まさかの村田製作所が製造。これ以上ない超弩級の鉄壁電源、Cooler Master「MasterWatt Maker 1200 MIJ」 - エルミタージュ秋葉原 (original) (raw)

Cooler Master Technology Inc.(本社:台湾)が近く市場に投入しようとしている、とてつもない電源ユニットが編集部にやってきた。最高を目指す品質へのこだわりから、極めて異例な完全日本製を選択した「MasterWatt Maker 1200 MIJ」(型番:MPZ-C002-AFBAT)だ。製品名にMade in Japanを示す“MIJ”を戴く特別限定モデル、なんと想定売価は10万円以上というから驚かされる。果たしてどれほどの実力を秘めているものか、その魅力を余すところなく堪能させてもらおう。

Cooler Master「MasterWatt Maker 1200 MIJ」(型番:MPZ-C002-AFBAT)市場想定売価10万円以上

異例のMade in Japan電源。製造は日本を代表するあのメーカー

「COMPUTEX 2016」に持ち込まれていた、「最高レベルの品質」を謳う“MIJモデル”。完全日本製とアナウンスされていたものの、発表当時どのメーカーが製造しているかは秘密だった

電源ユニット史上でも有数の超弩級モデルになるであろうこの製品、コンセプトモデルが登場したのは、昨年6月の「COMPUTEX TAIPEI 2016」だった。今やハイエンド製品の必須条件になっている日本メーカー製コンデンサの採用に留まらず、主要パーツの製造から組み込み、パッケージングに至るまでの全工程が日本製という、異例の“完全なるMade in Japan”仕様。発表当時は「企業秘密」として実際の製造メーカーは明かされなかったが、なんとその“正体”とは株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市)だった。

村田製作所といえば、最先端のコンデンサや圧電製品、高密度モジュールで世界的なシェアを誇る、日本を代表する電子部品専業メーカー。情報・通信、医療など産業向けの電源ユニット製造も手がけており、それらの高度な技術が今回のプロジェクトのために結集されることになった。もちろんコンシューマ向けのATX電源ユニットを手がけるのは、同社にとっても初めてとなる。

そもそもは、同社とCooler Masterのトップマネジメント間における交流から、ATX電源製造の構想がスタートしたとのこと。約2年前にコンセプトがまとまり、約1年前から本格的な設計・開発が進められてきた。それが「COMPUTEX 2016」や「CES 2017」でのお披露目を経て、いよいよ製品として市場に投入される段になったというワケだ。村田製作所の技術が惜しげもなくつぎ込まれたとあって、想定売価10万円以上という、恐るべきプレミアムな電源ユニットが誕生した。