宮下温泉【栄光舘】日帰り入浴記「源泉かけ流しの笹濁り湯」 (original) (raw)
栄光舘の日帰り入浴ってどんな感じなの?
年間300箇所以上日帰り入浴している温泉ソムリエが、実際に訪れてレポートします。
こんな人におすすめ
・秘湯的な雰囲気が好き
・成分が濃いにごり湯に入りたい
・源泉かけ流しの温泉に入りたい
営業情報とアクセス
▶日帰り入浴時間
9:00〜19:00
▶日帰り入浴料
600円
▶タオル
200円
▶お風呂の数
内湯(男1・女1)
▶サウナ
なし
▶住所
▶電話番号
0241-52-2636
栄光舘の外観と館内
栄光舘は宮下温泉にある小さな旅館。
周囲に建物はなく、湯治場のような雰囲気がたまらない宿です。
只見川エリアの温泉は魅力的な泉質を持つ宿が多く、栄光舘も前々から来たいと思っていた温泉のひとつ。
大谷川が只見川に合流する場所にあり、秘境のような雰囲気です。
只見川を挟んで対岸にはもう一軒の宿、ふるさと荘が見えます。
宿に至る道は狭い道の急カーブ。
写真左側の建物が栄光舘です。
急カーブは、大きな車だと一回では曲がれなかいもしれません。
こんなに秘境だとは思いませんでした。
三連休中日。東京や新潟など県外ナンバーもちらほら。
奥会津まで足を運ぶ方は、かなりの温泉好きでしょう。
では館内へ。ロビー周りは意外と綺麗です。
ひなびた宿を想像していましたが、全くそんなことはなく、泊まっても快適に過ごせそうな感じ。
日帰り入浴は600円。
ロビーには只見線の絶景写真の数々。
ローカル線の中でも人気がある只見線。撮り鉄の方もあちこちでカメラを構えていました。
これは奥会津の伝統工芸品つる細工。 高いものでは五万円くらいしますが、
米とぎ用のザルで5000円ほど。
この素朴な感じがとってもいいですよねえ。
真剣に買おうか悩みましたが、買ってどうする?
男女別の内湯はこの先。
このあたりも新しくされています。
渡り廊下の右側が女湯、そのまま進むと男湯です。
合流地点に湯上がり処。
半分屋外なので、外気を感じながら涼むことができます。
訪れた時は、地元の方と思われるおばさま2名が賑やかに談笑中でした。のどかです。
それにしても館内は綺麗。
ここだけ見ればまるで高級和風旅館。
この先が男湯。
下駄箱がないので、スリッパは廊下に揃えて脱ぎ捨てます。
栄光舘の温泉
脱衣所。
こちらが大浴場。大きな窓に沿って作られたL字形の湯船です。
窓が大きく、半露天風呂のような明るく開放的な雰囲気。
只見川は絶妙に見えず、窓の外は草原のようになっています。
写真左上に湯口があるので、奥に行くほど熱くなります。
なので、好みの温度を見つけて入ることができます。
お湯は灰緑色。
温泉界隈では笹濁りと呼ぶ色で、食塩泉に微量の鉄が混じること、このような色になることが多いです。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉。
旧泉質名では含重曹芒硝食塩泉。
源泉かけ流しの温泉です。
湯口が赤茶けていますが、鉄分を3mg と微量に含んでいます。
ちょっと舐めてみると、甘塩のようなお味。まずくはないです。
浴槽の淵には温泉成分がびっしりと固着。
マンネンタケのように層をなして、張り出していました。
触ってみるとカッチカチ。
成分総計は5000mg近く、かなり濃い温泉です。
最初は数人の先客がいましたが、10分もすると誰もいなくなり、独占状態に。のんびりと楽しませていただきました。
以上、栄光舘の日帰り入浴情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
宮下温泉に日帰りで訪れた際の参考にしていただければ幸いです
日帰り入浴してみた感想まとめ
栄光舘は秘境的雰囲気の中にある旅館で、雄大な自然を楽しむことができます。
連休でもお客さんはぽつぽつだったので、普段であればほぼ誰にも会わずに入浴できそうな感じ。
コテコテの析出物が付着した濃い温泉は、マニアならうなるレベルだと思います。
栄光舘の泉質と効能
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(含重曹芒硝食塩泉)
✓源泉 宮下温泉
✓温度 64.7度(高温泉)
✓pH値 6.9(中性泉)
✓成分総計 4739mg