【番外】東京せんべろウォーク - 十条~東十条 (original) (raw)
(できるだけ)徒歩で移動しながら飲酒巡業する「せんべろウォーク」。
今回は赤羽を頂点とした東京・黄金三角地帯の底辺の十条~東十条で
だらだら飲み歩きします。
全部で4軒の巡業。
14:00 十条駅西口
タワマンが建つ以前は反対運動で賑わっていた十条駅前
ひさしぶりの十条。
駅西口はタワマンで絶賛再開発中で、以前あった雑多な賑わいが
握り潰されたような無機質な街と化しつつある。
今の写真は撮り忘れたけど、
パチンコ屋や個人営業の焼肉屋、居酒屋とかいろいろあってワクワクする風情だった。
そんな十条に久しぶりの上陸。
こちらは過去の激渋酒場のレポート。
この日は友人と合わせて4人。
十条のシンボル居酒屋の「斎藤酒場」に行く予定だけど
開店の17時まではまだ時間があり余っている。
適当に店に入ろうと思ってぶらついたけど早くて15時開店の店だらけだ。
とりあえず再開発の余波からは無縁そうな「十条銀座」のアーケード街で探索してみる。
しかし、これまた見つからない。
赤羽に退避しようかと思いながら、アーケード街の終点方面あたりに
「生280円」ののぼりを発見。
14:30 十条「ひかる屋」
十条の昼飲みの穴場「ひかる屋」
ビルの2階で入りにくそうな雰囲気。
でも長居はしないのでとりあえず入ってみることにした。
どうでもいいけど、1階の熟女向け洋装店の「上下799円セット」も気になる。
ここは昼12時からやっているらしい。
先客は中年カップル1組にひとり飲の先輩が2名ほどで
テーブルは半分ほど埋まっている。
エアコンは設置されているけど、作動していないしなんだか暑い。
自然風頼りだ。
とりあえずの生からスタート。
税別280円。ジョッキは凍結状態でキンキン
冷え冷えの生ビール登場。しかもスーパードライだ。
いいじゃないですかぁ。
サワーやハイボールの割り物は180円(税別)とこれまた激安。
つまみは普通の居酒屋と思ったら、
ピザがあったり謎の「ベンガルおつまみ」の構成。
謎の「ベンガル」推しのメニュー
手描きボードには「うなぎ」や「しめさば」もあるけどこれはスルーしよう。
普通の居酒屋のようでインターナショナルトラップが埋まっている。
店員は日本語達者なバングラデシュ系のお兄さんだ。
ドデカエビフライは270円とこれまた安い(頼んでないけど)。
せっかくなので「ベンガルオムレツ」を頼んでみた(写真撮り忘れ)。
見た目は普通だけど、ネギのように見えた青物がハラペーニョ。
油断して食べると舌のしびれが抜けなくなる。
ちなみにうろ覚えでエクセルで描い店内見取り図はこんな感じ。
点線のあたりに着座。
「ひかる屋」のエクセル見取り図
そうこうしてると三々五々メンバーが集まってきた。
ここでは生2杯に緑茶割りとつまみ少々で1時間ほど滞在。
一人1000円以下と思ったけど、結局1500円。
激安感は薄れた。
十条駅からのルートはこんなかんじ。
最短ルートで徒歩5分、450mの移動。
15:45 東十条「杯一」
巨大狸のお出迎え「杯一」
「斎藤酒場」の開店までまだ2時間近くある。
以前飛び込みで入った東十条のコの字カウンターの居酒屋「杯一」が
16時スタートだったので、対岸の東十条まで歩いて移動することにした。
十条から歩きで10分強で750m。
東十条駅内を通過していくルートだ。
16時の開店前に着いたけど、暖簾が出ている。
聞いてみたら入店OKとのこと。
一番乗りで入店だ。
ここはかなり縦長のコの字カウンターのみの酒場。
15人は入れそうだ。
レイアウトはこんな感じ。
入り口近くの点線エリアに着座する。
「杯一」のエクセル見取り図
ここはバイスサワーがあるので、まずはこれから。
初夏の味です。バイスサワー400円
ここは卓上メニューは無くて壁面の短冊から選択するスタイル。
ザ・酒のあて。右の小鉢も見逃せない
カウンター奥には刺身系主体に「今日のおすすめ」が手書きで出ている。
今日のおすすめに「かつお刺し」があったので
2人前頼んだら、1人前しかないとのこと。
開店早々なのに欠品発生だけど、つまみは豊富にある。
保冷ケースには小鉢軍団も待機している。
ホールはやさしい熟女スタッがスタンバイ
ホール担当は女性スタッフのみ。
時間によっては2人くらいいたような気がする。
「東十条のガールズバー」ともいえる。
開店前のフライング入店許可といいい、接客もやさしい。
シルバー系先輩達が入り浸りたくなる要素が満載だ。
1人前しかなかったかつお刺し
ホールのお姉さんが「にんにくもどうですか?」とのことで
もちろんいただく。
肉厚の身にみょうがの薬味でこれまた初夏の味だ。
ポテサラに小鉢数品に瓶ビールやお茶割りで
一人2200円。
いい風情にいいつまみ。
なかなかいい店だ。
近所に欲しい。
17:00 東十条「よりみち」
住宅街に突如出現する「よりみち」
「斎藤酒場」はもう開店した時間だけど
せっかく東十条まで来たのでここでもう1軒。
赤羽方面に向かって住宅地に入っていくと
周りから完全に浮き上がっている激渋酒場が登場。
ここは「よりみち」。
「杯一」から徒歩6分、450mの距離だ。
店先の庇には「君萬代」とでかく出ているけど
これは屋号ではない。
その下に小さく「よりみち」と書かれている。
「君萬代」は取手の酒蔵の日本酒銘柄だ。
都内の酒場で飲めるところはほとんど残っていない希少酒とのこと。
店内は外観を裏切らない燻され具合で充満。
ここも口開け早々だったけど、常連らしき先輩が既に飲み始めている。
ちょっとやそっとでは真似できない風格
ここでも入口近くのカウンターコーナーに陣取る(下図の点線)。
釣鐘状の巨大排気口の強めな存在感に目を奪われる。
店内レイアウトはこんな感じ。
エアコンはなさそうだから、夏場は暑そうだな。
「よりみち」のエクセル見取り図
原点に戻って瓶ビールを発注したら
女将さんから
「セルフでお願いします」
のコール。栓抜きもセルフスタイル。
ビールでリセット。王道のキリンラガー。
ここでも卓上メニューは無くて、壁の手書きボードスタイル。
カオスなムードながら調和感が漂う
だらだら飲んでたので、つまみは軽めにしよう。
「味付けいなりの皮」なんてのがある。
しかも150円。
いなりの米抜き。こういうのもアリだな。
あとは塩らっきょうと白滝の明太子炒めとかもろもろ発注。
せっかくなので屋号よりも大きい「君萬代」のコップ酒もいただく。
甘くなくてすっきりした飲み口で美味いじゃないか。
そういえばここも女将ワンオペのガールズ、
じゃなくてガールバーだ。
元デパート勤務の女将の品の良さがそこはかとなく滲み出ている。
東向島の「岩金酒場」同様、ここにも看板猫(複数)がいるんだけど
夕方は自由行動とのことで、この日はみなさん不在。
東十条は高倉健のような「不器用、無骨」
というイメージだったけど
女性たちが仕切る名店が揃っているステキな街だ。
ここは4人で3300円だから、なんと一人825円。
すばらしい。
これから登場される常連様に申し訳ないので
そろそろゴールの「斎藤酒場」に移動することにした。
18:30 十条「斎藤酒場」
真の十条のランドマーク「斎藤酒場」
東十条から振り出し地点の十条まで徒歩で戻ることにする。
徒歩20分の1.4kmの距離。
酔った勢いで全く苦にならない。
そして程よい賑わいの「斎藤酒場」に到着。
「斎藤酒場」ではのどが渇いたのでまたビール。
ここでは赤星が待っている。
やはりプレモルは似合わない
ここまで来ると写真撮り忘れや何を頼んだかもかなり怪しくなってくる。
たぶん名物の「カレーコロッケ」とかサバ味噌、煮ものあたりか。
店内のレイアウトはこんな感じ。
点線あたりで飲んだはず。
「斎藤酒場」のエクセル見取り図
そういえば、ここも女将を筆頭にホールは熟女店員で回しているから
ここも「ガールズバー」と言えばそうなる。
「斎藤酒場」はエクセル画廊でも何度も取り上げているので
ここでは割愛してこちらを参照いただこう。
以前、エクセル画を描いて持っていって
お店にも飾ってもらっていたけど
久しぶりだったので、エクセル画も見当たらなくなっていた。
結局ここでは4人で6950円だから一人1700円ほど。
そろそろいい具合に回ってきたので撤収しよう。
まとめ
今回の「せんべろウォーク」をまとめるとこうなる。
(料金は一人当たり)
①14:30 十条「ひかる屋」1500円
②15:45 東十条「杯一」 2200円
③17:00 東十条「よりみち」 825円
④18:30 十条「斎藤酒場」1700円
飲み代合計は6225円なので1軒1556円の仕上がり。
いつもよりちょい高だったけど、2000円以下で踏破終了。
移動距離は
①十条「ひかる屋」まで 450m、徒歩5分
②東十条「杯一」まで 750m、11分
③東十条「よりみち」まで 450m、徒歩6分
④十条「斎藤酒場」まで 1400m、徒歩20分
合計3050m、42分の完全徒歩移動。
たいして歩いてなかった。
結局今回は「十条~東十条 ガールズバー巡礼」ということだった。
最後にうろ覚えで描いた「よりみち」の女将さんをハイブリッド型エクセル画で。
完全にうろ覚えで描いてます
おつきあいありがとうございました。