韓国ドラマ『椿の花咲く頃』視聴感想*サスペンスなのに心温まる名作(感想・あらすじ・口コミ・評価) (original) (raw)
こんにちは、しゅしゅ子です。
今回は、百想芸術大賞を受賞した、
- 韓国ドラマ『椿の花咲く頃』
の感想や評価、口コミを紹介します。
あの「愛の不時着」を抑え、この年の【テレビ部門 大賞】を受賞し、その他【TV脚本賞】【最優秀男性演技賞】【助演男優賞】と4冠に輝いた話題作!
明るいコメディータッチの中でラブストーリーが進んで行く一方、同時進行で連続殺人犯に狙われるというサスペンスドラマ。
しかし、観終った後には、誰もがほっこりする 心温まる愛の物語 でした!
今回もネタバレあり、なし 両方の感想を書きましたので、まだこのドラマをご覧になっていない方は、ネタバレありの記事は読まないようご注意ください。
スタート(*´꒳`*)ノ
- 1、椿の花咲く頃 作品情報
- 2、椿の花咲く頃 キャスト
- 3、椿の花咲く頃 あらすじ・みどころ
- 4、椿の花咲く頃 感想(ネタバレなし)
- 5、椿の花咲く頃 感想(ネタバレあり)
- 6、椿の花咲く頃 評価(94点/100点)
- 7、椿の花咲く頃 感想|まとめ
1、椿の花咲く頃 作品情報
- 公開年月:2019年9月~11月
- ジャンル:コメディ・恋愛、ヒューマン、サスペンス
- 脚本:イム・サンチュン(「サム・マイウェイ」)
- 演出:チャ・ヨンフン(「むやみに切なく」)
- 話数:全20話
- 配信:Netflix(2020年9月現在)
コメディ、ラブロマンス、ヒューマン、サスペンスが絶妙なバランスで組み立てられた完成度の高いドラマです。
2、椿の花咲く頃 キャスト
- オ・ドンベク役:コン・ヒョジン(「大丈夫、愛だ」「主君の太陽」)
- ファン・ヨンシク役:カン・ハヌル(「相続者たち」「麗」)
- カン・ジョンリョル役:キム・ジソク
- ノ・ギュテ役:オ・ジョンセ(「サイコだけど大丈夫」)
- ヒャンミ役:ソン・ダムビ
- ピルグ役:キム・ガンフン
主演のカン・ハヌルが【最優秀男性演技賞】、ノ・ギュテ役を演じたオ・ジョンセが【助演男優賞】を受賞しました。おめでとうございます!
3、椿の花咲く頃 あらすじ・みどころ
【あらすじ】
シングルマザーのオ・ドンベク(演:コン・ヒョジン)と、正義感の強い田舎町の警察官 ファン・ヨンシク(演:カン・ハヌル)のラブロマンス。
ケジャンで有名な田舎町に引越してきたドンベク。子育てしながら自立するため、スナックカメリアの営業を始めるも、新参者に厳しい田舎町のおばさん軍団は、厳しく冷たい態度ばかり。
そんな中、町の警察官のヨンシクは、本屋で出会ったドンベクに一目惚れ。田舎臭くもストレートな愛情表現で徐々にドンベクも惹かれていく。
その一方で、カメリア店内の壁に連続殺人犯からのメッセージが残されていてー。
【みどころ】
- ラブコメディに絶妙にMIXされた不気味なサスペンス
- それぞれの母の愛に涙が止まらない
- 主演2人と同じくらい個性たっぷりな役者陣
物語前半に仕掛けられた伏線回収が素晴らしく、後半にかけてどんどん面白くなっていきます!
4、椿の花咲く頃 感想(ネタバレなし)
視聴前の正直な印象は「地味そうだなぁ」でした。(その時の自分を殴ってやりたい。笑)
派手な演出があるわけでもなく、ケジャンが有名な田舎町が舞台。全く期待せずに観始めた本作ですが、ストーリー構成が素晴らしくて、1話目からドハマり!
TV脚本賞も大納得の、心温まる物語 です。
不運なシングルマザー オ・ドンベク
数々のヒット作に出演し、作品ごとに違った魅力を見せてきたコン・ヒョジン。
今回も独特な雰囲気を持つシングルマザー、ドンベク役を見事に演じてくれました。
新参者に厳しい田舎町に引越して来たドンベクは、町のおばさん軍団から偏見と差別に苦しめられます。
物語序盤には弱々しかった彼女が、可愛さは残しつつ、どんどん強くなっていく様子は必見!
不運でありながらも強く生きようとする姿がとても素敵で胸が熱くなりました。
一途で正義感が強い ファン・ヨンシク
カン・ハヌルが大好きになっちゃった♡
今までは「相続者たち」「麗」でのクールな印象が強かったのですが、何事にも真っ直ぐで正義感にメラメラ燃えるヨンシクは、かなりのハマり役。
おバカ加減といい、ドンベクへの想い炸裂には大爆笑!
母親想いの少年 ピルグ
ドンベクの息子役 ピルグを演じるのは、子役のキム・ガンフン君!
いやいや、演技上手すぎでしょ??!
特に「泣き」のシーンは、こちらまで涙腺崩壊。
弱いお母さんを守る為に、幼いながらも奮闘するピルグは本当に良い息子なのよ。
ヨンシクや実父の登場に困惑する姿は、本当にリアルで演技とは思えませんでした。
ぜひ、天才子役の演技に注目してみてください!
個性豊かな役者陣
個性豊かな役者陣が、脇を固める本作。
ドンベクの元恋人やヨンシクの母、カメリア従業員のヒャンミなど(他にもたくさん!!!)、彼らのバックグラウンドまでしっかり描かれているので、脇役が存在しないのでは??!と思うほど!
誰一人かけてはいけない、そんなドラマです。
また、町のおばさん軍団の1人には、「愛の不時着」でも存在感を発揮しまくり、助演女優賞を受賞したキム・ソニョンもいますよ。
今回も強烈なので、ご期待ください(笑)
5、椿の花咲く頃 感想(ネタバレあり)
↓以下ネタバレあり
母の物語、母子の物語
本作には、色んな「 母親 」が 出てきて、それぞれの 物語が描かれています。
シングルマザー、娘を捨てなければいけなかった母親、夫に死なれた母親、夫に言いなりの母親、息子離れできない母親 など…。
その中でも、強烈な印象を残したのがこの2人。
ヨンシクの母は、今でこそ、町のおばさん軍団のドン。
しかし、夫を早くに亡くし、シングルマザーとして苦労した過去を持っていたのです。
息子には過干渉で口出しし過ぎ!でもそれが父親を知らずに育った息子への愛情表現だったんですよね。
一方、ドンベクの母は、幼いドンベクを捨てた人物。
突如ドンベクの前に現れ、最初は何が目的で現れたのか分からず不気味な印象。
しかし、物語終盤に近づくと、母親としての気持ちが明かされて大号泣!
彼女なりの方法で、ドンベクを守っていたんです…
本作に登場する母親は、 それぞれの方法で子供への愛情を表現していて、素晴らしく感動しました!
最後まで分からない連続殺人犯は…
本作は、殺人事件の現場の描写から始まりましたよね。
え、ラブコメなのに??!と衝撃を受けたのを覚えています。
このミステリーは、ある時点から犯人の予想は大体絞られていきます。フンシクが犯人なのか?それとも父親なのか?
しかし、最後の最後までどんでん返しがあり、予想以上に面白い!
余談ですが、先日友人からLINEが入り「結局犯人フンシクのお父さんやったんや。予想通りでつまらん」と。
そして翌日、「ちょっと待って!フンシクが犯人やん!めっちゃ面白い!騙された」と騒いでました(笑)
まさに、このミステリーに関しては、みんな同じ感想を持ったのではないでしょうか。
なんだかんだ憎めない町の人々
新参者に厳しいおばさん軍団でしたが、なんだかんだ憎めない人ばかり。
ドンベクの母を町全体で助けるシーンや、ドンベクを犯人から守ろうとするシーンは、コメディ感たっぷりなんだけど、大号泣。
特に大好きなのは、犯人のフンシクをぼっこぼこにするシーン(笑)
カメリアを出て、薄気味悪い様子で歩くフンシク。
本来であれば、シリアスな場面のはずが、見事にコメディに変えてしまうのが本作の凄いところ!
ドンベクの攻撃と罵声を皮切りに、町の人々がフンシクに襲いかかります。
ドンベクを守ろうと急いでいた警察官も呆気にとられ「犯人を保護しろ」と走り出すシーン。
町の人々のおかげで、かなりスカッとしました!
ドンベクの子供に生まれ変わった人物
カメリアの従業員として働いていたヒャンミ。
掴みどころがなく、飄々としているように見えましたが、実は彼女自身にも色濃いストーリーが存在しました。
弟との関係性が切なく、同情せずにはいられません。
なので、被害者がヒャンミだと分かった時、とても悲しかった…
でも、最後にこんなカットが。
結婚したヨンシクとドンベクの間に生まれたであろう娘の制服が映ります。その名札に「ファン・ゴウン」とー。
ヒャンミの本名を娘に名づけたのでしょう。
「生まれ変わったら、ドンベクの娘に生まれ変わりたい」と言っていた彼女の言葉を思い出す…涙。
細やかな伏線回収が素晴らしく、感動です!
数々の奇跡と温かいメッセージ
本作には、様々なメッセージが込められていました。
ドンベクの母親が助けられた奇跡、不幸の連続だったドンベクが幸福を手にした奇跡など…それらすべては「人」が作り出したもの。
でも一方で、「人」は弱い生き物。
「他人から認められたい」という心は、フンシクのように殺人犯にまで陥れることもあるのです。
(そこまででなくても、ノ・ギュテの横柄な態度や、町の人達のイジメも、自尊心を傷つけられたからですよね)
他人から認められることを求めるより、自分を信じることが大切。
ひとたび自分に自信を持つと、ヨンシクのようにドンベクを励まし、応援し、奇跡を起こす「人」に生まれ変われるのだー。
そういうことを伝えたかったのではないでしょうか。
物語最後には「人は誰かの奇跡になり得るだろうか。今はもう “あなたの花 咲く頃”」というメッセージと共に、
「この世で最も強くて、もっともタフで、誰よりも素晴らしくて、誰よりも立派な、人生の 数多くの苦難を乗り越えて、毎日奇跡を起こしている、素晴らしいあなたを応援します。」という温かいメッセージがー。
6、椿の花咲く頃 評価(94点/100点)
不気味な殺人事件現場から始まった本作。
観終ってみると、心が「じーん」と温かくなる秀作でした。
項目別評価はコレ!!
おすすめ度:★★★★★(5.0)
胸キュン度:★★★★☆(4.0)
ストーリーの面白さ:★★★★★(5.0)
コメディー要素:★★★★★(5.0)
泣ける度:★★★★★(5.0)
脚本の面白さは、文句なしの満点!
丁寧に練り込まれた脚本で、コメディ、ラブロマンス、ヒューマン、サスペンスのバランスが素晴らしく、一瞬で物語に引き込まれます。
物語終盤にどんどん明らかになる「母の気持ち」に嗚咽するほど大号泣!
温かい涙を盛大に流すことになります(笑)
というわけで、
(総合得点)94点/100点
7、椿の花咲く頃 感想|まとめ
まずは、百想芸術大賞 【テレビ部門 大賞】など、全4冠の受賞、おめでとうございます!
最後まで見た人全員が納得の結果ではないでしょうか。
ドンベクの成長、ヨンシクの変わらぬ愛には、ほっこりと胸キュン。連続殺人事件にはハラハラドキドキ。母の物語に大号泣。ヨンシクと町の人々には大爆笑させられた作品。
コメディ、ラブロマンス、ヒューマン、サスペンス が絶妙なバランスで組み立てられた完成度の高いドラマでした。
物語後半に向けての伏線回収も素晴らしく、メッセージ性も高い!
韓国ドラマのレベルの高さを改めて感じることになった本作。
今後、ここまで心が温まる作品に出会えるのかな、と思うほどです。
今まで国内ドラマ、韓国ドラマ、海外ドラマ、たくさん見てきましたが、観終った後に、こんなに心が温かくなったことはありません!
このような名作に出会えたことに感謝し、記事を終わりたいと思います。
今回ご紹介した『椿の花咲く頃』は「Netflix」でご覧頂けます。
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▼本作ノ・ギュテ役のオ・ジョンセが自閉症役に挑戦した「サイコだけど大丈夫」は、同じくNetflixよりご覧頂けます。こちらもオススメ!
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