僕は君のいいなり2 - ちるちる (original) (raw)
レビュー件数少なめなので、わりと細かく長めに書こうと思います。
2では独占欲に目覚めた木下と、木下の"普通"を奪ってしまった事への檀野の葛藤をメインにしてストーリーが進んでいきます。
【個人的好きポイント】
◆1巻本編の最後で、自分がどれだけ檀野先輩の事を好きか分かってもらえるように頑張る決意をする木下のモノローグがありましたが、それを体現するように感情を露にする事が増えて檀野の事が本当に好きなんだな、っていうのが声からも伝わって来ます。
吉井への嫉妬心が抑えきれず感情的になるシーンなんか、特にグッときました。(きっと木下の元カノ達は、こんな木下知らないと思う)
中澤さんは優しい声のイメージが強いので、険しい声のギャップにやられました。
◆1では木下のいいなりになるばかりで受け身だった檀野が、2では自分の欲求に正直に行動するエピソードがあったり、笑顔が増えた分、嬉しそうな声や、あざとさ混じりの艶のある声が増していて、恋人同士として2人の関係が育ってるのを感じられて嬉しかったです。
それでもやっぱり付き合ってるからこその悩みが生じてしまいます…女の子に嫉妬するなんて烏滸がましいし、木下の負担になりたくない。男だから自分は木下には相応しく無い。そんなふうに思い詰めてしまう檀野先輩。
夏祭りから帰った後、そんな気持ちを暴かれて、泣きそうな震える声でやっと言えた本音を、木下が優しく受け止めて…
もう聴いてる方は胸がいっぱいです。
この2人、一生支え合って行って欲しいです。
◆2人を取り巻く周りの人達がみんないいヤツなんです。
みんないいヤツな話しって、ヘタすると御都合主義感が出てしまうんですが、このお話はそれぞれの優しさが自然なんですよね。
吉井が、いつか檀野から恋話聞けるのを待ってたって言ってましたが、木下と檀野が付き合ってる事を知った後、本当に2人で恋話したり、浴衣選びに付き合ってるシーンは、聴いてて嬉しくなりました。(また白井さんのお声も頼れる友達って感じでピッタリです)
そして今回小松くんも、すごく良かったです。木下が男と付き合ってるって知った時の会話は、友達として100点満点の返しではないでしょうか(林くんもいつか知れたらいいね/笑)
木下、小松、林、三人のやり取りはリアル高校生な感じがして聴いてて楽しかったです。
桂木さんは健気だし檀野と似てる所があって憎めない、いい子でした。終始おどおどした感じの声ですが、木下に振られるの分かってて玉砕されに行くし、結構度胸ある子で今後の新たな恋を応援したくなりました。
【絡みシーンについて】
ものすごくピンポイントで、マニアックな事をいうと、年越しエッチ回で、木下に挿れられる瞬間の檀野先輩の声が、すごいリアルで萌えました。
た、田丸さん今どっから声出しました!?って思わず心の中でツッコんだぐらい。奥まで一気に突かれた衝撃が伝わる喘ぎ、ごちそうさまです(笑)
あがた先生こだわりのマスク越しのキスも、ちゃんとマスク越し感出てて、さすがプロ。
マスクを吸って欲しいっていう先生のリクエストに「「マスクを…吸う?」」と、戸惑う声優陣の裏話好きです(笑)※あがた先生のTwitterアフレコレポ漫画参照
1より絡み回数は減ったものの、2は絡み全てが本番なので毎回濃厚だしシチュエーションも様々でエロ度高いです。(あと木下が修学旅行に行ってる間に檀野先輩2回も1人エッチしてます)
木下は前回より熱っぽく吐息多め、エッチ中嬉しそうで、先輩への愛がだだ漏れです。檀野を気遣いながらも年下らしいガッつき感もあり、萌えます。
そして前回から引き続き、檀野先輩の煽り台詞が万歳で、田丸さんの震え声がたまらんです。
「して」
たった二文字の破壊力。
この、そこはかとない人妻感はなんなんでしょう。
【おまけトラック+キャストトークについて】
◆おまけ①はコミックス書き下ろしの『6.1話』の音声化。浴衣エッチの翌朝、ベッドの上でのモーニングいちゃいちゃ。書き下ろしには描かれてない、キスと2人の笑い声が追加で演技されててありがたいです。尊い…
◆おまけ②は2年連続でチャリで2ケツしながら文化祭の買い出しに行く2人。
檀野が周りの目を気にして遠慮してるのを分かってて「2ケツしてるだけだから、くっついてても変じゃないよ」の木下のフォローにキュンとします。
(調べた所、こちらのお話はRenta!の電子限定描き下ろしみたいです)
きっと木下は、このままスパダリに育っていくんだろうなーと、2人の幸せな未来が想像できて、おまけトラックではあるんですが、CD全体の締めくくりとして、とてもいいです。聴いた後の多幸感が心地いい!
◆フィフスアベニュー購入特典のキャストトークは、中澤さん田丸さん白井さんの3名。みなさん年齢が近いしBL以外の作品での共演も多いからか、ラフな感じで楽しそうにお話されてます。
田丸さんが檀野を演じた感想について"出しきった"と言った時の3人のノリが、まるで男子高校生で笑いました。
中澤さんの木下の感情の出し方に注意しながら演じられた話しなど、みなさんそれぞれのキャラに愛着を持って演じられてて嬉しかったです。
【最後に】
恋人になった二人の甘く幸せな時間と、胸を苦しくさせるような恋愛のもどかしさや切なさが絶妙なバランスで盛り込まれていて、CDとしてとても聴き応えがある作品だと思います。
1はポケドラや電子配信されているので聴いた事ある方が多いと思いますが、2もいいゾ!という思いを込めながらレビューしました。
CDは在庫切れな所が多いし、2も電子配信されればもっとおすすめしやすいのに…ポケドラさんか、がるまにさん!ぜひ電子化を!