栄福寺薬師堂[国指定重要文化財(建造物)] | 印西市ホームページ (original) (raw)

栄福寺薬師堂(1棟 附:厨子1基・棟札1枚)

栄福寺は行基による開基と伝えられ、その沿革は明らかではありませんが、今も熊野神社と同じ境内に共存する神仏習合の形態が残っており、篤く信仰されていたことがうかがえます。

正面側面ともに三間の堂で、屋根は茅葺寄棟造です。正面階段部分の向拝は、江戸時代中期に設けられたものです。正面には桟唐戸が備えられ、側面の前1間には舞良戸、中の間には板戸、その他は縦板壁となっています。

外陣は、鏡天井に極彩色で天女図を描き、内陣は来迎柱を立て、その前に極彩色で飾った須弥壇を設けています。

なお、棟札に「寛正七年六月柱立 応仁三年霜月上棟 文明四年二月二十三日成就」と墨書銘があり、建立年代の明確な県下最古の建造物です。(注意)寛正七年:1466年、応仁三年:1469年、文明四年:1472年

【所在地】角田2 【指定年月日】昭和29年9月17日