花のみぞ知る - ちるちる (original) (raw)
ピアノの旋律が美しく響くオープニングが印象的です。
BGMの入り方やCEが綺麗で、原作コミックスの、いい意味で浮世離れした世界感を上手に表現していると思います。
武内さんの御崎は、さすがの出来という印象でした。
御崎の、なつかない猫のような素直じゃない雰囲気を、可愛気を失わないほどほどの演技で上手に表現しています。
特に、有川に対し強い言葉を放った後、一瞬で後悔する「…!!」や、積極的に踏み込まれ、赤くなって後ずさってしまう「…!!」などの、台詞のない空気を出すのがすごく上手いと思います。
対する小野さんの有川ですが、こちらは意外にも自分的にはまらず…☆
控え目で優しい声で演技をされているのですが、これが囁くようなボソボソ喋りに聞こえてしまい、ちょっともったいないと思えてしまいました。
小野さんの役作りは完璧なので、あくまで個人の感想です。
でも逆にそれが功を奏しているのが、
「君のことがすごく好きなんだよ!!」や、話題の台詞、
「勉強しとくから!男の人同士のセックス!」などの、無邪気に大声を出す場面。
普段の声が抑えたトーンなので、たまに大声を出すととても目立つのです。
何度聴いても噴き出しそうになります(*^-^)カワイイ!
御崎のモノローグ中の、有川にどう接していいか分からず戸惑っているのが可愛いし、
有川はシッポを振りながら好意丸出しで御崎にまとわりつき、そちらも可愛く、
聴いているうちに、この二人が大好きになってしまいます。
それから、良かったのが川端役の興津さんの当て馬っぷりです。
御崎を抱きしめて「好きって言われてセックスしたの?」の、ほぼ吐息の囁き声に、
わわわー!とアタフタしてしまいました。、
あぁ…もう有川じゃなくて川端でも良い!と思ってしまったくらい色っぽかった~!
Hな場面も、この作品らしい優しい雰囲気に溢れていました。
庭からの虫の音や、自然な衣擦れ音、BGMのゆったりしたピアノ音でうっとり…。
喘ぎにモノローグがかぶることもなく、安心して堪能出来ます。
もとより武内さんと小野さんの演技には不安なし!
特に、口をキスでふさがれたままの武内さんの喘ぎが色っぽいです。
ラスト、タイトルの“花のみぞ知る”に引っかけた有川の「君のみぞ知る」の台詞を、
ゆっくりと言い終わったところで、ピッタリBGMが終了するところなども素晴らしかったです。
余韻たっぷりのエンディングで、胸にじーんと響きました。
演出の阿部さんありがとうございます!!
最後の2トラックは大学卒業後の二人。
このエピソードが入っていてとっても嬉しかった!!
終わってしまうのが寂しいと思えるCDは久しぶりでした。
次作「花のみやこで」のCDで、またこの二人に会えるのを楽しみに待ちたいと思います。
♪追記です♪
萌×2でレビューさせて頂きましたが、何度も聴いているうちに、
自分の中で、小野さんの優しい演技が有川にピッタリはまりました。
よって神に変更させて頂きます。