生命とは何か - 岩波書店 (original) (raw)

分子生物学の生みの親となった名著.生物と無生物の違いを物理学・化学で説明し,負のエントロピー論や独自の哲学で世界を驚かせた.

生命とは何か

量子力学を創始し,原子物理学の基礎を築いた人が追究した生命の本質とは? 本書は分子生物学の生みの親となった20世紀の名著である.生物現象ことに遺伝のしくみと染色体行動における物質の構造と法則を物理学と化学で説明し,生物における意義を究明する.負のエントロピー論や終章の哲学観など今も議論を呼ぶ科学の古典.

まえがき
第一章 この問題に対して古典物理学者はどう近づくか?
第二章 遺伝のしくみ
第三章 突然変異
第四章 量子力学によりはじめて明らかにされること
第五章 デルブリュックの模型の検討と吟味
第六章 秩序、無秩序、エントロピー
第七章 生命は物理学の法則に支配されているか?
エピローグ 決定論と自由意思について
岩波新書版(一九七五年)への訳者あとがき
二一世紀前半の読者にとっての本書の意義 ──岩波文庫への収録(二〇〇八年)に際しての訳者あとがき

書評情報

読売新聞(朝刊) 2017年6月11日
UP 2017年4月号
朝日新聞(朝刊) 2015年8月2日
日本経済新聞(朝刊) 2015年1月11日
パリティ 2013年5月号