【搭乗拒否?】上海へのフライトでトラブル続き!トランジット目的でも油断は禁物、最新の中国入域手続き紹介レポート (original) (raw)

かつては軽々と遊びに行けた上海も、現在は少しハードルがアップ

近年、中国を経由するフライトの利用が再び増えています。一方で中国の入国条件は、2024年現在、パンデミック後の影響を受けた新たな規制が導入されていることから、久々に中国へ渡航をする旅行者を中心に混乱を与えていることでも知られています。

中国に入国するためには、有効なパスポートに加え、パンデミックを期に中国ビザが必要となりました。ただし、特定の国籍や条件においては、トランジット(乗り継ぎ)目的での入国がビザ免除となるケースもあります。具体的に、日本を含む一部の国籍に対して最大144時間の滞在が可能となるビザ免除措置が用意されていますが、実際には必ずしもスムーズに適用されるわけではありません。今回の渡航レポートでは、上海経由フライトの利用にあたり、実際に直面したトラブルをいくつか紹介します。結論から言うと、下手をするとフライト搭乗すら拒否される可能性があるため、十分な準備と理解が必要です。

今回の渡航ルート

東京~上海間はSpring Japan便を利用

私たちは成田国際空港から上海浦東国際空港経由でロンドンへ向かうルートを選びました。使用した航空会社は、成田から上海が春秋航空(スプリングジャパン)、上海からロンドンがエアチャイナです。その際、往路復路共に約24時間の例オーバーがあったため、トランジット特例を利用して、上海観光を楽しむことにしました。

ただ、実際に上海経由での経路を利用すると、通常とは異なるような難点に何度も遭遇することに。今回の経験を通じて、どれほど注意が必要かを痛感しました。

第1のトラブル:チェックインが中々完了しない

まず、成田空港でのチェックインで予想外の時間を取られました。春秋航空のチェックインカウンターに到着し、手続きを始めましたが、実際に航空券が発券されるまで約1時間もかかってしまいました。その理由は、中国への渡航が許可されるかどうか、細かい確認が必要だったためです。

中国のトランジットビザ免除措置は、あくまで特例的なものです。そのため、ケースごとに慎重な確認が行われる必要があり、カウンタースタッフは中国本土の関係者と何度も連絡を取りながら手続きを進めていました。また、カウンタースタッフからは、「もし中国への入国資格がない旅客を渡航させた場合、航空会社が責任を問われ、一人につき約60万円の罰金が科される」という説明も受けました。これが理由で、単に「乗せてしまえ」というわけにはいかないようです。

第2のトラブル:入国手続きが中々完了しない

トランジット特例を適用してもらうためには、空港内で専用の用紙に必要情報を記入して入管スタッフへ提示する必要があります。

海浦東国際空港に到着後、トランジットのための入国手続きが予想以上に時間を要しました。入管スタッフも、トランジット特例の詳細を完全に理解しているわけではなく、他のメンバーと確認を取りながら慎重に手続きを進めていました。特に、私は過去に中国への渡航歴があったため、さらに手続きが複雑化し、同行者よりも時間がかかりました。

中国のトランジットビザ免除措置は、個々の渡航者の状況によって適用の可否が異なるため、事前の確認が不十分だとトラブルに巻き込まれる可能性があります。

無事入館手続きが完了すると、ビザ免除滞在の許可証がパスポートに押印されます。

第3のトラブル:復路便利用時に搭乗拒否されかけた

さらに、ロンドンからの復路便で新たなトラブルが発生しました。「トランジット時間が24時間以上だから不適格だ」という理由で搭乗を拒否されかけたのです。この問題は、スタッフによって特例措置の理解度に差があることが原因でした。特に、日本国外でのチェックインでは、日本人向けの特例措置に対する理解が深くないことが多く、こちらからの説明が必要です。

最終的には、確かに24時間を超える滞在となりますが、日本人は最大144時間までのトランジット滞在がビザなしで可能であることを説明し、中国本土への確認を通じてなんとか搭乗が許可されました。もし、こちらの説明が不十分であったなら、日本に帰国できなかったかもしれないと考えると、非常に恐ろしい経験でした。

傾向と対策

今回の経験を通して、中国経由のフライトで異なる航空会社や別々に予約した航空券を利用する場合は、チェックインや入国手続きに通常よりも多くの時間を要することを覚悟しておいた方が良いと感じました。具体的には、チェックインに通常より1時間程度多く時間を見積もっておくと安心です。空港にぎりぎりに到着すると、手続きが間に合わずにフライトに乗り遅れる可能性が高まります。

また、チェックインカウンタースタッフによっては正しい情報を理解しておらず、不当にフライト搭乗拒否をされてしまう可能性があります。そうならないよう、事前に渡航条件についてしっかり調べるとともに、必要最低限の英語を身につけて、万が一の際に毅然とした態度で説明・交渉が出来るように準備をしておくことが不可欠だと言えます。

まとめ

中国経由でのフライトは、コストパフォーマンスが高い選択肢ですが、最新の入域手続きに関する理解と準備が欠かせません。今回のように、細かい手続きで予想外の時間を取られることが多いため、十分な時間を確保し、トランジット条件についても事前にしっかり確認しておくことが重要です。特に、日本人向けの特例措置に関しては、スタッフの理解度に差があることを念頭に置き、場合によっては自分から説明する必要があることを意識しておきましょう。

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