すみれびより - ちるちる (original) (raw)

原作既読。
原作で、控えめなネガティブ過ぎる受けにとても萌えたので、
こちらのCDの発売を楽しみにしてました。
優しい雰囲気の中、愛を育む2人の物語。
それがどのように音声で表現されているのか、
とても興味深く聞かせてもらいました。

◆◆◆

≪CP≫
小学生時に受けの憧れだった大学生 × 薄幸で雑草に詳しい少年

昭和レトロな下宿屋の手伝いとして働く18歳の少年(受け)が
主人公です。
そこに小学生時の初恋の人(攻め)が、下宿人として
引っ越してきて、6年ぶりの再会を果たすところから物語は始まります。
超ネガティブで控えめで、雑草だけが癒しの受け。
攻めの事は初恋の大事な思い出として、誰にも話すつもりは
ありませんでした。
そんな時、受けの事が小学生の時から気になっていたと、
攻めから言われて……?

まず受け役の松岡禎丞さん。
松岡さんが好きという贔屓目もありますが、
控えめで「緑の精」である受けがとっても似合ってました。
超ネガティブな思考の持ち主である受け。
ボソボソと自信なく話すさまや、悲しそうな声をだすところは、
まるで表情が浮かんできそうな演技で、拍手を送りたくなりました。
雑草のことに関すると、活き活きと話し出す受けは可愛く、
攻めと一緒になって「うんうん」と優しく
相槌を打ってみたいとも思いました。
そう!
「すみれびより」の受けには、こんな声を待っていたんだよ!
とっても良いです。
ピッタリ。

そして攻めの興津和幸さん。
さすが2015年度BLアワード1位の声優さんです。
人気の程は、演技で現れています。
可愛らしく、控えめな受け役を演じることが多い興津さん。
今回は攻めと言うことで心配していましたが、
この優しい雰囲気の中で、醸し出される包容力が
とっても似合っていました。
「カッコいい、頼りがいのありそうな攻めか?」と訊かれれば
ちょっと首を傾げるところはありますが、
今回の攻めには、このくらいの優しい声が
ちょうど良かったのではないかと思います。

◆◆◆

声優さんの演技や配役に関しては、「言うことなし!」と
いうところなのですが、ちょっとラブのところには不満が…。

優しい雰囲気を醸し出そうとして、脚本を書かれたのは分かりますし、
それは成功していると思います。
ただその中で、受けと攻めの間のラブが描かれているかと言われれば、
ちょっと疑問。
特に両想いになってからは、原作から省かれている部分もあり、
「やめてー! 省かないで、ココ! 大事!」と
言いたくなりました。

それとSE。
ラブシーンで、ゴソゴソ何かしている音は聞こえるのですが、
原作を知らないと、具体的に何をしているのかが分かりませんー!
やっぱり何をしているのかを知りながら、萌え萌えして
音声を聴きたいです。
特に一番大事なラブシーンに関しては!!

原作は大好きですし、声優さんの配役も演技も
素晴らしかったのですが、脚本とSEにちょっとガッカリしたので
「萌」で。

残念…。