ボートレース場で、ウマイと噂のモツ煮込みを食べてみた - エキサイトニュース (original) (raw)

ボートレース場には行ったことはないが、「ボートレース場に、もつ煮込みの美味しい店がある」というウワサを聞いたことがある。もうすぐ夏だし、水のあるところに涼みに行くのもいいのではないかと思い、『ギャンブルイーター~公営ギャンブル場グルメガイド』の著者で、都内近郊で食べ歩きをしている刈部山本さんに真相を伺った。

「ボートレース場で食べられるもつ煮込みは実際に美味しいし、ボートレース平和島の『はまかぜ』のもつ煮込みは特に人気です。ボートレース場をはじめとした公営のギャンブル場には、もちろんチェーン店の飲食店もありますが、その場に根付いた人気店も多いです。そういった店は、その場で仕込みをしているところが多いから、それも美味しさのヒミツの一つかもしれません」
ということで、早速、ウワサのもつ煮込みを紹介。

●「黒くてブロック状の肉の塊が、ゴロゴロ入ってるんです!」
~もつ煮込みライス 600円(「はまかぜ」 ボートレース平和島内)

ボートレース場で、ウマイと噂のモツ煮込みを食べてみた

トロトロのもつ煮込み!

刈部山本さんによると、「はまかぜ」のもつ煮込みライスは、名古屋の土手煮のような味の濃さ。薬味はネギのみという潔さが良いという。
「甘めの味付けにネギがなんとも合います。やや硬めのライスと一緒に頬張ると、箸が止まりません!」
私も実際に行って食べたが、刈部さんの言うとおりで、大きめのもつの存在感が大きくて、ホントにうまかった。
これに気をよくした取材斑。「せっかくなら、もっといろいろと教えてほしい……」ということで、おすすめのお店を他にも紹介してもらった。

●「にんにくを少し加えたあっさり味のスープと、トロトロ牛すじがたまらない!」
~牛炊 750円(「ウェイキー」多摩川ボートレース場内)

ボートレース場で、ウマイと噂のモツ煮込みを食べてみた

ボリュームがあって食べごたえ満点!

「僕の独断と偏見ですが、ここの牛炊は色々と食べてきた料理の中で一番好きです。牛炊は、ご飯によく煮込まれた牛の筋肉を乗せ、関西風の透明な汁をかけたもの。受け取り口で刻みにんにくが撮り放題なので、熱い汁の湯気に乗ってにんにくの香りが鼻孔をくすぐります。

牛すじはトロトロ」
実際に食べてみると、にんにくの風味が威力を発して、牛すじの美味さが爆発する。量が多いのも嬉しい。

刈部山本さんは、「ウェイキー」のモツ煮込みセット(850円)もおすすめしている。汁は濃い目でドロっとしたところが美味しい。

そのほか、讃岐うどんが評判のお店や、ボートレース場のまわりの飲み屋も充実。「1度ではまわりきれないB級グルメ天国です」(刈部山本さん)。

しかも……
「多摩川ボートレース場は、近くにビール工場があるため、工場直送のビールが飲めるんです」
――近くにあるビール工場といえば、ユーミンの『中央フリーウエイ』の歌詞に出てくるビール工場ですね!
「歌詞では、近所にある競馬場のほうが出てくるんですが、僕としてはボートレース場にしてほしいくらいです」

●「サクサク&フワフワ&ホカホカ! 大きめカレーパン」
~カレーパン 220円(江戸川ボートレース 堤防スタンド裏南側売店)

ボートレース場で、ウマイと噂のモツ煮込みを食べてみた

大きめだが、あっという間に完食してしまった。

「堤防スタンド裏南側売店『楽』で売っているカレーパンは、外はサクサク、中はトロトロ。しかも、非常にフンワリして食べ応えがあます!」
私も食べたところ、パサつかず、みずみずしさが残してあるのも嬉しい。

●「玉ねぎの甘さがジュワ~!」
~串カツ 170円(江戸川ボートレース 堤防スタンド裏南側売店)

ボートレース場で、ウマイと噂のモツ煮込みを食べてみた

こちらも刈部山本さんおすすめの串カツ。

刈部山本さんによると、これからの季節、ボートレース場は穴場のスポットだそうだ。
「ボートレース場は風通しが良いから気持ちいいです。

特に江戸川ボートレースや戸田ボートレース(埼玉)は、景色も良いから、天気が良いと最高ですね」

ところで……
そろそろ、皆さんの頭の中では「肉を食べたい」という思いと、「刈部山本さんとは一体、何者なのか?」というクエスチョンマークが飛び交い始める頃ではないか……と思う。思い切って聞いてみた。
――刈部山本さんは、なんで、「刈部山本」という名前なんですか?
「小学生の時によく行っていた大好きな駄菓子屋さんの名前が『刈部』だったんです。その店は店内に鉄板があって、もんじゃ焼きのようなものを出してくれたりして大好きだったんですが、おばあちゃんが天国に行ってしまって、お店を閉めちゃったんです。せめて『刈部』は残したいと思って勝手に襲名しました」(※『山本』は本名)

ボートレース場で、ウマイと噂のモツ煮込みを食べてみた

▲楽しそうに話す刈部山本さん。実は千駄木にあるお一人様専門カフェ「結構人 ミルクホール」の店主でもある。

美味しいお店の話がメインのはずが、最後は良い話で終わったのであった。ちなみに、この日も取材が終わると刈部さんは食べ歩きへ。ナイターレースを行っているボートレース場も多く、涼みに行くにはうってつけとのことなので、皆さんも行かれてみては?

※価格は全て2014年6月現在のものとなりますため、変更となる可能性があります。

(取材:やきそばかおる/撮影:今井健太)

(紹介したボートレース場)
ボートレース平和島
多摩川ボートレース
江戸川ボートレース

●『ギャンブルイーター』(著:刈部山本)公営ギャンブル場で食べられる美味しいグルメを紹介。

ボートレース場で、ウマイと噂のモツ煮込みを食べてみた

「結構人 ミルクホール」(千駄木)で販売されている(入店の際は飲食のご利用をお願いしているとのこと)ほか、模索舎(新宿)、タコシェ(中野)などでも取り扱い中。通販でも購入できます。