【Netflix】地面師たち 感想 実際の事件がモチーフの小説のドラマ化! テンポよく見ごたえありで役者陣も豪華。 (original) (raw)

Netflixで配信になり、豪華キャスト陣やストーリー性で早速話題になっている『地面師たち』

こちらのドラマは実際の事件がモチーフになった小説『地面師たち』のドラマ化です。

地面師たち (集英社文庫)

ネトフリのサムネ予告でうかつに観始めたら1~3話までは面白くて止まらなくて見続けてしまい2日で全話(8話)観終わってしまった。

もっと早い午前中の時間から観始めていたら1日で軽くいけたな。

【地面師】とは一言でいうと不動産詐欺を働く犯罪者のことで、わたしは【地面師】のことを何も知りませんでしたが第一話のストーリーで地面師の役割とその詐欺の手口を1話かけて紹介してくれるので全然問題ありませんでした。

今回のドラマは大胆にも大手不動産会社、積水ハウスから実際に55億円をだまし取った積水ハウス地面師詐欺事件】が元になっています。

ドラマのネタバレ的な内容も含まれているので、実際の事件のリンクは貼りませんがちょっと積水ハウスの地面師事件の情報を追ったところ、実際の事件の主犯格の人物(カミンスカス操)と今回のドラマで豊川悦司が演じた主犯格のハリソン山中はだいぶ人物像が違ったのでそこは小説が原作ということでだいぶドラマとしても見やすく見ごたえのある改編になっていたんじゃないかなと思います。

ちなみに、詐欺にあったあとの積水ハウスのその後やカミンスカス操の話は面白いので皆さんも観終わったあとぜひ色々記事などを見てほしいです。

ドラマ自体は突っ込みどころはないこともなかったですが、テンポもすごくいいですしハードボイルド系小説が原作と思えばそういうものとして見ることができました。(謎のセクシー担当女性とか、会社にほぼ男性しか存在しないちょっと古くささすら感じる社内の組織編制とか)

主犯格を演じた豊川悦司、サブリーダーを演じた綾野剛、チームメンバーのピエール瀧と、小池栄子、染谷翔太とキャストの布陣も完璧。隙なしです。

豊川悦司演じるハリソン中山は狂気に満ちたカリスマ性のあるチームリーダー、サブリーダーの辻本を演じる綾野剛は現場の指揮系統、ピエール瀧演じる法律家は怪しい関西弁と威圧感で場の雰囲気を制圧する役目。小池栄子は地主の偽物候補のキャスティング担当、公文書偽造スペシャリストには染谷翔太。

そして、地面師に狙われた不動産会社のチームリーダーに山本耕史、地面師を追うベテラン警察官にリリー・フランキー、相棒の若手警察官に池田エライザ、そして音楽は石野卓球です。

わたしは脇役の芸人のアントニーけっこう頑張ってたと思う。

すごいよかった。

役割をきちんと果たしていた。

グロテスクな表現も話題の本作ですが、わたし本当に自分でもドン引きするんですが全然平気で・・・。

最近本当になんでも大丈夫になってきて、リアルに痛そうな骨折とか擦り傷は嫌だと思う気持ちもあるのですが激しい表現や血なんかは全く平気になってきてしまった。

さすがに観ながらごはんはちょっとやだなぐらいで嫌だけどいけると思う。

『地面師』たちも例にもれず一番グロイところを見ながらちょっと眠くなるぐらいの感じで虚無だったので全然参考にならないです。

匂いがなければ見た目的にはおそらくかなりの表現がとくにはない無なので、普通の一般的な良識をお持ちの方はショックを受けるかもしれないぐらいの感じだとは思います。

苦手な方は要注意。

<広告>

話題になり人気もある作品なので色々考察を書いている人も居ると思うので難しいことはそちらにお任せし、わたしの率直な感想として、

(詐欺って、お金のためじゃない理由でやってる人も居るんだろうなぁ)

が、観ている間の感想でした。

詐欺にも色々あってほとんどはお金のためっていう理由だともちろん思います。

振り込め詐欺とかほとんどは弱者や情報弱者を狙っているものだと思いますし、本人に詐欺の自覚がなくても情報商材とかオンラインサロンや宗教系、自然派系のものとかも玉石混淆で取捨選択が必要になってくるジャンルだし、一方で詐欺師と騙される側の細かい知能戦が必要になってくるロマンス詐欺とか、1対1に近い形なってくると余計になんて言うんだろう、お金じゃない高揚感のためにやっている人もいるんだろうとドラマを見ていて思いました。

『地面師たち』を観るまではお金一択だと思っていたんですよね。

フィクションなどではヒーロー的な位置付けでの世直し的な悪者を失脚させる詐欺師も居て、そういう話はそういう話で好きなのですが、今回のドラマ内での詐欺事件は特に大企業がターゲットになっており、ターゲットはある程度の専門的な場数を踏んでいて、組織的に人数も多く、法務部門などもしっかりしている相手に対してのだまし討ちが成功したとなってはそれはもうすごいことでしょうね。

そこに来るまでに最初のころは騙しやすい人を選んでいただろうし、成功体験が病みつきになり詐欺の魅力にとりつかれ、最終的に自分より強いものをだます快感のために目的がお金よりも快感のほうが上回っていく。

そういう【お金じゃない】境地までたどりついたらもう抜け出せないだろうなと。

社会に馴染んで幸せな人生を歩めなかった人が社会への復讐もかねて手っ取り早く一発逆転ができるのも詐欺だなとも観ながら思っていた。

わたしも恵まれた境遇ではないし気持ちはすごくわかる。

ものすごい頑張って社会の中で這い上がって何もない顔で暮らしていたとしても、生まれながらに恵まれている人には叶わない部分もやっぱりあって。

ふとした時のものの考え方とかそういうちょっとしたことでも。

社会に馴染まないまま騙す立場になることで一矢報いれる気がするのもわかるな。

結果的に人のお金を奪う時点で強盗と大差ないなとは思うので犯罪は犯罪。

ただ【騙す側】っていう強者になれる部分が詐欺師にとっては重要ポイントなんだろうなー。

そこがたぶんプライドであったりもする気がします。

ところで、わたしchatGPTに積水ハウスの地面師事件は相手がプロだったのになんで騙されたと思う?」と聞いてみました。

↓ chatGPTの回答

積水ハウスが「地面師」と呼ばれる詐欺師に騙された理由は、以下のような要因が考えられます。

1. **巧妙な偽造技術**: 詐欺師たちは非常に精巧な偽造技術を持っており、偽の登記書類や契約書、印鑑などを作成していました。これにより、見た目には本物と区別がつかない場合が多かったのです。

2. **プロフェッショナルな手口**: 地面師たちは、長年の経験と専門知識を持っており、詐欺の手口を完璧にこなします。彼らは相手企業や関係者の心理や手続きを熟知しており、信頼を得るための技術も非常に高いです。

3. **確認プロセスの不備**: 大手企業でも、手続きや書類の確認プロセスにおいて、完全に不正を見抜くのが難しいことがあります。特に、書類が正規の形式に従っている場合、誤って本物と見なされることがあるのです。

4. **組織内の信頼関係**: 大手企業であっても、内部の信頼関係に依存する部分があります。例えば、上司や取引先からの指示を疑わずに従うことで、詐欺の兆候を見逃すことがあるのです。

5. **詐欺師の人間関係の構築**: 詐欺師たちはしばしば、信頼される人や組織に接触し、関係を築くことで、より信頼されやすくしています。これにより、詐欺行為が行われる際に、警戒心を持たれにくくなります。

6. **情報の錯綜**: 詐欺師が用意した情報や書類は、見た目には正確であったり、一部の正確な情報を含んでいたりするため、全体として信頼されやすくなります。これにより、不正の兆候を見落としやすくなります。

このように、詐欺師が非常に高い専門性を持ち、準備周到に計画を立てることで、大手企業でも騙されることがあるのです。この事件は、詐欺の手口の巧妙さや、その対策の難しさを示しています。また、今後の取引においては、より厳密な確認プロセスの導入や、詐欺対策の強化が求められます。

とのこと。

わたしは、この回答の中の4のところ特にが大きいと思っていて。

なんていうかすごく日本のサラリーマンを現わしてるドラマだなぁとおもって観てたんですよね。

実際の事件はわからないですがドラマ内での不動産会社の騙された側の山本耕史演じるリーダーは、野心家で出世欲が強く、ミスをリカバリーしようとして焦っていた。

チームはリーダーの指示が絶対で言われるがままに行動するしそこを切り込もうとする人物は現れない。

余計なこと言って悪者になりたくないし空気を読まないやつになるのが嫌だし最悪失敗したとしても自分の責任にはならないから。

よく世に出てしまってから炎上する広告とか最近ありがちですけど、なんで途中止める人がいなかった? っていうのがこういうことなんだろうなというのがよくわかるやり取りでした。

でも、わたしがやつの部下でも止めないなーとも思っていた。

どうせ言ってもわたしのことバカにしてる(あのタイプはだいたいの部下はバカにしてる)から話聞いてもらえないしキレられてもめんどくさいしなって。

「だからおまえはいつまでも成績が悪い」とか「向上心がない」とか「女は余計なこと言って水を差す」とかドヤ顔で言われて嫌な目に遭うだけだしそこまでするには対価が少ない。

上司助けてもそんなにたぶん評価もされない。

chatGPTは部下が上司を疑わずに従うって言ってるけどそういうことじゃないと思う。

日和見主義っていうかさ。

そこまでする価値が上司と会社にないっていうか。

心配する仲間や部下は上司に忠告しても上司にしてはそんなのは聞きたくない話じゃん。

俺の判断が間違ってるっていうのか? っていう敵対心を生むし、詐欺師のほうが自分が聞きたい言葉くれるもんね。

なので意外と組織のほうが騙しやすいのかなとも。

そこに目をつけたのであればやっぱり詐欺師の着眼点が鋭いと言わざるを得ない気もします。

そこが地面師チームとの圧倒的なチームとしての力の差という気がした。

ただの仕事と捕まるかどうかのデスゲームでは本気度も違う。

そういう部分に注目して観れたのも個人的には面白かったのですが純粋にドラマとして見どころがたくさんあって面白かったです。

Netflixは日本のオリジナルドラマたくさん作ってますが今回の『地面師』にしても『サンクチュアリ』にしても良作も多いので今後にも期待しています。

頑張ってください!!

というわけで、それではまた!!

明日は我が身。

詐欺には気を付けよう!!

www.meganetamago.com

<広告>