筑波大学大学院 教育学学位プログラム(前期) | 筑波大学 大学院教育学学位プログラム・教育学類 (original) (raw)

ご挨拶(プログラムリーダー 藤田 晃之)

教育学学位プログラムは、筑波大学大学院人間総合科学学術院の中の学位プログラムとして、2020(令和2)年4月からスタートしました。教育学学位プログラムは、前期と後期とにわかれますが、前期は旧組織での人間総合科学研究科教育学専攻と教育研究科が統合され、後期は教育基礎学専攻と学校教育学専攻とが統合された、いずれも新しい組織となります。
本学位プログラムは、1872年(明治5年)に設立した師範学校の系譜をもち、東京教育大学を経て研究型総合大学である筑波大学へと続く、伝統と革新とが折り合わさった、古くも新しい学位プログラムです。教育学学位プログラムの目的としては、以下のことがあげられます。

・グローバルな視野をもち研究力のある高度専門職業人を養成すること
・次世代を指向する教育学の先端研究拠点を形成すること

この目的を達成するために、学際性・国際性を重視する総合大学の強み、そしてこれまで培ってきた実績と強みを生かして、教育活動を展開していきます。

教育学学位プログラム(前期)は、近代教育の展開とともに発展した日本の教育学の学統を引き継ぎつつも、新しい研究動向に対応した3つのサブプログラムから成っています。現代の教育研究者および教育実践者には、人間の営みと社会の発展に対して教育がもつ意義と役割を体系的に理解し、地球的規模の広がりをもつ現代の教育課題を鋭敏に捉え、教育学諸分野の学術的アプローチを用いて分析する基礎的研究能力が求められています。本学位プログラムでは、そのようなニーズに応え、多様な教育現場において卓越した専門的知見をもって課題解決をリードすることのできる教育研究者を目指す者および研究力のある教育実践者、高度専門職業人を養成します。

令和5年4月1日

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人材養成目的

教育学学位プログラム(前期)では、教育学諸分野の学術的アプローチを用いて分析する基礎的研究能力を有し、多様な教育現場において卓越した専門的知見をもって課題解決をリードすることのできる研究力のある高度専門職業人を養成することを目的とします。 詳しいサブプログラム内の研究領域・分野、開設科目、進路等は、各サブプログラムのページをご参照ください。

育成する人材像に応じた3つのサブプログラムを配置

Subprogram-02

教育基礎科学
サブプログラム

国内外の大学や研究機関等において教育学諸分野の教育・研究に従事し、各分野の研究を牽引する研究者を養成することを目的に掲げています。

Subprogram-03

国際教育
サブプログラム

国際教育に関する研究と学習を行い、修士の学位を取得するとともに、国際バカロレア教員資格(IB educator certificates)を取得できるプログラムです。

教育学学位プログラムの3つのポリシー

教育・カリキュラム

教育学学位プログラム(前期)を修了するには、標準2年以上在学し、各サブプログラムで定める必要な授業科目の履修により、所定の単位(30単位以上)を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格することが必要です。専門基礎科目及び専門科目については、サブプログラム(次世代学校教育創成サブプログラムにおいてはサブプログラム内の領域)ごとに定められた履修方法に基づいて履修することとなっています。取得することのできる学位は、修士(教育学)です。

科目区分 科目群等 条件又は科目名等 修得単位数
基礎科目 学術院共通専門基盤科目 教育学理論研究 3
次世代教育開発研究
Theory of International Education
専門基礎科目 教育学関連科目 選択必修 18
専門科目 教育学関連科目 選択必修 9
修了単位数 30

詳しくは下記のリンクをご覧ください。

取得できる資格

教育学学位プログラム(前期)で開設する科目は、各種資格に対応する科目として設置しています。教育職員免許状を取得しようとする者は、科目選択にあたって免許状取得に必要な単位を満たすよう考慮して下さい。教育職員免許状に関する詳細は大学院便覧でご確認ください。

3サブプログラム共通 小学校教諭専修免許状 中学校教諭専修免許状(全教科) 高等学校教諭専修免許状(全教科)
養護教諭専修免許状、栄養教諭専修免許状
次世代学校教育創成サブプログラム 学校心理士
国際教育サブプログラム IB educator certificates (IBCTL, IBACTLR)

達成度評価

筑波大学の学位プログラムでは学⽣が修了時に⾝につけるべき知識・能⼒等を「コンピテンス」 として設定しています。 教育学学位プログラムでは、ディプロマ・ポリシーに掲げる知識・能⼒として9項⽬を揚げています。

●汎用コンピテンス
1.知の活用力 2.マネジメント能力 3.コミュニケーション能力 4.チームワーク力 5.国際性
●専門コンピテンス
6.教育課題発見能力 7.教育内容探究能力 8.教育学的分析能力 9.教育課題解決能力

詳細は大学院スタンダードをご確認ください。

教育学学位プログラムでは、在学期間中に2回以上(1学年⽬の終了時や修⼠論⽂提出時など)、コンピテンスに基づいた達成度評価を⾏います。年度の途中で実施する「達成度評価(⾃⼰評価)説明会」で配布する「達成度⾃⼰評価シート」により、達成度の⾃⼰評価を⾏い、全ての「コンピテンス」を満たすように、必要に応じて履修計画、学修の⽅向性の変更などを検討して下さい。

教育学学位プログラムでは、学会発表やTA・インターンシップ経験などの、授業以外の活動についても、積極的に評価します。

進路

教育学学位プログラム(前期)の進路は、各サブプログラムにより異なります。
教育基礎科学サブプログラムでは、ほとんどが博士後期課程に進学しますが、本学他専攻や他大学の大学院進学者や中高の教員、公務員、一般企業なども増えています。
次世代学校教育創成サブプログラムでは、7~8割が教員となります(現職復帰を含む)。最近では民間企業や進学者も一定数います。詳細は、以下をご確認ください。(前組織)旧教育研究科の進路の内訳
国際教育サブプログラムでは、修了生の多くが国内外の公立・私立のIB認定校(小・中・高)やインターナショナル・スクールに就職しています。また、IB教員養成課程を開設する大学に勤務したり、大学において研究者としての道を歩んでいる修了生もいます。さらに、文教行政に携わるなど、国際教育に関連するさまざまな分野で活躍しています。
元来、次世代学校教育創成サブプログラムや国際教育サブプログラムの修了生は、教員として就職する方の割合が高いのですが、2年間の研究生活を経て、教育学の研究者を目指したいと考えた場合は、入学試験に合格したのち、教育学学位プログラム(博士後期課程)に進学することができます。

留学生の受け入れ・外国人教員研修留学生プログラム

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教育学学位プログラムには、アメリカ、パキスタン、フィリピン、ブラジル、ナイジェリアなど、様々な国からの外国人留学生が籍をおいています。外国人留学生には、入学試験において外国語で回答することができることや、履修において英語の授業が開講される等の便宜が図られています。 また、教育学学位プログラムでは文部科学省の国費留学生プログラムとして、「外国人教員研修留学生」の受け入れをしています。詳しくは下記のリンクをご覧ください。