MODS - ちるちる (original) (raw)

原作既読です。

ゲイ向けデリヘルで働くシロと、妹の借金を返すために働く付き人の信虎、デリヘルのオーナーの春、昔親に捨てられたシロを預かる時雨
キャストの皆さんそれぞれが役にぴったりで、きちっと原作の世界を再現してくださっていて、良かったです。
ストーリーにあまり関係ない部分はカットされてますが、概ね原作通りです。

物語の最初と最後に言葉でのみ書かれていた歌にも曲がついていて、CDの最初と最後に流れていて丁寧に作られているのがよくわかりました。

デリヘルで働くシロとその客との濡れ場は沢山あるのですが、中には辛そうなプレイもあったりするので、モブとしている方が多く苦手な方はいるかもしれませんが、その分最後信虎としている時は好きな人とHするの初めてと嬉し泣きしちゃうシロがもう今までと全然違って感動です。

斉藤壮馬さんのシロさんは時にエロく寂しそうで人生諦めている風に投げやりな部分とか、ぴったりだし。
信虎の八代さんは、最初イメージと違うかなと思ってましたが、今回は低音でしっかり信虎らしく頼りがいのある感じが出てました。
ベテラン勢の春の野島さんは大人の男のちょっとずるい感じとか飄々としているところがそのままで、時雨さんは出番少なかったですが、森川さんさすがという感じでこちらも大人の懐の深い包容力のある感じがぴったりでした。

特に好きな場面は、信虎がシロを海に誘って自分の額の傷について子供時代のおバカなエピソードを話した時にシロが初めて無邪気に笑った場面が、こんなふうに笑うんだとちょっとほっこりしました。

前半は辛すぎて泣きそうになるのですが、最後は幸せになれるのがわかっているので乗り切ることができました。なかなか人を信じることができなかったシロが信虎によって徐々に変わっていく様子が声にもでていて本当に素敵な1枚です。