仮面ライダーリバイス | 仮面ライダーWEB【公式】|東映 (original) (raw)
人の体内に巣食う悪魔、「デッドマン」を生み出して世間を混乱に陥れる悪魔崇拝組織「デッドマンズ」と、それに対抗すべく組織された政府特務機関「フェニックス」。両陣営が終わりを見えない戦いを繰り広げるなかでも、安穏を求める人々の営みは続いており、ご近所でも評判の仲良し家族、五十嵐家が経営する銭湯「しあわせ湯」では、その長男坊である五十嵐一輝が、何故か自分だけが見えるようになってしまった一輝の中の悪魔、バイスの囁きに調子を狂わせながらも、大事な我が家を守るため、日々の労働に汗を流していた。
そんな最中、フェニックス所属の天才科学者、ジョージ・狩崎が、対デッドマンズの切り札として、人の体内に巣食う悪魔に加え、様々な生物の遺伝子情報を融合して己が力へと変える「バイスタンプ」&「リバイスドライバー」、通称「リバイスシステム」の開発に成功。この期待のシステムは、フェニックスの新たな分隊長に就任した一輝の弟、五十嵐大二に与えられるはずだったが、デッドマンズが就任式を襲撃。狩崎はリバイスシステムの使用を促すも、臆してしまった大二は躊躇してしまう。一方、弟の晴れ舞台を見学に来ていた一輝は、混乱する状況のなかで、「俺だったら救える」と言うバイスの悪魔の囁きに乗せられるまま、自らの身に「レックスバイスタンプ」を押印。実体化して思いのままに暴れ回るバイスだったが、それを見た狩崎が〝悪魔を制する力〟であるリバイスドライバーを一輝に与え、一輝は「仮面ライダーリバイ」、そしてバイスは「仮面ライダーバイス」へと変身! 騙されたと怒る一輝ではあったが、ふたりは息が合っていないようで合っている奇妙な連携で力を合わせ、デッドマンズを撃退したのだった。
こうして父母とともに銭湯を経営するなかで、必要に応じてデッドマンズとの戦いに駆り出されることとなった一輝とバイス。やがて戦いが加速していくと、大二の中では悪魔のカゲロウが、さらには末っ子の五十嵐さくらの中では悪魔のラブコフが覚醒。大二は己を乗り越える形でカゲロウを制し、さくらは自分の弱さと向き合う形でラブコフと共存する道を選び、大二は「仮面ライダーライブ」、さくらは「仮面ライダージェンヌ」へと変身を果たす。対デッドマンズへの強力な戦力になるのだった。
続きをみる
「デッドマンズ」の女王的な立場であったアギレラが、今は眠りについている首魁「ギフ」への生贄であることが発覚し、幹部のフリオとオルテカが激突。この間隙を突く形で「フェニックス」の襲撃が慣行され、組織的な形でのデッドマンズは壊滅する。だが、オルテカは単独で活動を続け、未だデッドマンズの脅威が静まることはなかった……。
このタイミングで、フェニックスの拠点「スカイベース」に赤石英雄長官が着任。回収したギフを見て不穏な笑みを浮かべるなか、「仮面ライダーデモンズ」として戦い、フェニックスの分隊長から司令官へと昇進した門田ヒロミは、変身アイテム「デモンズドライバー」の副作用により肉体が限界が迎えていることを知る。それでも戦い続けたヒロミは五十嵐三兄妹と協力し、オルテカの捕縛に成功。だが、オルテカは実は裏で赤石と繋がっており、彼はデモンズドライバーを奪って逃走してしまう。そして、ヒロミは五十嵐三兄妹に「フェニックスには裏がある」と告げるも、無情なオルテガの攻撃を受け、崖下へと消えていった。
思わぬ出来事はまだ続いた。不気味な言葉を発するデモンズドライバーの中には、かつて五十嵐家の父親である五十嵐元太が生み出した悪魔、ベイルが封じられており、ベイルはかつての宿り木である「ベイルドライバー」へと一時的にその身を移すと、元太は五十嵐三兄妹の前で「仮面ライダーベイル」へと変身。恐るべき力を見せつけたのちに、ベイルは再びデモンズドライバーへと戻っていく。
さらには、不調を訴えるバイスの回復を名目に、新たな「バイスタンプ」である「ローリングバイスタンプ」が、五十嵐一輝のもとに送られてくるが、これは、ジョージ・狩崎の預かり知らぬ場所で開発されていたバイスタンプであった。その正体に薄々感づく狩崎……。バイスタンプを扱えるのは、自分と亡くなったはずである父親、狩崎真澄だけ。
かつてフェニックスの前身である組織「ノア」に所属し、元太とともに悪魔と戦っていた真澄は、組織壊滅後にデッドマンズにより大切な人々の命を奪われた者たちを中心として構成したレジスタンス組織「ウィークエンド」を設立。フェニックスを危険視し、その監視を続けていた。そして、五十嵐さくらに「リベラドライバー」を送り、彼女を仮面ライダーへと導いたのも真澄であり、彼はさくらをウィークエンドに加わるよう、スカウトの声をかけるのだった。
続きをみる
五十嵐一輝とバイス、ふたりの力が真にひとつになった「仮面ライダーリバイス」により、ついにオルテカの撃破に成功する。だが、完全復活を果たしたギフはオルテカを異世界へと吸収すると、何処かへと消え去ってしまった。そして、一輝は「しあわせ湯」を守り、大二は「フェニックス」を内側から正す、さくらは「ウィークエンド」に加入と、五十嵐三兄妹はギフと戦うそれぞれの道を選ぶ。
その後、さくらは流浪の女王、アギレラを救う手段を模索した末に互いに決着を付けることを選び、彼女の中から悪魔を分離させることに成功。本名の夏木花を名乗るようになったアギレラはウィークエンドへと加入して、これまでの悪事を償う決意を固めたのだった。さらにはアギレラを心配し続け、さくらと交流していたフリオこと玉置豪も、彼女に続いてウィークエンドへと加入を決める。
一方、大二は独自の行動でフェニックス内部を調査するが、すべての悪魔の祖でもあるギフ、そして太古の昔にギフと契約を交わし、その伝道者として永遠の命を得た赤石英雄の力はあまりにも強大で、大二の心は徐々に疲弊。そして、人類はギフの庇護のもとで生きるべきなのではないかと考えるようになり、何かと世話をしてくれていた女医、御子柴朱美が命を落とすと完全に心を闇に染めてしまい、一輝と衝突するようになってしまう。
その後、五十嵐元太がベイルとの決着を付け、己の中の悪魔と分かり合うこと、そしてこれまでの過ちを認め、新たな道へと歩む姿を大二に見せつけた。だが、かつてカゲロウを消滅させてしまった負い目がある大二にその思いは届かず、ギフに見限られた赤石にトドメを刺すと、これが正義だと信じて自らギフと契約しようとする。そんな大二に対し、実は生き延びていた門田ヒロミも奔走。五十嵐三兄妹の絆の危機を知るや戦線復帰し、命を懸けて「仮面ライダーデモンズ」へと変身して大二を諭そうとする。わかっているがどうすることもできない……。苦悩の大二はついに涙を流しながらカゲロウへと助けを求めると、その思いが届きカゲロウは復活。これにより、ようやく正気を取り戻した大二は、カゲロウの力を併せ持つ新たな姿「仮面ライダーエビリティライブ」を得ることとなり、一輝、さくらとともにギフに立ち向かう決意を改めるのだった。
続きをみる
ジョージ・狩崎と狩崎真澄、いがみ合っていた父子が協力して作り出した、ギフの遺伝子情報が加えられた新たな「バイスタンプ」、「ギファードレックスバイスタンプ」により、五十嵐一輝は「仮面ライダーアルティメットリバイ」に、バイスは「仮面ライダーアルティメットバイス」、打倒ギフへの決定打となり得る新たな姿へと変身を遂げる。そして、ギフの本体は異空間の中にあるのではないか、というカゲロウの気付きもあり、最後の戦いへの準備は整ったかのように思われた。だが、五十嵐さくらは不調のラブコフを守ることに固執するあまり、満足に戦えない状況に陥ってしまう。これを見た夏木花は、さくらに対し改めてラブコフと向き合うよう指摘。すると、ラブコフは不調などではなく成長していることがわかり、さくらも新たな力「仮面ライダーインビンシブルジャンヌ」の力を得る。
そして、五十嵐三兄妹の力を合わせた一撃がギフに炸裂! バイスとの契約により、記憶が徐々に失われていくというリスクを背負いながらの戦いを強いられ、ついには両親の記憶まで失っていた一輝だったが、弟と妹のことだけは決して忘れないギリギリのところで踏み留まり、ようやくこの戦いに終止符を打てたかのように見えた……。
だが、この最終決戦に唯一、背を向けていた人物がいた。自身の命が散る間際、真澄は自分の中にいた悪魔を息子に移植していたことを告白。これを聞いた狩崎は激怒し、父親を超えることに固執してギフとの戦いを放棄し、己の研究に没頭する。そして自分だけの力で作り出した「ジュウガドライバー」を完成させて自ら「仮面ライダージュウガ」に変身すると、すべてのバイスタンプとドライバーを回収し始める。思わぬ形で戦いは続くこととなったが、ここでも門田ヒロミが奔走し、真澄が息子のことを真に愛していた証拠の数々を発見。その想いを受け取った狩崎は涙を流してようやく矛を収めたが、結果、一輝の記憶はバイスを残しすべてが消えてしまうのだった。
そして、一輝はバイスとともに「しあわせ湯」を出る決断を下すが、実は唯一、一輝が記憶を取り戻す方法が存在していた。それは、もう一度戦うことで最後に残った家族であるバイスの記憶を消し、契約を完了させること。一輝を想うバイスの、一世一代の大芝居が始まろうとしている……。
続きをみる