目を閉じても光は見えるよ - ちるちる (original) (raw)

ずっしり重めのストーリー、
もちろん原作でも堪能させていただきましたが
ドラマCDとなるとまた違う感動が……。
なんていうか、聴き終ったばかりでぽわーっとしてます。

キャスティング自体、抜群の安定力の羽多野さんと斉藤さんですから
イメージ違ってたら嫌だなとか一切ありませんでした。
のっけから原作どおりAV撮影シーンで
更に伏字をお二人ともちゃんと言っちゃってるので(オ××コ)
初めてBLCDをお聴きになる御方にはちょっとハードだな…と思いました。
そもそもゲイビのお話なので当然といえば当然ですけどもww

BGMがほとんど無いので(あっても小さ目なので)
とてもお話に集中出来ました!
時代的にそういう作りになってきたのかなぁ。

濡れ場に気を取られがちでしたが
意外にも(と言ったら失礼ですね)仁の息子・斗真役の千葉翔也さんが!
めっちゃ中学生感!!めっちゃ思春期感!!
仁に最初噛みついてたところは手がかかるな…ってなるんですが
光の部屋に転がり込んだ後ポツポツ話し始めて
「オレのこと…迷惑って言った……」って涙をこぼすところ、
なんだかもうきゅんと来ちゃって……かわいい…。
斉藤さんの口調が優しくて、
光が真面目で思いやりのあるいいコだと素直に思えました。
巻末フリトでもおっしゃってましたが
光の慰め方がね、やっぱり素晴らしい!!
その場をおさめるだけのありふれた言葉じゃなく、
しっかり斗真に向き合ってくれてる様子が沁みる…。
だから、斗真がキスしてくれたら帰るって言った時の
「目閉じて」の光のささやきが
ヤバーイ!!斗真本気になっちゃうからソレ駄目です!!って興奮しましたww
からの、寝ないで探した仁が「え────ッ」って叫ぶ声が楽しくて
ふふって笑ってしまいました。

意識高い系・暁人役の野上さん、さわやかっぽいんですけど
今回ちょっと悪役なので冷たい言い方とか刺さります。

羽多野さんは本当に優しさがじわじわ伝わる演技とお声で
“男としてはゴミカス”な仁ですが非常に魅力的でした!
光の過去を解き放ってくれた後のプライベートおセッセでの、
「当たり前だろ……」が、ちゃんと光の耳を噛んでる風な
「あひゃりまえらろ……」っぽくなってて好き。

斉藤さんは、喘ぎはもちろんの事
回想の面会でカンちゃんにもう会えなくて泣くシーンが鳥肌!!
やっぱり私は斉藤さんの叫び演技が好きなんです。

そうだ、マリ子さんが光を心配して無事を確認出来て泣くところ、
原作よりもらい泣きしそうになりました。
マリ子さんも終始ナイスでした。

カンちゃん役が江口さんだなんて……。
回想シーンのちょっとだけでもカンちゃんの人間性が伝わる!
俄然過去編も聴きたかった…!!!
それこそ非常に重い内容ですが。

原作で描き下ろしの『その後』、
仁、光、斗真の三人で釣りに行ってるショートですが
仁に女性のアカウント3ケタくらいブロックさせたシーンの
斉藤さんのトーンの低さと間を開けない感じが凄くお気に入りですww

二枚組で原作通りたっぷり作品の世界観に浸らせていただきました!!
とにかく凄い、の一言です!!