羊肉の名店「羊香味坊」でとろけるようなラムチョップを食べてほしい【ガチ中華ファンも絶賛】 (original) (raw)
「羊肉料理の名店」といえばこのお店
おいしい羊肉料理をおなかいっぱい食べたいとき、ぜひ行ってみてほしいお店があるんです。
いまや東京都内に11店舗を展開する中国東北料理店・味坊集団。羊肉好きにはよく知られた飲食チェーンです。その中でも羊肉に特化した羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)にやってきました。
味坊集団のお店は他店も羊肉料理が充実しているのですが、この羊香味坊はその中でもラムのメニューが多く、また冷蔵庫からセルフでボトルワインを選べるようになっていて、ワイン好きにもおすすめしたいお店なのです。
こだわりのビオワインもいろいろ揃っていますよ。
羊香味坊はJR御徒町駅から徒歩3分くらいの路地を入ったところにあります。
伺ったのは平日の16時くらいだったのに、店内はびっくりするほど大盛況。
メディアなどにもよく登場する有名店とはいえ、どこにこんなに羊肉好きな人がいたのでしょうか?
羊肉の天国は昼飲み天国でもある
なんとか席にありつけましたが、食事をしている間にも次から次へと新たなお客さんが来店してたちまち満席です。しかもお店にいるほぼ全員のお客さんがお酒を楽しんでいます。ワインを飲んでいる方が多数。
羊香味坊はランチタイムから夜の閉店まで通し営業なので、昼飲みにも最適なのです!
厨房(ちゅうぼう)ではシェフが忙しく中華鍋を振り続けています。期待が膨らみます!
いろいろな羊肉を食べてみる
黒板のおすすめメニューはほぼ羊肉づくし。
思う存分、羊肉をいただけます。
というわけで、今回は最初から最後まで、羊肉料理だけでおなかいっぱいになろうと試みてみました。
▲口水羊/よだれラム(880円)
まずは前菜から。口水羊(よだれラム)は、中華のおなじみメニュー・よだれ鶏の羊版ですね。
薬味とパクチーが盛り盛りなのが期待を高めます!
茹でてスライスされた羊肉はコリコリとした食感。ピーナッツの入った香ばしい薬味と一緒にチビチビいただいていると、お酒が大変進みます。
▲塩茹ラムレバー(440円)
お次も前菜。塩茹ラムレバーです。
440円とプチプライスなので小鉢で出てくるのかと思っていたら、結構な量がお皿に盛られてきました。下に敷いてある生玉ねぎと合わせてつまむと、これもまたお酒泥棒です。
▲羊香水餃/ラム肉とパクチーの水餃子・5個(550円)
店名が冠された水餃子。
一口サイズなので一気に頬張ると、もっちりチュルンとした皮からラムのジューシーな肉汁があふれ、パクチーの香りが控えめに口中に広がります。これは必食でしょう。
▲羊杂汤/ラムモツの煮込みスープ(1,320円)
このあたりでさらにしっかり体を温めたい。そこで羊スープです。
実は筆者はちょっとした羊スープマニアでして、そこいら中の(主に中国東北地方の)羊スープを食べ歩いているのです。特に羊杂汤または羊雑湯と呼ばれる羊の内臓入りスープがお気に入り。当然ここでもオーダーしましょう。
さて、こちらの羊スープはかなり具だくさん。ほどよく臭みは消し、羊の香りは残し、かなりいいあんばいです。
あんばいといえば、羊スープはお店によっては塩味がほとんどついていない状態で出てきてセルフで味付けするところもあるのですが、ここは最初からちょうどいい塩味がついています。
ああ、温まる……。
ラムフレンチチョップのお味は
そろそろメインをオーダーしましょうか。
肉は骨まわりがおいしいので、フレンチチョップかスペアリブで迷うも、今回はフレンチチョップにしてみました。
▲ラムフレンチチョップ・2本(1,320円)
焼き立てホカホカのフレンチチョップがきました! 見るからにジューシーです。
いただいてみましょう。
火入れ具合とスパイスの香りが絶妙でした!
焼き過ぎず、ちょうどいいミディアムレアです。
表面は香ばしくパリッと焼かれ、中はジューシーでとろけるような甘みが味わえます。やや多めの脂も焼き具合がいいのでジューシーさをさらに高めていて絶品。
エスニック系、特にアジア系の羊肉料理はしっかり火を通したものが多いので、ここはどんな感じかなと思っていたのですが、見事な焼き具合で、羊肉自体の質の良さも感じました。これはぜひワインを一緒に合わせたい。
▲マトンと大根の醤油うま煮(1,250円)
おいしい羊肉で肉欲が高まってしまったので、もう一つ肉肉しいメニューをオーダーしました。マトンと大根の醤油うま煮です。
あえてのマトンです。ラムと比べると硬くクセも強いとされるマトンですが、このお店ならばおいしいはず、と踏んでのチョイスです。
結果、大当たりでした!
めっちゃやわらかく、とろけるようです。例えるならば牛スジ煮込みのような、しっかりと煮込んだやわらかさ。そして味付けは見た目よりも濃くない、しかしご飯は進みまくるだろうというコクのある味わい。ランチにぴったりです。
もちろん〆まで羊肉づくし
▲羊香炒飯/ラム肉とパクチーの炒飯(990円)
最後は炒飯で〆ます。もちろんこれも羊肉入り。
しっとりタイプで、細かいラムが全体にちりばめられています。味付けはあっさりめ。
▲魚羊湯/白身魚とラム肉のスープ(440円)
メニューで羊香炒飯の下にこの小さいスープもあったのでオーダーしてみました。
さっきのラムモツの煮込みスープとは違うあっさりとした味わい。ご飯ものの付け合わせ用にちょうどいいタイプです。
メニューの「薬味」コーナーも気になっていました。
▲山椒醤油(55円)
店員さんに聞いたら「山椒醤油がおすすすめ!」とのことなので頼んでみました。
山椒醤油を炒飯にかけてみました。山椒の香りが立って、炒飯がお酒のつまみに大変身。
羊肉メニューだけでおなかいっぱい、そしてお酒もエンドレスに飲めてしまいそうです。
こんなにたくさんの羊肉を食べたのに、羊香味坊にはまだまだ食べたい羊肉メニューがあるのです。全メニュー制覇するまで通ってしまいそうです。
お店情報
羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)
住所:東京都台東区上野3-12-6
電話番号:03-6803-0168
営業時間:月曜日〜金曜日 11:00~23:00(LO. 22:30)、土曜日 12:00~23:00(LO. 22:30)、日曜日・祝日 12:00~22:00(LO. 21:30)
定休日:なし
書いた人:工藤真衣子
カメラマン。美しい人が好きなのでグラビア、音楽が好きなのでライブ写真、映画やドラマが好きなのでスチール写真、美味しい食べ物が好きなのでグルメ写真。雑誌、WEBなど各メディアで活動中。趣味は美味しい料理を作って食べること。子供写真スタジオ「アトリーチェ」の経営もしております。