利の「女」にされてしまうのはいやでしょう。
由利も六車くんを「女」として扱っているわけではなく、ちゃんと恋人として愛しているんだっていうことなんだけど、
口下手の不器用さんだから、それが六車くんには伝わらないんですよね。
六車くんも、由利が婚約者はいるわ昔遊びまわっていたわで、自分は遊ばれていたんでは…と悩み、へこみ、
ますます悪循環。
由利は言葉が足りない!六車くんは鈍すぎる!!

結局二人の関係を修復させるきっかけになったのは柚子でした。
義母が由利の小説をバカにしたのを起こった六車くん。
六車くんは男としての由利のことも大切だけど、何より六車くんにとって大事なのは小説家としての由利京一郎なんですよね。
そして喝をいれる柚子さん。
「日本男子でしょう?!」
…しびれましたww
そこからはもう…スーパーラブラブタイムです。
今回は、六車くんの、由利への気持ちが見ることができてよかったです。

今回エッチもちょっとだけ色っぽい。
「さあ…動け」
あぁん!先生、エロいっす…!!

仕事上のパートナーと恋愛面でのパートナーを両立するのって、すごく難しいことだと思うんですよね。
でも今回のことを通して、二人はより近付けたんではないでしょうか…
六車くんも自分で思っているよりずっと、由利のことが好きなんだし、
由利は六車くんが思っているほど、六車くんい愛されている自信がないんだから、
六車くんも、もっともっと由利に愛を伝えてほしいな。
由利の愛はもう溢れ出てるんだから、そこは六車くんがキャッチしてあげてほしい。
今回の由利はヘタレっぷりに萌えましたw
あと、昭和女子の腐女子っぷりと、佐倉の見事なまでの小物具合が愉快でしたww

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