ハリウッド実写版『AKIRA』が、またも製作延期に…… (original) (raw)
大友克洋の原作漫画をハリウッドで実写化する映画『AKIRA』が、3度目の製作延期に追い込まれた。主人公の金田正太郎役にギャレット・ヘドランドが決定し、クリステン・スチュワート、渡辺謙、ヘレナ・ボナム・カーターといった豪華メンバーが出演交渉中だったが……。
大友克洋の原作漫画をハリウッドで実写化する映画『AKIRA』が、3度目の製作延期に追い込まれた。主人公の金田正太郎役にギャレット・ヘドランドが決定し、クリステン・スチュワート、渡辺謙、ヘレナ・ボナム・カーターといった豪華メンバーが出演交渉中だったが……。
米ワーナー・ブラザースが大友克洋の原作漫画を実写化する映画『AKIRA』の製作延期を発表した。キャスティングや脚本、予算の問題で、企画が暗礁に乗り上げたことが理由だという。撮影予定地だったカナダ・バンクーバーのプロダクションオフィスは閉鎖され、スタッフらは解散となった。
ハリウッド実写版『AKIRA』は、ネオ・マンハッタンを舞台に、主人公の金田正太郎と島鉄雄が兄弟という設定に変更。金田役に若手俳優のギャレット・ヘドランドが決まり、そのほかにクリステン・スチュワート、渡辺 謙、ヘレナ・ボナム・カーターの出演が噂され、クランクインまであと一歩と見られていた。
本作を手がけるレオナルド・ディカプリオの製作会社アッピアン・ウェイのプロデューサーらは、ジャウム・コレット=セラ監督と今後2週間のうちに、脚本の見直しを行うようだ。約1年前に脚本のリライトに起用された、『ハリー・ポッター』シリーズのスティーヴ・クローヴスが再び助っ人として呼ばれるのか、または新たな脚本家が手直しするのか、詳細は明らかになっていない。
2008年に始動した実写版『AKIRA』はこれまで、メガホンをとることになっていたルアイリ・ロビンソン監督が降板し、その後に着任したアルバート・ヒューズ監督も降板と、たびたび製作中断の憂き目に合ってきた。
コレット=セラ監督が引き継いでから、予算は当初の2億ドルから9,000万ドルに縮小されたものの、キャストの契約交渉段階でスタジオは依然、製作費が高額すぎることを危惧したようだ。最終的には予算6,000~7,000万ドルを目指していると伝えられているが、一方でいちばん大きな問題は予算ではなく、脚本の出来が製作にストップをかけたとの情報もある。
一進一退を繰り返す『AKIRA』だが、ワーナーにとってはいまだ魅力的な企画であり、今回の発表はあくまで“延期”で、“中止”ではないとのこと。とはいえ、ゴーサインが出されるまで、まだまだ難関続きのようだ。
Text: Sayaka Honma
【関連記事】