薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク -Das Versprechen-(ダス フェアシュプレッヒェン)(PS2版) - ちるちる (original) (raw)

PC版・PS2版・PSP版とこのゲームはすべて所持していますが、PS2版を一番よくプレイします。

カップリングの自由度がとても高いゲームです。
一部キャラを除けば、好きなキャラ同士をくっつけられるし、受け攻めも自由自在。萌え傾向がマイナーな人でも、これだけのカップリングを作れるならきっと好きなカップルが見つかると思います。
自由自在にカップリングできないのは、主人公があつい信頼を寄せている月村教授と、主人公の弟である誠司のみです。この二人は主人公・要としかカップリングできません。他のキャラクターは、攻めにしたいキャラのカードを受けにしたいキャラのカードに重ねることで、プレイヤー好みのカップルを見ることができます。

そんなにカプが多いんじゃ、展開が金太郎飴だったり、手抜きなルートもあるんじゃない?と危惧される方もいるかと思いますが、それぞれのカプがそれぞれ違う過程を経てストーリーが進んでいきます。同じキャラでも、相手にしたキャラが違えば、ストーリーは全然違います。そのためボリューム抜群です。
犯人はわかりやすいですが、どうしてあんなことをしたのかが気になるし、山場の犯人との直接対決シーンは臨場感があって引き込まれました。

PS2から追加になった誠司ルートが大好きです。
山場終わりのシーン、他のキャラとだとキスシーンのCGが出るところで、誠司は兄弟というためか、キスではなく誠司が要に縋り付くようなCGが出るのですが、これがキスシーンよりも萌えます。誠司の気持ちがすごく伝わってくる感じで、キュンときてしまいました。

好きなカップリングを作れるということで、攻略キャラ同士をくっつけることもできます。サブカップルですが、主人公カプに負けない完成度でどれも見逃せません。
私が特に気に入っているのは、腺病質な優等生を装っているけど実はけっこういい性格をしていてサボタージュの常連である金子光伸と、不器用だけどとても懐の広い、主人公である要に密かな想いを寄せている土田憲実のカップルです。
金子が「こんな男と一緒にするな!」と言うシーンがあるのですが、てっきり言葉通りの意味かと思っていたら、そこにはもうちょっと複雑な心境があって…ここはぜひ実際にプレイしてみてほしいです。
他にも素敵なサブカップルがたくさん見られます。たとえば、小説家・水川抱月と、彼が抱月だと知らない抱月ファンの金子のカップルや、過去のトラウマから性的なことが潔癖なまでに嫌いな少年・あずさと、小説を通してトラウマを昇華させる小説家・抱月のカップルや、性格が悪い者同士のやりとりがおもしろい金子と真弓のカップル、などなど…他にもいろんなカップルを見ることができます!
要との主人公カップルも、要が一見女々しい見た目をしているけど実は芯が強いキャラなので、見応えのあるストーリーになっています。

シナリオの完成度が高くて、カップリングの自由度が高いゲームをお求めの人には、とてもおすすめです。