オリエンタルランド会長の加賀見俊夫氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集 (original) (raw)

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クローバーです^^

今回はオリエンタルランド会長の加賀見俊夫氏の人間学やビジネスなどの名言・格言集です^^

【目次】

ナンバーワンよりオンリーワン

・おかげさまで、リゾートの中心となる東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせますと、年間三千万人以上もの方々にご来園頂くまでになりました。当初は、あんなものをつくったって絶対に成功しないと散々言われていましたから、非常に感慨深いものがあります。

・規模で比べたら、東京はフロリダや上海には到底かないません。そういう中で私どもが言い続けてきたのは、オンリーワンになろうということだけでした。東京で初めての体験できるものをつくろうと。

・ナンバーワンを目指せば、どうしても焦って目先ばかり追いかけることになります。それよりも常に五年先、十年先を見据えてオンリーワンで行こうと考えて運営していました。そうすれば、どこにディズニーランドができても生き残っていけるんじゃないかと。

与えられた仕事でベストを尽くす

・牛尾(治郎)さんと一緒に活動させていただいて感銘を受けるのは、ご自分のお考えを常に明確に持っておられ、それを積極的に発信していらっしゃることです。たとえ世の中の大勢を占めなくても、ご自分が正しいと思うことは決して曲げずに貫いていかれる姿勢にはいつも感服しています。

・(オリエンタルランドの定款づくりを手掛けた頃)当時はまだ実体のないペーパーカンパニーでしたから、京成電鉄の事務所の片隅に机が三つ並べられているだけで、電話もないんです。周囲からはあんな会社つくったって成功するはずがないと言われていましたし、同期の仲間にも、あいつは飛ばされたと揶揄する者もいました。それでも私は経理に配属された時と同じように、与えられた仕事でベストを尽くして、その道のベテランになりたいと考えて、定款づくりに打ち込んだものです。

こんな世界を日本の子供たちに見せてやりたい

・(京成電鉄がディズニーランドの経営に乗り出したきっかけは)一九五八年に川﨑(千春氏)が京成バラ園で販売するバラを買い付けにアメリカへ行った時に、開園したばかりのディズニーランドを視察して感激しましてね。「こんな世界を日本の子供たちに見せてやりたい」と思ったのが始まりです。

・私も髙橋(政友氏)から、公私混同は絶対にやっちゃいかんが、会社に必要な金ならいくら使ってもいいと言われていました。ただ、髙橋は交渉をまとめるために会社のお金ばかりでなく、私財を擲(なげう)ち、奥さんの実家の邸宅まで売り払っているんです。

・何度も破綻しかけたディズニー社との交渉をやり遂げて、東京ディズニーランドの実現に導いたのも髙橋(政友氏)でした。

「加賀見、交渉っていうのは肚を据えて本気でやるんだ」とよく申していましたけれども、髙橋がいなければ東京ディズニーランドは実現していませんでした。

海を超えるような想像力をもって臨め

・髙橋(政友氏)は、この事業(ディズニーランド開園)が国民の財産である海を埋め立てて手掛けられたことから、「海を超えるような想像力をもって臨め」と言っていましたが、まさしくその言葉に相応しいテーマパークを実現することができました。

・(ディズニーランドが開園当時の常識の枠を破って伸びてきた要因は)もちろんディズニーのコンセプトがよかったというのもありますが、やはり社員がこの仕事に深い愛着を持って頑張ってくれたことが大きいですね。

・(東京ディズニーランドオープンする際に他のレジャー施設での経験者を採用せず素人を採用した理由は)経験者はすぐに昔のやり方に戻ってしまって、ディズニーの原点であるお客様に対するおもてなしの質をキープできなくなってしまうんです。その分、採用した人には厳しい訓練を施しています。

権限委譲で人が伸びる

・うち(オリエンタルランド)は圧倒的にアルバイトが多いんです。嬉しいことに、就職活動の時にうちでアルバイトをしていたというと高く評価されて、採用される人がたくさんいるんです。

・うち(オリエンタルランド)は平素から現場にすべて任せていて、お客様に対して各々が一番よいと思うことを実行するようにしていますし、お客様の喜びが自分の喜びというスタンスが徹底しているんです。

・うち(オリエンタルランド)は現場の権限が非常に強いんです。ある意味、一番権限がないのは私かも知れません(笑)。極端な話、会長の私が入園しても、現場の責任者にOKをもらわないと乗り物にも乗れませんからね。そのくらい現場に権限を委譲しているんです。人を伸ばすには権限委譲するのが一番だと考えていますからね。

・お客様のニーズも相当変わってくるでしょうね。ですから自分たちもどんどん変わっていかなければなりません。

・一寸先は闇という危機感を失ってはなりませんね。いまの成功が明日も続くとは限らない。その時はどうするかと。

しかし、あまり危機意識を強く持ち過ぎても重くなってしまいますから、いま自分にできることをどんどんやっていくことが大事だと思います。

常にチャレンジせよ、感性を養え

・社員にも常にチャレンジするように言っています。上から言われた通りにやるだけではなく、自らアクションを起こすこと。そして感性を養うこと。感性というのはある程度失敗しないと養えません。だから成功ばかり追いかけてはダメだよと。

・課長クラスの研修では、役員が失敗したら会社は潰れるが、君たちが失敗しても会社は潰れない。だから思いっ切って仕事をしてほしいというんです。

そのためにも、社員に思い切って権限委譲することが大切です。将来的に経営を任せていきたい幹部には特別な英才教育が必要ですが、一般社員のレベルを上げていくにはやはり権限委譲が最も有効です。

・チャンスを与えるというのはとても大切ですね。そういう中で、この仕事は自分が背負っているんだという意識を育みながら、自分を進化させてほしい。

その際に大事なことは、変えるべきことと変えてはいけないことを明確にして進化することです。当社の場合、ディズニーの本質的なコンセプトといますか、よさを見失ってはいけません。

・初心を忘れないことも大切ですね。私どもはここまで非常に運に恵まれてきたと思っています。当社について回っているその運のよさを、決して自分たちの力と勘違いしてはならない。初心を失った時に運は離れていきますから、絶対に胡坐をかいてはならないと思うんです。

・初心に返るというのは、失敗を素直に認める勇気を持つことでもあります。私は役員会でも、前回決めたことに対して「これは間違っていた。申し訳ない。またゼロに戻ってやり直そう」と平気で言いますから。

・組織というのは、できた瞬間から陳腐化が始まります。ですから、リーダーは(中略)常に自分の組織をチェックし、手を加えていかなければなりません。

・恥をかき、汗をかき、悪夢にうなされ、心を搔きむしりながら成長するのが人間です。チャレンジを忘れず、失敗に怯まず、堂々と夢を語り、夢は実現するためにあると信じて行動を続ける。

・テーマパークというのは永遠に完成しない場所ですから、(中略)皆で困難をともに分かち合いながら、今後もレジャー産業の常識を破り続け、訪れる方々にさらなる喜びをもたらしていきたいですね。