西尾市歴史公園|西尾市公式ウェブサイト (original) (raw)
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施設案内 西尾市歴史公園
概要
西尾市歴史公園は、西尾のシンボル「西尾城」の一部を復元し、新たな歴史文化の発信地としたものです。
緑に映える本丸丑寅櫓の瓦、数寄屋風の旧近衛邸、趣向を凝らした京風庭園の尚古荘、抹茶ラボ西尾伝想茶屋店など、心を落ち着かせる風景の中、六万石の城下町を偲んだり、歴史を考察したりしてみませんか。
所在地
本丸丑寅櫓・二之丸丑寅櫓・鍮石門・旧近衛邸 西尾市錦城町231番地1
尚古荘 西尾市錦城町176番地1他
アクセス
- 名鉄西尾駅から徒歩15分
- 六万石くるりんバス平坂中畑線または寺津矢田線で4分、「歴史公園北」下車、徒歩2分
- 六万石くるりんバス・いっちゃんバス
開館時間
午前9時から午後6時(10月~3月は午後5時まで)
(部屋の貸切利用は午後10時まで)
※「抹茶ラボ 西尾伝想茶屋店」の営業時間は、午前10時から午後5時まで。
- 呈茶時間
午前10時から午後4時 - 本丸丑寅櫓の内部公開
午前9時30分から午後4時
※二之丸丑寅櫓は内部に入ることができません。
施設利用と料金
休園日
- 月曜日(祝日・休日にあたる場合は開館します)
- 12月29日から翌年1月3日
備考
以下の場合は施設を閉館します。警報等が解除された場合は2時間以内をめどに開館します。
- 西尾市に暴風警報が発表された場合
- 西尾市で震度5弱以上の揺れを観測した場合
- 西尾市に津波警報又は大津波警報が発表された場合
- 西尾市災害対策本部から高齢者等避難、避難指示又は緊急安全確保が発令された場合(以下のとおり)
・矢作川の水位上昇等により高齢者等避難、避難指示が発令された場合
・北浜川の水位上昇等により高齢者等避難、避難指示が発令された場合 - 西尾市災害対策本部から避難所開設の指示が出された場合 避難所開設の指示が出された公共施設(ただし、自主避難により開設された場合を除く。)
西尾市資料館については下記リンクをご覧ください。
御城印・御城印帳は旧近衛邸で販売しています。販売時間などの詳細は下記リンクをご覧ください。
西尾城の歴史
『西尾城郭覚書』二之丸の天守
西尾城の歴史は古く、承久の乱(1221年)の戦功により三河国守護に任じられた足利義氏(あしかがよしうじ)が築城した、西条城(さいじょうじょう)が始まりと「西尾城郭覚書」写真1伝えられています。
足利氏は吉良氏(きらし)と名を改め、この吉良荘を統治しますが、群雄割拠の戦国時代には、城主が牧野成定、酒井正親、田中吉政と入れ代わり、これに従って城域も拡大しました。天正13年(1585)、家康の命により「三河の人夫を挙げて」城が築かれ(『三川物語』『家忠日記』)、これが近世の西尾城の基礎となりました。さらに田中氏の頃に三の丸が造営され、城郭が確定されました。
慶長6年(1601)に本多康俊が西尾二万石の藩主として入城し、その後も松平氏、本多氏、太田氏、井伊氏、増山氏、土井氏、三浦氏と、城主は譜代大名の間で次々と代わりました。六万石の西尾藩となったのは、明和元年(1764)に山形藩から大給松平氏(おぎゅうまつだいらし)が入城してのことです。松平氏は代々老中などの幕府の要職を務め、以来、廃藩となるまで5代続きますが、明治維新を迎えると城は天守閣を始め、ほとんどが取り壊されました。
本丸丑寅櫓
西尾城の特色は、天守が本丸ではなく二の丸にあり、城下に士農工商が混在していたこと、「総構え(そうがまえ)」といって城下町の周囲を堀と土塁で囲んだことです。
城郭図や平成6年の発掘調査によって平成8年に再建された本丸丑寅櫓(ほんまるうしとらやぐら)は、本丸の丑寅(北東)の隅に建てられた櫓で、城内の隅櫓のうち一番高い建物でした。三層、高さ約10メートルの木造本瓦葺、壁面上部は漆喰塗籠、腰部は下見板張りとなっています。
『西尾城郭覚書』姫丸の図(部分)右端が本丸丑寅櫓
鍮石門
間口約9m、奥行き約5m、高さ約7mの堂々たる楼門に再建された鍮石門(ちゅうじゃくもん)は、城主の居所である二之丸御殿(にのまるごてん)に至る表門でした。その名前から、扉に真鍮(しんちゅう)が飾られていたとも言われています。
旧近衛邸
歴史公園内には、六万石城下町の象徴となる歴史的建造物の他に、茶の湯文化を伝える旧近衛邸(きゅうこのえてい)も再建されています。
京から移築された旧近衛邸は、摂家筆頭として左大臣を務めた近衛忠房に嫁いだ夫人の縁で、島津家によって江戸後期に建てられたもので、書院と茶室からなっています。六畳の茶室は、床框(とこがまち)がひときわ高く、点前座の奥に床の間を構えた「亭主床」(ていしゅどこ)という特異な構成で、瀟洒な花釘や花明窓(はなあかりまど)が用いられた公家の茶の湯にふさわしい品格を感じさせるものです。
旧近衛邸ではお抹茶のサービス(季節の和菓子が付いて一服500円)が行われていますので、書院や縁側から庭園を眺めながらのんびり一服してみてはいかがでしょう。また、催しもの・お茶会などに書院・茶室を貸切でご利用いただけます。ご希望の方は直接旧近衛邸までお申込ください。
二之丸広場と天守台
平成26年西尾城二之丸跡北側(旧錦城体育館跡)を歴史公園と一体化した史跡公園として整備しました。二之丸広場をイベントなどでご利用いただくこともできます(利用申し込みは6か月前より受付します)。
二之丸丑寅櫓と土塀
二之丸丑寅櫓は天守があったとされる二之丸の北東隅(丑寅の方角)、鍮石門の北に位置する櫓で、江戸の初期に建てられたと推定されます。外観は二重櫓ですが、内部は三階の望楼型です。屋根は入母屋造りで本瓦葺きになっています。櫓の大きさは東西5.4m、南北7.2m、高さ8.3mです。
丑寅櫓から天守台につづく土塀は約52m、高さは約2m。木造で控え柱である構造で、2ヶ所の折れを持つ「屏風折れ」となっています。折れに対応して土手も張り出しています。これは全国でも珍しい特徴です。
文献等を参考に令和2年7月に復元しました。
※二之丸丑寅櫓の内部に入ることはできません。
尚古荘
昭和初期に米穀商・岩崎明三郎によってつくられた、この地方では珍しい京風庭園で、西尾城東の丸の遺構を生かして作庭されています。
西尾城への思いから尚古荘(しょうこそう)と名付けられ、1,000坪を超える敷地には、ダンスもできる集会場として作られた板敷き30畳の大広間(現在は畳敷き)のある建物、歌人佐佐木弘綱も利用した茶室「不言庵(ふげんあん)」、待合い、東屋(あずまや)、門などが配されています。
庭園は、高台から庭が一望できる東屋や、見事な枯山水の庭園が広がり、様々な趣向が凝らされた趣深いものとなっています。また、茶室「不言庵」と大広間は催し物・お茶会・会議などにご利用いただけます。お申込は直接尚古荘へどうぞ。
抹茶ラボ 西尾伝想茶屋店
西尾の特産、抹茶を使用したデザートが楽しめる古民家カフェです。
濃厚抹茶のジェラート、抹茶ラテやパフェの他、ほうじ茶や季節の果物を使ったメニューをお召し上がりいただけます。
なお、建物は、株式会社デンソーの創立50周年記念事業の寄付金で建設されたものです。
- 営業時間:午前10時~午後5時
- 定休日:祝日を除く月曜日、年末年始
お問合せ
抹茶ラボ 西尾伝想茶屋店
〒445-0864 西尾市錦城町122
電話:0563-56-0255
*西尾市歴史公園の指定管理団体とは別になりますので、ご注意ください。
*カフェのfacebookページは、下記のバナーよりご覧ください。
ご利用の申込み・お問合せ
<指定管理団体>公益社団法人西尾市シルバー人材センター・一般社団法人西尾市観光協会・特定非営利活動法人やらまいか人まちサポート
電話番号:(旧近衛邸)0563-54-6758、(尚古荘)0563-53-0380